クラスタ設定を調べるためにクラスタ分析を使用する

クラスタ分析を使用して、クラスタが正しく設定されていることを確認できます。クラスタ分析によってクラスタ設定に関するレポートが生成されるため、問題があれば見つけることができます。

クラスタ分析を実行するときは、実行するテストの種類を指定します。次に Domino® によって選択した領域に関するレポートが生成され、[クラスタ分析] データベース (CLUSTA4.NSF) または指定したデータベースにレポートが出力されます。サーバー、データベース、サーバー Web ナビゲータに関するレポートが得られます。

表 1. クラスタ分析テスト

分析の種類

テスト

説明

サーバー

Number of cluster members

クラスタ内のサーバー数をレポートします。

Consistent domain membership

すべてのサーバーが同じドメインのメンバーであるか調べます。これは、クラスタが正しく動作するために必要です。

Consistent protocols

サーバーが同じプロトコルを採用しているか調べます。クラスタメンバーが異なるプロトコルを採用していると、相互に通信できません。クラスタ通信で正式にサポートされているプロトコルは TCP/IP のみです。

Required server tasks

NOTES.INI ファイルの ServerTasks 設定で必要なサーバータスクを確認します。

データベース

Consistent ACLs

クラスタ全体のレプリカの ACL を互いに比較して、一致していることを確認します。一致していないと、ユーザーがレプリカをフェイルオーバーしても、そのレプリカにアクセスできなかったり、データベース情報に対する参照や変更のアクセス権が異なっていたりする可能性があります。

Disabled Replication

(テストレポートでは [Replication Enabled] と表示)

サーバーのデータベースに対してクラスタ複製が有効になっているか調べます。クラスタ複製が無効になっているデータベースをユーザーがフェイルオーバーすると、元のデータベースとは異なる情報が表示される可能性があります。

Consistent replication formulas

同じパスを共有するレプリカ間の複製式が一致しているか調べます。同じパスを持つレプリカは、同じ複製式を持つ必要があります。

Replicas exist within cluster

現在のサーバーにあるデータベースのレプリカがクラスタにあるか調べます。レプリカがない場合は、「failed」が返されます(すべてのデータベースにレプリカが必要なわけではありません)。

Web ナビゲータ

Consistent Server Web Navigators

クラスタメンバーの [Web ナビゲータ] データベース (WEB.NSF) が互いのレプリカになっているか調べます。互いのレプリカでない場合、[Web ナビゲータ] データベースは互いにフェイルオーバーしません。