N8Mail Workload と N7Mail Workload

N8Mail Workload と N7Mail Workload は、それぞれ Notes® 8 クライアントと Notes 7 クライアント上のアクティブユーザーをシミュレートします。これらは、同じカレンダー操作とメール操作一式を実行する Domino® 8 サーバー上で動作します。平均的なユーザーは、このスクリプトを 1 時間に 4 回実行します。

このタスクについて

スクリプトを 1 回実行するたびに、5 つの文書を読み取り (2 回実行するたびに 1 つのメッセージを返信)、1 つの文書を移動し、2 つの文書を削除し、1 つのデータベースのオープンとクローズを行い、1 つのビューのオープンとスクロールとクローズを行い、1 つのメールを 1 人の受信者に送信します。また、スクリプトを 2 回実行するたびに、1 つのメールを 3 人の受信者に送信し、Domino ディレクトリで名前を検索します。このテストでは、2 時間おきに 1 つの予定をスケジュールし、1 つの招集メールを受信者に送信し、1 つの招集メールを受信します。メッセージは SUT のメールボックスに保存されます。この文書は N8Mail Workload 全体を参照しますが、初期化とワークロードの設定と操作はすべて N7Mail Workload の場合と同じです。

このテストでは次の計測を行います。

  • 完了した Notes 操作のスループット
  • 最大キャパシティのときの平均応答時間
  • サポートされるメールユーザーの最大数
  • 結果として得られた 1 台のメール専用サーバーの容量測定基準は、サポートできたユーザーの最大数です。これは、平均ユーザー応答時間が低下して許容できなくなる直前の値です。

System Under Test (SUT) が必要です。

まだメールデータベースを作成していない場合、テストを実行する前に作成してください。N8Mail Initialization Workload を使用してメールファイルを作成します。

N8Mail Driver に関する NOTES.INI の設定

このタスクについて

次の表に、[Script Variables] インフォボックスに表示されない必須変数を示します。

表 1. 必須変数

NOTES.INI の設定

説明

Domain=MyDomain

SUT のドメイン

NB_MAIL_SAVE_MESSAGE=1

メール送信時に送信フォルダに保存

NB_PERCENT_ATTACHEMENTS_READ=25

すべての添付ファイルのうち読み取られる部分の割合

NABENTRIES=1

サーバーの有効ユーザー数

NB_MailRealFromField=1

Notes ID ファイル。

MailRecipientBeginNumber=1

ランダム受信者として選択するユーザー範囲の最初の値

MailRecipientEndNumber=1000

ランダム受信者として選択するユーザー範囲の最後の値

ContextIteration1=24

カレンダーの予定を追加する間隔 (24 = 6 時間おき)

ContextIteration2=24

会議招集メールを送信する間隔 (24 = 6 時間おき)

ContextIteration3=24

カレンダーの招集メールに応答する間隔 (24 = 6 時間おき)

RUNTIME=9999

テスト全体を実行する時間の上限

N8Mail SUT に関する NOTES.INI の設定

このタスクについて

  • Log_MailRouting。ログを最小にするには 20 を、ログを取らない場合は 10 を設定します (テスト中はログの量を最小化します)。40 に設定して、追加の配信情報をコンソール上に表示します。例えば、メッセージが、ルーターと MTA のタスクにより配信されたことを確認するために使用します。
  • ServerTasks=Replica,Router,Update,AMgr,Adminp,Sched,CalConn,RnRMgr,LDAP,HTTP
  • IMAP_Session_Timeout 60 に設定します。

その他の推奨する SUT の設定には次のものがあります。

  • Server_Pool_Tasks=100
  • Server_Max_Concurrent_Trans=100
  • SERVER_SHOW_PERFORMANCE=1

N8Mail Workload のサーバー文書の設定

このタスクについて

サーバー文書の [基本] タブが次のように設定されていることを確認します。

  • 配信タスク: メール配信、SMTP メール配信
  • SMTP listener タスク: 有効
  • 完全修飾インターネットホスト名: servername.company.com

サーバー文書のメールジャーナリングとトランザクションログを有効にします。

N8Mail Workload または N7Mail Workload を実行する

手順

  1. N8Mail Initialization Workload を実行する手順が完了していることを確認します。
  2. SUT で、次の操作を行います。
    • カレンダーコネクタタスク (Calconn) を起動します。
    • サーバー設定文書の [ルーター/SMTP 基本] タブで [メールボックス数] フィールドの値を 2 以上に設定します。
  3. [Test Type] フィールドで [Built-in] を選択し、リストから [N8Mail Workload] または [N7Mail Workload] テストを選択します。
  4. [Test Parameters] タブをクリックします。複数のクライアントからテストを実行する場合、それぞれのクライアントからテストを実行するたびに [Starting Thread No] パラメータ値を増分します。
    表 2. [Test Parameters] タブ

    変数

    アクション

    MailServer

    メールサーバーの正規名を入力します。例: CN=MailServer1/O=Renovations

    nb_dbdir

    Notes データディレクトリと関連するデータベースディレクトリを入力します。推奨値は mail\ です。

    MailTemplate

    メールファイルテンプレートの名前を入力します。

    NB_N8_NUM_READ_ENTRIES/

    NB_N7_NUM_READ_ENTRIES

    読み取るエントリの数を設定します (選択しているワークロードに応じて Notes 8 か Notes 7 かが指定されます)。

    %NUMCALENTRIES%

    LocateCalNote によって設定されます。初期化の場合は 0 に設定します。

    NB_ReplyNthIteration

    文書を読み取る場合にメッセージを返信する頻度を設定します。

    NB_Memo1NumRecipients

    最初のメールの受信者数を設定します。

    NB_Memo1NthIteration

    最初のメールを送信する頻度を設定します。

    NB_Memo2NumRecipients

    2 番目のメールの受信者数を設定します。

    NB_Memo2NthIteration

    2 番目のメールを送信する頻度を設定します。

    NB_InvtNumRecipients

    招集メールを送信する受信者数を設定します。

    ScriptIterationLimit

    テストスクリプトの外側のループの実行回数を入力します。推奨値は 1 です。この数値は、[Test Parameters] タブの [Script Loop Count] フィールドの値と一致している必要があります。

  5. オプション: [Stop Conditions] タブをクリックして、停止条件を設定します。
  6. [実行] をクリックします。
  7. オプション: モニターする測定基準を選択します。
  8. オプション: [Server to receive console commands] フィールドに SUT の名前を入力します。
  9. [Start Test] をクリックします。