Domino® システム上のイベントをモニターする
イベントは、システムが円滑に機能してデータ処理とタスクの実行が行われていることや、システムが誤動作してデータ処理や必要なタスクの実行に支障をきたしていることを知らせます。
Domino® では常にイベントが発生しています。そのため、効率よく Domino® システムをモニターするには、知る必要のあるイベントを決定しなければなりません。例えば、指定したサーバーでファイルが複製されると、毎回「servername でファイルを複製します」というイベントが発生します。したがって、そのイベントについて知る必要があるのは、イベントが失敗したときのみです。知る必要のあるイベントは、重要な情報の種類に基づいて設定します。イベントを設定するには、イベントの種類、重要度、処理方法という3 つの重要な情報を判別します。イベントの設定には、イベントジェネレータ文書とイベントハンドラ文書を使用します。イベントジェネレータにはイベントの生成に必要な条件が記述され、イベントハンドラにはイベント発生時の処理方法が記述されます。
知る必要のあるイベントを決定した後は、イベント発生時の処理方法を決めます。処理方法には、ログファイル (LOG.NSF) にイベントのログを記録する、イベントの通知をファイルまたは管理者にメールで送信する、追加処理のためにイベントを別のアプリケーションにメールで送信するなどの方法があります。
イベントハンドラ文書を作成して、指定したファイルにイベントのログを記録すると同時に、イベントの発生を通知し、追加処理のプログラムを実行するように指定できます。イベントのログ記録や処理をいっさい行わないように指定することもできます。ただし、イベントについて知るには、イベントハンドラ文書が必要になります。イベントハンドラ文書を使用しない場合、イベントは記録されません。イベントの処理は、デフォルトでは設定されません。そのため、イベントハンドラを作成しない場合、イベントは記録または保存されません。ただし、サーバーまたはアドインタスクのイベントは除きます。これらのイベントはログファイルに保存されます。イベントが Event Monitor タスクに渡されると、設定済みのイベントハンドラが起動します。