修復を使用する
サーバーを再起動すると、ログが有効になっていないデータベースの中で、更新したにもかかわらず、サーバーエラー、電源エラー、ハードウェアエラーなどが原因で正常に閉じられなかったものが素早く検索されます。サーバーの起動処理が終了して数分後に、この条件を満たすデータベースに対して Fixup タスクが実行され、エラーが発生したことにより一部の書き込み処理で生じた矛盾の修復を試みます。
データベースにまだ Fixup タスクが実行されていない場合は、ユーザーがアクセスしようとしても「データベースに矛盾がないか確認中のためこのデータベースを開けません」というメッセージが表示されます。Notes® クライアントを再起動したときにも、同じ修復処理が実行されます。
サーバー起動時に同時に複数の Fixup タスクを実行すると、データベースの修復にかかる時間を短縮できます。Domino® の起動時にデフォルトで実行される Fixup タスクの数は、サーバーで使用可能なプロセッサの数の 2 倍です。一般的にはこのデフォルトの動作で十分ですが、NOTES.INI ファイルに Fixup_Tasks
設定を追加することもできます。実際に実行されるタスクの数は、実行できるタスク数の設定値と、修復が必要なデータベース数のうち小さい方の値に等しくなります。例えば、Fixup_Tasks に 4 を設定しても、修復が必要なデータベースが 1 つしかなければ、Fixup タスクは 1 つしか実行されません。
トランザクションログを設定すれば、Fixup タスクを実行して、データベースに発生した矛盾を解決する必要はなくなります。
Domino® Administrator で次の操作を行うと、破損したデータベースを修復するために Fixup を手動で実行できます。どの方法でも、Fixup の動作をカスタマイズできます。
- [ファイル] タブの [修復] ツールを使用して修復を実行します。少数のデータベースに Fixup を実行する場合の方法です。データベースが選択しやすく、コマンドラインオプションを使用する必要がありません。ただし、修復が終了するまで、Domino® Administrator は使用できなくなります。
- [タスク] - [Start コマンド] ツールを使用して修復を実行します。すべてのデータベースに修復を実行する場合の方法です。Fixup 実行中も Domino® Administrator を使用することができ、コマンドラインオプションを使用する必要もありません。
- コンソールコマンドを使用して修復を実行します。コマンドラインオプションを使用する場合や、Domino® Administrator が使用できないときにサーバーコンソールから直接 Fixup を実行する場合の方法です。
- プログラム文書を使用して修復を実行します。指定時刻に Fixup を実行するようにスケジュールを設定する場合の方法です。
- Win32 プラットフォームで Fixup を実行します。サーバーコンソールで Fixup を実行できない場合の方法です。この方法では、接頭辞 n を付ける必要があります。例:
nfixup - F
。