隔離された環境での Rocky Linux ダウンロード・キャッシャーの使用
buildRepo サブコマンドを使用して 1 つのリポジトリーのすべてのパッチを特定のディレクトリーにダウンロードすることにより、隔離された環境用の Rocky Linux ダウンロード・キャッシャーを使用できます。
始める前に
- BigFix でサポートされる Rocky Linux 基本リポジトリーとサブリポジトリーにアクセスできることを確認します。確認するには、
check-allreposサブコマンドを実行します。 - リポジトリー・メタデータおよびパッケージをダウンロードするための十分なスペースがあることを確認します。必要なストレージ・スペースを調べるには、サブコマンド
check-storagereqを実行します。 - 以下の手順を実行して、BigFix server の sha1 フォルダー・サイズの制限を大きくします。
- BigFix console から、コンピューターを右クリックして、「コンピューター設定の編集」を選択します。
- _BESGather_Download_CacheLimitMB のサイズを増やします。
推奨されるサイズは、現行の BigFix server の sha1 フォルダー・サイズに sha1_download_dir のサイズを加えた値です。
sha1_download_dir のサイズを事前に決定できない場合、推奨される sha1_download_dir のサイズは、リポジトリーごとに最小で 20GB です。最小サイズの 20GB は、時間の経過とともに増加される可能性があることに注意してください。
手順
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RockyLinuxDownloadCacher.exeファイルでbuildRepoサブコマンドを使用して、リポジトリーのすべてのファイルを指定のディレクトリーにダウンロードします。例:RockyLinuxDownloadCacher.exe --download_dir C:\downloads --sha1_download_dir C:\sha1_downloads buildRepo --key Rocky Linux-8-x64, Rocky Linux-8.3-x64この例では、ダウンロード・キャッシャー・ツールは、「Rocky Linux-8-x64」リポジトリーについて、パッケージを sha1_download_dir にダウンロードし、リポジトリー・メタデータを download_dir にダウンロードします。
- download_dir をエアー・ギャップされた BigFix server に転送し、sha1_download_dir の sha1 ファイルを BigFix server の sha1 フォルダーに転送します。
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Rocky Linux ダウンロード・キャッシャーの構成ファイル
plugin.iniを開きます。plugin.iniファイルを以下の設定で構成し、BigFix server がリポジトリー・メタデータおよび必要なパッケージをオンラインでなくローカル・キャッシュから取得するように設定します。localCache = <download_directory_specified_for_the_--download_dir_parameter> localCacheOnly = yes