単独のデータベースの全文索引を作成および更新する

データベースの全文索引を作成する場合は、索引作成のオプションと更新頻度のオプションの選択に注意してください。これらのオプションは、サーバーのディスク容量と処理速度に影響するためです。

このタスクについて

Domino® では、索引ファイルは、データベースファイルがあるディレクトリ (通常は Domino® データディレクトリ) のサブディレクトリに保存されます。このサブディレクトリの名前は filename.FT です。filename は索引が作成されたデータベースのファイル名を表し、したがって、例えば /EMPLOYEE.FT となります。全文索引ディレクトリは、対応するデータベースがあるディレクトリに存在している必要があります。

注: サーバー上でデータベースを体系化する際には、データベースを Domino® データディレクトリの外部に保存し、Domino データディレクトリから外部のディレクトリまたはデータベースへのリンクを作成する方法もあります。

定期的にサーバーで全文索引を更新してデータベースの変更内容を反映する必要があります。索引を作成する場合は、デフォルトの更新スケジュール (毎日午前 2 時) を受け入れるか、別のスケジュールを指定します。この設定は、必要なときに変更できます。

Domino® Administrator では、サーバーデータベースの索引の更新を必要なときに手動で実行することもできます。

注: ユーザーは、サーバーを使用して複製を実行する場合には、常にローカルデータベースの全文索引を更新します。また、必要なときにローカルデータベースの索引を手動で更新することもできます。

索引を作成するには

手順

  1. Domino® Administrator を使用して、索引を作成するデータベースが格納されているサーバーを選択します。
  2. [ファイル] タブをクリックします。
  3. ツールペインで、索引を作成するデータベースの ACL に [設計者] 以上のアクセス権が設定されていることを確認します。
  4. 索引を作成する 1 つ以上のデータベースを選択します。
  5. [ツール] ペインで、[データベース] > [全文索引] を選択します。
  6. [作成] を選択します。
  7. オプション: 以下の索引作成オプションを選択します。どのオプションを選択しても索引サイズが大きくなります。索引サイズは、データベースのテキスト量によって変化します (ビットマップ、ボタン、エージェントなどのテキスト以外の要素については、索引は作成されません)。データベースに索引を作成した後で索引サイズを確認するには、[データベースのプロパティ] ボックスの [全文検索] タブを調べます。
    1. 索引オプション

    索引作成オプション

    説明

    添付ファイルを索引する

    添付ファイルの索引を作成します。[簡易検索 (高速)] を選択すると、添付ファイルの ASCII テキストだけが対象となります。[詳細検索] を選択すると、添付ファイルのバイナリ全体が対象となります。[簡易検索 (高速)] を選択すると、[詳細検索] を選択した場合に比べて索引は早く作成されますが、索引の内容はあいまいになります。

    暗号フィールドを索引する

    暗号化フィールドの索引を作成します。

    このオプションを選択すると、システムのセキュリティが低下することがあります。

    文と段落の切れ目の索引

    単語の切れ目の他に文と段落の切れ目の索引を組み込むと、ユーザーはあいまい検索ができるようになります。

    大文字と小文字を区別する

    大文字、小文字を区別して検索できるようにします。このオプションを選択すると、「apple」と「Apple」のように、1 つの単語に対して 2 つの索引が作成されるため、索引サイズが約 15%大きくなります。

    全文索引の作成を保留 デフォルトで有効になっています。全文索引の設定を保持します。ただし、索引作成は開始されません。[全文索引の作成を保留] を選択した場合、Domino サーバー管理者は Updall または DBMT を使用して、選択したデータベースの全文索引を後で作成/更新する必要があります。
    ヒント: 選択した索引作成オプションは、後でデータベースのプロパティインフォボックスの [検索] タブに表示できます。
  8. オプション: 索引更新頻度のデフォルト設定を変更します。
    2. 更新頻度のオプション

    更新頻度のオプション

    更新の時期

    オプションの適用時

    毎日 (デフォルト)

    毎日。午前 2 時のサーバープログラム Updall の実行時。

    注: Updall による日次での索引の自動更新の時間を変更するには、NOTES.INI ファイルの ServerTasksAthour 設定を使用します。

    データベースが非常に大きい場合。サイズの大きい索引の更新には時間がかかるためです。

    毎時

    Chronos サーバータスクのスケジュールに従って 1 時間ごとに更新を実行します。

    データベースの内容を頻繁に変更する場合。データベースとサーバーのモニターを続けた結果、どちらかの処理能力が低下したことが明らかになった場合は、更新頻度を別の設定に変更する。

    即時

    データベースを閉じた後、できるだけすぐに更新を実行します。

    データベースの内容を非常に頻繁に変更する場合。データベースとサーバーのモニターを続けた結果、どちらかの処理能力が低下したことが明らかになった場合は、更新頻度を別の設定に変更する。

    スケジュール

    スケジュールに従って更新を実行します。スケジュールは、Domino® ディレクトリにある Updall サーバータスクのプログラム文書に設定されています。

    注: このオプションを選択した場合は、プログラム文書で Updall のスケジュールを指定する必要があります。指定しないと、スケジュールした更新が実行されません。

    前述の更新頻度のオプションがどれもニーズに合わない場合。

  9. 「OK」をクリックします。

次のタスク

データベースの索引作成の終了をユーザーに通知します。