Domino® SNMP Agent の設定を完了する

プラットフォーム固有の設定手順を完了したら、次の手順に従い、Domino® SNMP Agent の設定を完了します。この手順は、すべてのプラットフォームに共通です。各 Domino® パーティションについて、以下の手順を必要な回数だけ繰り返します。

Domino® サーバーアドインタスクを起動する

手順

  1. SNMP 照会をサポートするために、QuerySet アドインタスクを起動します。Domino® サーバーコンソールから次のコマンドを入力します。
    load quryset
  2. Domino® イベントの SNMP トラップをサポートするために、Event Interceptor アドインタスクを起動します。Domino® サーバーコンソールから次のコマンドを入力します。
    load intrcpt 
  3. Domino® 統計のしきい値トラップをサポートするために、Statistic Collector アドインタスクを起動します。Domino® サーバーコンソールから次のコマンドを入力します。
    load collect
  4. Domino® を次に再起動したときにアドインタスクが自動的に再起動されるようにします。quryset または intrcpt、および collect を、Domino の NOTES.INI ファイルの ServerTasks 変数に追加します。

Domino® イベントにトラップを設定する

Domino® SNMP Agent の設定を完了した後、SNMP 管理コンソールは、そのサーバーの基本的な SNMP イベント (例えば、サーバーの停止) のトラップを受信できるようになります。Domino® イベントのトラップを受信するには、さらに設定が必要です。Domino® 統計 & イベントデータベースに該当するイベントハンドラを作成します。このイベントハンドラの Notification Method は SNMP Trap に設定し、Notification Server はアスタリスクに設定します。

統計のしきい値トラップを設定する

適切な統計イベントジェネレータと適切なイベントハンドラを Domino® の統計 & イベントデータベースに作成していると、指定値を超える Domino® 統計の SNMP トラップを受信できます。この場合、Domino® は、Statistic Collector と Event Interceptor アドインタスクも実行している必要があります。このイベントハンドラの Notification Method は SNMP Trap に設定し、Notification Server はアスタリスクに設定します。

SNMP Agent が Domino® サーバーを起動および停止できるようにする

リモート管理コンソールから Domino® SNMP Agent を使用して Domino® サーバーを起動および停止できます。そのためには、Domino® SNMP Agent が特定のサーバーを起動および停止できるようにする必要があります。

このタスクについて

デフォルトでは、Domino® SNMP Agent は、リモートサーバーからの起動および停止を許可していません。Domino® SNMP Agent がサーバーを起動および停止できるようにする必要がない限り、サーバーの設定を変更する必要はありません。

サーバー ID がパスワードで保護されている場合、Domino® SNMP Agent を使用してリモートから Domino® サーバーを再起動することはできません。SNMP はサーバーにパスワードパラメータを渡すことはできません。

注: SNMP がサーバーを起動できるようにするには、まずそのサーバー自体が Domino® SNMP Agent に認識される必要があります。この状況を避けるには、lnsnmp.ini ファイルにサーバーに関する情報を記述します。
サーバー設定文書の [SNMP] タブには、[サーバーの開始を許可する][サーバーの終了を許可する] の設定オプションがあります。各オプションで [はい] を選択します。
注: [サーバーの終了を許可する][サーバーが応答しない時のみ] を選択した場合は、このサーバーが Domino® SNMP Agent のパルスチェックに応答しない場合にのみ、SNMP Agent を使用してこのサーバーを停止できます。

サーバーの起動または停止を実行するには、リモート管理コンソールで lnServerTblSetState MIB オブジェクトを設定する必要があります。パーティションが作成されていないサーバーの場合、lnNotesServerSetState MIB オブジェクトも使用できます。

SNMP Agent からシステムを再起動できるようにする

リモート管理コンソールから Domino® SNMP Agent を使用して、システムを再起動できます。そのためには、Domino® SNMP Agent がシステムを再起動できるように設定します。

このタスクについて

デフォルトでは、Domino® SNMP Agent は、リモートシステムからの再起動を許可していません。Domino® SNMP Agent がシステムを再起動できるようにする必要がない限り、サーバーのサーバー設定文書を変更する必要はありません。

注: z/OS® プラットフォームでは、再起動はサポートされません。

パーティションサーバーの場合、実行中のすべてのパーティションがシステムの再起動を許可するように設定されている必要があります。実行中のパーティションの 1 つがシステムの再起動を許可しないように設定されている場合は、再起動は実行されません。

サーバー設定文書の [SNMP] タブには、[システムの再起動を許可する] 設定オプションがあります。新しく作成したグループのオプションとして、
  • [いいえ] (デフォルト) -- SNMP にこのシステムの再起動を許可しません。
  • [はい] -- SNMP にこのシステムの再起動を許可します。
  • [サーバーが応答しない時のみ] -- サーバーが Domino® SNMP Agent のパルスチェックに応答しない場合にのみ、SNMP にこのシステムの再起動を許可します。
注: パーティションサーバーでは、すべてのアクティブパーティションが許可する場合にのみ SNMP はシステムを再起動します。

システムを再起動するには、リモート管理コンソールが lnRemoteReboot MIB オブジェクトを設定する必要があります。