シンメトリッククラスタで Repair コマンドを使用する
欠落しているデータベースのスキャンと修復に関連するさまざまな要求を発行するには、サーバーコマンド Repair を使用します。
手順
以下の Repair コマンドを使用できます。
コマンド | 説明 |
---|---|
repair list servers |
このサーバーが必要なファイルを取得できるドナーサーバーをリストします。 注: 参加するサーバーは、Domino 10 以降である必要があります。それ以前のバージョンを実行するクラスタのサーバーは無視されます。 |
repair list files |
このサーバーにあるはずであるとクラスタ設定で示されているデータベースをすべてリストします。そのデータベースごとに、存在しているか欠落しているかを示します。 |
repair list missing |
このサーバーにあるはずであるとクラスタ設定で示されているデータベースのうち、欠落しているものをすべてリストします。 このコマンドは、レプリカ全体にわたって一貫性のあるファイル名とパスではないために、修復対象から除外されているファイルも表示します。この表に続く例を参照してください。 |
repair file <file> <server>
データベースの例:
|
欠落しているデータベースを修復するための要求を修復サービスに対して発行します。 |
repair all |
AutoRepair タスクと同様に、欠落しているデータベースファイルおよび関連付けられた DAOS オブジェクトがないか、モニター対象のすべてのフォルダをスキャンします。 |
repair disable <database> |
欠落ファイルのスキャンからデータベースを除外します。例えば、バックアップから復元中のデータベースです。クラスタデータベースディレクトリデータベース (cldbdir.nsf) のデータベースビューには修復列があり、これを参照すると、特定のデータベースに対して修復が無効になっているかどうかがわかります。 注: Domino Administrator 10 以降のクライアントを使用しているときに、Domino Administrator の [ツール] タブから オプションを使用してデータベースを削除し、[他のサーバーにあるレプリカも削除する] を選択した場合、そのデータベースに対する修復は無効です。旧バージョンのクライアントを使用している場合は、このオプションを選択する前に、データベースに対して repair disable コマンドを実行してください。 |
repair enable <database> |
欠落ファイルのスキャンに再度データベースを含めます。 |
repair show config |
クラスタ設定文書の現在の設定を表示します。 |
例
> repair list missing
No missing files for server CN=ServerOne/O=Acme
These files have been disqualified from repair because they have different names, pathseplicaid
85258272:0048DFD2 ServerOne/Acme mail1\wslack.nsf <<< same file, different paths
85258272:0048DFD2 ServerTwo/Acme mail2\wslack.nsf
85258272:004C0D55 ServerTwo/Acme mail4\mhill.nsf <<< same file, different case
85258272:004C0D55 ServerTwo/Acme mail4\mHill.nsf
85258272:004989CD ServerOne/Acme mail2\wrongname.nsf <<< different names for the same database
85258272:004989CD ServerThree/Acm mail2\tmccown.nsf
85258272:004989CD ServerTwo/Acme mail2\tmccown.nsf