プラットフォームの統計を評価する

この情報はプラットフォーム統計の評価に役立ちます。

Windows システムで Perfmon を使用する

Microsoft Windows で Perfmon を使用する場合、Perfmon の統計収集方法により、あるカウンタでは不正確な情報がレポートされる場合があります。実際には非常にビジーな論理ディスクが、平均の待ち行列の長さがゼロとしてレポートされることがあります。また、オフ状態のネットワークアダプタがトラフィックを示すことがあります。

ネットワーク統計

IBM® AIX®LinuxLinux on z/Series、IBM i®Domino® では、最大で 10 個のネットワークアダプターの統計を収集できます。Microsoft Windows では、ネットワークアダプタの数に制限はありません。ループバックインターフェースは、アダプタのリストから除外されています。AIX® では、Ethernet と Token Ring のネットワークアダプタのみをサポートしています。

プロセス統計

Microsoft Windows では、プロセス統計を表示すると、[Domino® の CPU 使用率合計] の値が [システムの CPU 使用率合計] の値を超えていることがあります。これは各プロセスの CPU 使用率の値が、サンプリング間隔で使用されるプロセスの合計数に基づいて計算されることが原因です。

Windows では、Domino® プロセス名は接頭辞「n」を含みます。例えば、Perfmon では、管理プロセス (Adminp) のプロセス名は nadminp になります。命名でのプラットフォームの独立性を保持するために、Domino® ではプラットフォーム統計に接頭辞を含めません。

IBM® AIX®IBM i®Linux プラットフォームでは、プロセスの統計はプロセスのビジー度を示すものであり、絶対値ではありません。これらのプラットフォームでは、以前のサンプリング期間におけるプロセスのビジー度に比較した現在のサンプリング期間におけるプロセスのビジー度に基づいて、使用率が算出されます。例えば、プロセスが最初のサンプリング期間で 30% の使用率を報告し、2 度目のサンプリング期間で 60% を報告した場合、プロセスのビジー度は 2 倍になります。

すべてのプラットフォームで、デフォルトでは、アイドル状態のプロセスのパフォーマンス統計値はゼロになります。

論理ディスク統計

Microsoft Windows では、ディスク使用率カウンタの値が 100% を超えている場合があります。これはディスクの使用頻度が高いことを示しています。同様にマルチプロセッサシステムでは、システム内のプロセッサ数によっては、プロセスにおける各 CPU 使用率が 100%を超える場合があります。

IBM i® プラットフォームでは、最大で 10 個の論理ディスク (補助記憶装置プール) の統計が収集されます。

システム統計

Microsoft Windows では、CPU 使用率の統計の合計値 (Platform.System.PctCombinedCpuUtil) がユーザーと特権ユーザーの CPU 使用率の合計値 (Platform.PctUserCpuUtil と Platform.PctPrivilegedCpuUtil) と一致しません。ただし、LinuxLinux for IBM® i、IBM® AIX® では、CPU 使用率の統計の合計値は、ユーザーと特権ユーザーの CPU 使用率の合計値と一致します。