構成オプション

構成オプションを使用すると、デプロイメント・オプションを設定できます。使用可能なオプションは、BigFix 管理者による構成方法によって決まります。

左側のペインに構成カテゴリーを表示し、使用可能な構成を設定できます。各構成について詳細を確認するには、アイコンをクリックします。「デプロイメントの要約」には設定したすべての構成の要約が表示され、デプロイの前に確認できます。デプロイメント・オプションを以下に示します。

実行
タイム・ゾーン、時刻、日付、曜日などを設定します。
  • タイム・ゾーン: クライアント時刻または UTC 時刻を選択できます。クライアント時刻は、BigFix クライアントのデバイスのローカル時刻です。協定世界時 (UTC) は、世界的に時計や時刻を規制する主要標準です。この選択は、すべての時間関連パラメーターに影響します。
  • 開始時刻と終了時刻の設定: デプロイメントが特定の時刻に開始または終了するようスケジュールを設定し、ネットワークの負荷やデバイスの所有者の手間などを軽減します。複数のタイム・ゾーンにまたがってスケジューリングする場合、自身のタイム・ゾーンに対して過去の時間にアクションが開始するようにスケジュールを入力できます。このオプションでは、デプロイ・ボタンのクリック直後にデプロイメントがすぐに始まります。「終了日なし」オプションを選択すると、有効期限が設定されていない無期限のデプロイメントが作成され、継続的に稼働し、エンドポイントが要件を満たしているかのチェックが行われます。詳しくは、用語集 を参照してください。
  • 次の時間の間に実行: アクションを実行できる期間を定義します。この機能は、他の条件がすべて有効な場合にのみ、指定時刻に開始されます。
  • 次の日に実行: 一週間のうち 1 日以上の曜日を選択し、デプロイを定期的に実行します。
  • すべてのメンバー・アクションを実行: このオプションは、複数のアクションがある場合にのみ表示されます。複数のアクション・グループ内のアクションは、順番に実行され、失敗した最初のアクションで停止します。失敗を無視し、次のアクションへと進むように MAG に指示するには、このオプションを選択します。MAG のアクションが先行するアクションに依存しない場合、このオプションを使用します。 
    注: このオプションは、複数のアクションがある場合にのみ表示されます。
  • 指定の場合のみ実行 条件を設定する場合にのみチェック・ボックスを選択します。ドロップダウン・リストから条件を選択し、条件の値を指定します。
  • 再試行: このチェック・ボックスを選択すると、デプロイメントが失敗した場合に再試行するタイミングを設定できます。
  • アクションの再適用: このチェック・ボックスを選択すると、アクションを再適用するタイミングを設定できます。
  • ダウンロード: このチェック・ボックスを選択すると、開始時刻スケジュールに関係なくデプロイメント・ファイルを随時ダウンロードできます。デプロイメント前に、デプロイメント関連ファイルをベンダーのサーバーから BigFix サーバーに転送することで、それらのファイルを事前キャッシュします。ジョブのこの部分を最初に実行することで、大容量のファイルを処理する場合や、メンテナンス・ウィンドウが狭い場合に時間を節約できます。
  • ネットワーク・ロードを削減するため、デプロイメントを遅延: 間隔を時間と分で入力します。
ユーザー

アクションを実行する前にログオン・ユーザー (または指定されたユーザーのグループ) が存在することが必要かどうかを指定できます。

  • アクションの実行: このオプションを選択すると、デプロイメントをログイン状況に応じて実行できます。
  • ユーザーの選択: デプロイメントをすべてのユーザー、ローカル・セッションのユーザー、グループ内のユーザーに対して実行する必要がある場合に選択します。グループを選択するには、グループ名を入力して「挿入」をクリックします。
Messages
ターゲット・クライアントに表示する情報メッセージと、ユーザーによる操作のオプションを指定します。
  • アクションの実行前: このオプションを選択すると、デプロイメントを実行する前にターゲット・コンピューターにメッセージを表示できます。
  • アクションの実行中: このオプションを選択すると、デプロイメントの実行中にターゲット・コンピューターにメッセージを表示できます。
通知の送信
デプロイメントが失敗した場合または完了した場合に E メール・アラートをトリガーします。1 人以上の受信者を「宛先:」フィールドに入力し、複数のアドレスをコンマで区切ります。
  • 失敗時に送信 - しきい値 (1~250,000) を入力し、指定した数のデバイス上でデプロイメントが失敗した場合に 電子メールを受信します。
  • 完了時に送信 - すべての対象でデプロイメントが完了した際に電子メールを受信するには、このボックスにチェック・マークを付けます。注: コンピューター・グループを対象としている場合にはこの通知オプションは使用できません。
オファー
この構成により、デバイス所有者がアクションを容認または拒否し、デプロイメントの実行タイミングを制御できるようにします。例えば、アプリケーションをインストールするかインストールしないか、またはインストールを日中ではなく夜間に実行するかどうかなどです。「提案」として設定されたアクションは、該当するマシン上のクライアント UI の提案リストで使用可能になります。ユーザーは利用可能な提案のリストを閲覧し、興味のある提案を適用できます。提案は、「ユーザー」タブで選択されたユーザーと、クライアント提案 UI が有効になっているマシンにのみ表示されます。構成するには、「これを提案として送信」チェック・ボックスを選択し、提案の説明を入力します。提案について通知を受けるように設定すると、提案がある場合に通知を受信できます。
注: 提案を無期限デプロイメントとして送信しないでください。無期限の提案は、ソフトウェアのオプションを完全に削除できないなど、デバイス所有者に問題を生じさせる可能性があります。
提案のオプション:
  • 「ソフトウェア配信クライアント」ダッシュボードに対してのみ - デバイスでクライアント UI が有効になっており、Self-Service Application が無効の場合に、ソフトウェア提案をクライアント UI の「ソフトウェア配信クライアント」ダッシュボードに表示します。Self-Service Application が有効になっている場合、すべての提案はそこに表示されます。
  • 使用可能な提案があることをユーザーに通知 - 新規提案が使用可能であるという通知をエンドポイントに含めます。
  • 提案の説明 - 表示されたボックスにアクションの説明を入力します。この説明はユーザーに対して表示されます。フォント、サイズ、スタイル、番号付け、およびフォーマット設定を変更して、説明をカスタマイズできます。提案に複数のアクションが含まれている場合、デフォルトで各コンポーネントの名前が含まれています。
ポスト・アクション
アクションのフォローアップ動作を指定します。
  • 何もしない: アクションの実行後に何もしない場合、このオプションを選択します。
  • コンピューターの再起動: アクションの実行後にコンピューターを再起動する場合、このオプションを選択します。
    • 再起動する前にプロンプトを出す: アクティブなユーザーに対してメッセージを表示します。デフォルトのメッセージを送信するか、テキスト・ボックスにメッセージのタイトルとテキストを入力します。
    • ユーザーに再起動の取り消しを許可する: デプロイメント後にユーザーが再起動をキャンセルできるようにします。
    • ドロップダウンから日数、時間、分のいずれかの期限を設定し、期限がきたら自動的に再始動するか、ユーザーが承認するまでアクション・メッセージを上部に表示するかのオプションを選択します。
  • コンピューターをシャットダウンする: アクションの実行後にコンピューターをシャットダウンする場合、このオプションを選択します。
    • シャットダウン前にプロンプトを出す: コンピューターをシャットダウンする前に、アクティブなユーザーにメッセージを表示します。デフォルトのメッセージを送信するか、テキスト・ボックスにメッセージのタイトルとテキストを入力します。
    • シャットダウンのキャンセルを許可する: デプロイメント後にユーザーがシャットダウンをキャンセルできるようにします。
    • ドロップダウンから日数、時間、分のいずれかの期限を設定し、期限がきたら自動的にシャットダウンするか、ユーザーが承認するまでアクション・メッセージを上部に表示するかのオプションを選択します。
適用の関連度

このタブは、コンソールの次のダイアログからでも使用できます。

Fixlet アクションの関連度を判断するために使用する基準を指定します。
  • 元の Fixlet またはタスク・メッセージの関連度が真になった場合。このオプションを選択し、デフォルト・アクションに設定された関連式を確認します。元の関連式を使用することを強く推奨します。ただし、カスタマイズしてニーズに合わせることもできます。
  • 次のカスタム関連度が true と評価された場合: このオプションを選択し、ニーズに即して既存の関連式を変更するか、新規の関連式を指定します。
成功条件
アクションを正常とみなす条件を定義します。以下のいずれかのオプションを選択します。
  • 適用の関連度が false として評価された場合
    これがデフォルトの成功条件です。この場合、アクションを適用可能にした Relevance ステートメントが TRUE でなくなることが求められます。Relevance ステートメントが問題を通知し、アクションがその問題を修正するので、成功を確立するには通常はこれで十分です。
  • アクション・スクリプト内のすべての行が正しく完了した場合
    成功かどうかを、アクション・スクリプトのすべてのステップが完了したかどうかに応じて判断できます。
  • 次のカスタム関連度が false と評価された場合
    特殊な Relevance 句を使用して、アクションがその目標を達成したことを確認できます。この場合、画面のテキスト・ボックスが編集可能になり、新しい Relevance 句を作成したり、既存の Relevance 句を修正したりできます。
アクション・スクリプト
一般的に、Fixlet またはタスクに付属のアクション・スクリプトの使用をお勧めします。ただし、環境やビジネス・ニーズに合わせてアクション・スクリプトを調整すると便利な場合もあります。「アクションの実行」ダイアログの「アクション・スクリプト」タブを使用して、アクション・スクリプトを変更できます。このダイアログには以下の 2 つのオプションがあります。
  • 元の Fixlet またはタスク・メッセージから
    ほとんどの Fixlet アクションではこれがデフォルトで、推奨されるオプションです。
  • カスタム・アクション・スクリプトから
    以下のオプションのいずれかを選択し、既存のスクリプトを変更するか、テキスト域に新規スクリプトを入力することができます。このスクリプトに使用するアクション・スクリプトのタイプを選択します。
    • BigFix アクション・スクリプト
      これは、アクションの BigFix 標準スクリプト言語です。アクション言語について詳しくは、BigFix Developer Web サイト (https://developer.bigfix.co m) の「Action Script Language」セクション (https://developer.bigfix.com/action-script/) を参照してください。
    • AppleScript
      これはコンピューター・リソースを制御するための Apple のスクリプト言語です。
    • SH
      アクションは、Linux または UNIX または bsd シェルによって実行されるシェル・スクリプトです。
    • PowerShell
      バージョン 10.0.4 以降では、BigFix は PowerShell スクリプトも実行できます。

      「アクション・スクリプト」テキスト・ボックスに記述したスクリプトを、選択した Windows クライアントで実行できます。このスクリプトは、Windows オペレーティング・システムによってデフォルトでインストールされている PowerShell 上の C:\Windows\System32\WindowsPowerShell\v1.0 ディレクトリー (使用可能な場合) または C:\Windows\SysWOW64\WindowsPowerShell\v1.0 で実行されます。

      スクリプトは、デフォルトで -ExecutionPolicy Bypass オプションを使用して実行されます。このオプションを使用しないようにするには、『List of settings and detailed descriptions』ページの「Miscellaneous」セクションで説明されている _BESClient_PowerShell_DisableExecPolicyBypass クライアント設定を使用します。

      非表示モードで実行されるため、ユーザー操作を必要とする PowerShell スクリプト、ポップアップ・ウィンドウまたはダイアログ・ボックスの表示はサポートされないため、アクションが実行状態のままになるか、スクリプトがログ・ファイルにエラーを表示する可能性があります。

注: デフォルトでは、アクションを元に戻すことはできません。使用するアクションは、小さい規模でテストしてからネットワーク全体に適用するようにしてください。
実行前後のスクリプト
このオプションは、ベースラインをデプロイするときに使用可能になります。アクション・スクリプトは、BigFix アクション・スクリプト、AppleScript、SH、PowerShell で記述できます。
  • 実行前: この複数のアクション・グループの実行前に実行するスクリプトを記述します。
  • 実行後: この複数のアクション・グループの実行後に実行するスクリプトを記述します。