間接ファイルを使用してデータベース保守管理タスクを実行する

間接ファイルを使用して、同じ保守管理タスクを何度も実行することができます。これにより、時間を大幅に節約できます。fixup、compact、updall、design、convert、dconsole.ini の各管理タスクで、間接ファイルを使用できます。複数の保守管理タスクを異なる間接ファイルに対して逐次的に実行するバッチファイルやスクリプトを作成して、保守管理タスクを迅速に完了させることもできます。複数の CPU を使用している場合は、同じ保守管理タスクを複数の間接ファイルに対して実行することで、保守管理タスクの同時実行が可能です。同時に実行する保守管理タスクの数は、使用する CPU の数と同数にすることをお勧めします。そうでない場合、CPU リソースの獲得のための競合が始まり、タスクの完了により時間がかかる恐れがあります。

このタスクについて

この手順には、複数の CPU がある場合とそうでない場合の、間接ファイルを実行する手順が含まれています。複数の CPU がかかわる手順については、説明の中でその旨が示されています。

手順

  1. テキストファイルを .ind というファイル名拡張子で作成します。例えば、mailfiles1.ind
  2. 作成したテキストファイルに、データベースまたはディレクトリのリストを追加します。例えば、mailfiles1.ind ファイルに、次のファイルを追加します。
    • mail\mail1.nsf
    • mail\mail2.nsfおよび以下までのすべてのファイル
    • mail\mail25.nsf
  3. 次のいずれかの手順に従って、この間接ファイルに対して保守管理タスクを実行します。
    1. Domino サーバーが稼働している状態で、Domino コンソールから、または適切な管理者権限を持っている場合は Domino リモートコンソールを使用して、以下のコマンドを入力し、load タスクを実行します。

      load fixup -j mailfiles1.ind

      load compact -c mailfiles1.ind

      load updall mailfiles1.ind

      load design -i mailfiles1.ind

      load convert -u -f mailfiles1.ind * mail85.ntf

    2. サーバーが稼働しているかどうかにかかわらず、Microsoft Windows コマンドプロンプトから Domino データディレクトリで、Domino プログラムディレクトリ内の .exe ファイルへの絶対パスを指定します。これは、パーティションサーバーと非パーティションサーバーの両方に有効です。
      注: この例では、Domino プログラムディレクトリは d:\notefile、Domino データディレクトリは c:\notes です。

      d:\notefile> c:\notes\nfixup.exe -j mailfiles1.ind

      d:\notefile> c:\notes\ncompact.exe -c mailfiles1.ind

      d:\notefile> c:\notes\nupdall.exe mailfiles1.ind

      d:\notefile> c:\notes\ndesign.exe -i mailfiles1.ind

      d:\notefile> c:\notes\nconvert.exe -u -f mailfiles1.ind * mail85.ntf

      注: Design タスクでは、間接ファイルの名前の前に -i パラメータが必要です。また、Convert タスクでは、間接ファイルの名前の前に -f パラメータが必要です。
  4. 複数の CPU がある場合、Domino サーバーが稼働している状態で、Domino コンソールから複数の間接ファイルに対するコマンドを入力します。例えば、次のようなコマンドを入力します。

    load updall mailfiles1.ind

    load updall mailfiles2.ind

    load updall mailfiles3.ind

  5. 複数の CPU がある場合、Domino サーバーが稼働しているかどうかにかかわらず、別々の Microsoft Windows コマンドプロンプトから、次のように入力します。

    d:\notefile> c:\notes\nupdall.exe mailfiles1.ind

    d:\notefile> c:\notes\nupdall.exe mailfiles2.ind

    d:\notefile> c:\notes\nupdall.exe mailfiles3.ind

    例えば、100 個のメールファイルに対して updall を実行したいとき、コンピュータに 4 個の CPU がある場合は、次の 4 つの間接ファイルを作成します。
    • mailfiles1.ind には mail\mail1.nsf から mail\mail25.nsf まで含まれます
    • mailfiles2.ind には mail\mail26.nsf から mail\mail50.nsf まで含まれます
    • mailfiles3.ind には mail\mail51.nsf から mail\mail75.nsf まで含まれます
    • mailfiles4.ind には mail\mail76.nsf から mail\mail100.nsf まで含まれます