リモートモデムアクセスとサーバーのトポロジー
同一の LAN または WAN 上にないサーバーは、モデム接続を使用して互いに通信できます。たとえば、リモートにあるオフィスのサーバーを、中央オフィスのサーバーとモデムで接続し、メールの配信やデータベースの複製を行うことができます。
ダイレクトダイヤルアップモデム (X.PC)接続は、リリース 8.5 より前の HCLDomino® のみで使用できます。Domino Administrator 8.5 をダイレクトダイヤルアップモデムの設定と管理に引き続き使用することができます。ただし、8.5 より前のリリースを実行しているサーバーに限られます。
リモートサーバーのトポロジーを構築するには、まずクライアントとサーバーが頻繁にアクセスするデータベースを決定します。特に、メールの配信とデータベースの複製方法について細かい点まで検討する必要があります。リモートのユーザーとサーバーが、特定のメールや他のデータベースにアクセスする必要があるかどうかを判断します。そのような場合には、次のような方法でデータベースを使用できるようにします。
- リモートサーバーにデータベースのレプリカを作成する。
- リモートユーザーがアクセスする必要があるローカルサーバーにモデムを配置する。
- リモートサーバーやユーザーが使用するパススルーサーバーを設定する。
パススルーサーバーを設定すると、リモートのワークステーションまたはサーバーは、1 台の Domino サーバーに接続することによって、追加の Domino サーバーにもアクセスできるようになります。パススルーサーバーを使用すると数台の Domino サーバーのモデムリソースが統合され、管理やトラブルシューティングを中央で一括して行うことができます。