Windows® システムでのターゲット・カスタム・インストールの実行

Windows® オペレーティング・システムでターゲット・ソフトウェアをインストールするには、trc_target_setup.exe ファイルを使用します。

このタスクについて

このファイルの入手について詳しくは、インストール・ファイルの入手を参照してください。

ターゲットをインストールするには、以下のステップを実行します。

手順

  1. TRC というフォルダーをルート・ドライブに作成します。
  2. trc_target_setup.exe を TRC にコピーします。
  3. コマンド・プロンプト・ウィンドウを開き、TRC に移動します。
  4. DIR と入力し、この exe ファイルがこのフォルダーにあることを確認します。

  5. ターゲットをインストールするには、以下のコマンドを 1 行に入力します。

    trc_target_setup.exe /s /v"/qn [INSTALLPARAMETER1][INSTALLPARAMETER2]...[INSTALLPARAMETERX]"

    インストールをカスタマイズするには、以下のインストール・パラメーターを使用します。
    注: 値の検証は実行されないため、正しい値がパラメーターに割り当てられていることを確認してください。
    /s
    サイレント・インストールを指示します。
    /v"
    /v に付加されるストリングには、インストールを実行するソフトウェアである msiexec.exe のパラメーターが含まれます。
    /qn
    進行状況ウィンドウも UI もない、サイレントおよび無人インストールを実行します。
    /qn の代わりに、以下のパラメーターを使用することもできます。
    /qb
    基本 UI と小さな進行状況表示バーがある無人インストールをする場合。
    /qr
    縮小された UI 進行状況表示バーを大きなウィンドウ内に表示する無人インストールをする場合。
    /qf
    完全な UI のある在席インストールをする場合。
    TRC_SERVER_HOSTNAME
    サーバーのホスト名または IP アドレス。このプロパティーは必須です。デフォルト値は <blank> です。

    例えば、TRC_SERVER_HOSTNAME=trc.myserver.com です。

    TRC_SERVER_CONTEXT
    このパラメーター値は、サーバー URL 内のパスの最後の部分と一致する必要があります。デフォルト値は trc です。

    例えば、TRC_SERVER_CONTEXT=trc です。

    TRC_SERVER_PORT
    サーバーが標準外ポートで稼働する場合は、ポート番号を指定します。デフォルト値は 80 です。

    例えば、TRC_SERVER_PORT=8080 です。

    TRC_SERVER_PROTOCOL
    プレーン HTTP とセキュア HTTPS プロトコルから選びます。有効値は http および https です。デフォルト値は http です。

    例えば、TRC_SERVER_PROTOCOL=http です。

    TRC_PROXY_HOSTNAME
    プロキシー・サーバーのホスト名または IP アドレス (使用している場合)。デフォルト値は <blank> です。

    例えば、TRC_PROXY_HOSTNAME=proxy.company.com です。

    TRC_PROXY_PORT
    プロキシー・サーバーのポート番号。デフォルト値は <blank> です。

    例えば、TRC_PROXY_PORT=8080 です。

    TRC_PROXY_USER_ID
    プロキシーに認証が必要な場合のユーザー ID。デフォルト値は <blank> です。ターゲットの開始時に、ユーザー ID とパスワードは自動的に暗号化されます (DISABLEAUTOMATICPASSPHRASEENCRYPTIONYesに設定されている場合を除く)。パスフレーズの自動的な暗号化について詳しくは、「BigFix® Remote Control 管理者ガイド」を参照してください。

    例えば、TRC_PROXY_USER_ID=proxyuser です。

    TRC_PROXY_PASSWORD
    プロキシーに認証が必要な場合のパスワード。デフォルト値は <blank> です。ターゲットの開始時に、ユーザー ID とパスワードは自動的に暗号化されます (DISABLEAUTOMATICPASSPHRASEENCRYPTIONYesに設定されている場合を除く)。パスフレーズの自動的な暗号化について詳しくは、「BigFix® Remote Control 管理者ガイド」を参照してください。

    TRC_PROXY_PASSWORD=v264xmpt

    TRC_PROXY_AUTH_B64
    ユーザー ID およびパスワード。形式は user: password です。Base64 でエンコードされます。ユーザー ID およびパスワード・プロパティーはオーバーライドされます。パスワードを簡単に表示できないようにする場合は、このパラメーターを使用します。Base64 は暗号化ではありません。デフォルト値は <blank> です。

    例: TRC_PROXY_AUTH_B64=cHJveHl1c2VyOnYyNjR4bXB0

    ターゲットの開始時に、ユーザー ID とパスワードは自動的に暗号化されます (DISABLEAUTOMATICPASSPHRASEENCRYPTIONYesに設定されている場合を除く)。パスフレーズの自動的な暗号化について詳しくは、「BigFix® Remote Control 管理者ガイド」を参照してください。

    TRC_TARGET_PORT
    ターゲットを標準外ポートで実行する場合は、使用するポート番号を指定します。デフォルト値は 888 です。

    例えば、TRC_TARGET_PORT=888 です。

    TRC_SERVER_HEARTBEAT_RETRY
    サーバーが応答しないときに、ターゲットがサーバーにハートビートを再送するまでの待機時間 (分単位)。デフォルト値は 10 です。

    例えば、TRC_SERVER_HEARTBEAT_RETRY=1 です。

    TRC_ACCESSIBILITY
    アクセシビリティー対応の UI を有効にします。デフォルト値は No です。Windows® オペレーティング・システムで使用できます。
    GROUP_LABEL
    ターゲットが割り当てられるグループの名前。この機能を有効にするには、trc.properties ファイルを編集して、allow.target.group.override = true を設定します。このプロパティー・ファイルの編集について詳しくは、「BigFix® Remote Control 管理者ガイド」を参照してください。デフォルト値は DefaultTargetGroup です。
    注:
    1. ターゲットが Remote Control サーバーで既に登録されている場合は、GROUP_LABEL パラメーターは破棄されます。
    2. サーバー上で既に定義されているターゲット・グループを指定する必要があります。

    例えば、GROUP_LABEL=NewTargetGroup です。

    INSTALLDIR
    このパラメーターは、ターゲット・ソフトウェアのインストール先ディレクトリーを指定するために使用します。

    例えば、INSTALLDIR= c:\trc\target です。

    ALLOWP2P
    このパラメーターは、サーバーの状況に関係なく、P2P 接続を有効にするために使用します。デフォルト値は No です。
    ALLOWP2PFAILOVER
    このパラメーターは、サーバーがダウンしているか、サーバーに到達できない場合に、P2P モードへのフェイルオーバーを有効にするために使用します。デフォルト値は No です。
    AUDITTOSYSTEM
    このパラメーターは、監査目的でターゲット・アプリケーション・イベント・ログに P2P セッション・イベントを記録するために使用します。デフォルト値は No です。
    AUTOSAVECHAT
    このパラメーターは、ターゲット上のファイルにチャット・ウィンドウのコンテンツを保存するために使用します。デフォルト値は No です。
    AUTOWINLOGON
    ユーザーがターゲットにログオンしていない場合に、セッションを開始できるようにするかどうかを決定します。デフォルト値は Yes です。
    CHECKUSERGROUP
    コントローラー・ユーザーは、リストされているグループのメンバーである必要があります。デフォルト値は、Windows® システムでは BUILTIN\AdministratorsLinux® システムでは wheel です。
    CHECKUSERLOGIN
    コントローラー・ユーザーが「接続のオープン」ウィンドウでセッション・タイプを選択したときに、ログイン・ウィンドウを表示するかどうかを決定します。デフォルト値は Yes です。
    CONFIRMFILETRANSFER
    コントローラー・ユーザーが P2P セッションでターゲットのファイルをコントローラーに転送する前にユーザー確認ウィンドウを表示するかどうかを決定します。デフォルト値は Yes です。
    CONFIRMMODECHANGE
    リモート・コントロール・セッション中にコントローラー・ユーザーが別のセッション・モードを選択した場合に、ユーザー確認ウィンドウを表示するかどうかを決定します。デフォルト値は Yes です。
    CONFIRMSYSINFO
    コントローラー・ユーザーがターゲット・システム情報の表示を要求した場合にユーザー確認ウィンドウを表示するかどうかを決定します。デフォルト値は Yes です。
    CONFIRMTAKEOVER
    P2P セッションが要求された場合にユーザー確認ウィンドウを表示するかどうかを決定します。デフォルト値は Yes です。
    DISABLEAUTOMATICPASSPHRASEENCRYPTION
    ターゲットの開始時に、プロキシー認証のユーザー ID とパスワードを自動的に暗号化するかどうかを決定します。デフォルト値は No です。パスフレーズの自動的な暗号化について詳しくは、「BigFix® Remote Control 管理者ガイド」を参照してください。
    DISABLECHAT
    ターゲットとのチャット・セッションを開始し、P2P セッション中にコントローラー・ユーザーともチャットすることができるかどうかを決定します。デフォルト値は No です。
    DISABLECLIPBOARD
    P2P セッション中にクリップボード転送メニューを使用可能にするかどうかを決定します。デフォルト値は No です。
    DISABLEFILEPULL
    P2P セッション中にターゲットからコントローラーにファイルを転送できるかどうかを決定します。
    DISABLEFILEPUSH
    P2P セッション中にコントローラーからターゲットにファイルを転送できるかどうかを決定します。デフォルト値は No です。
    FIPSCOMPLIANCE
    すべての暗号機能について、FIPS 認定の暗号プロバイダーの使用を有効にします。デフォルト値は No です。
    SP800131ACOMPLIANCE
    すべての暗号機能について、NIST SP800-131A 準拠のアルゴリズムと鍵強度の使用を有効にします。デフォルト値は No です。
    HTTPSSTRICTVALIDATION
    ターゲットが、システムのトラストストアを使用してサーバーへの HTTPS 接続を確認するかどうかを決定します。デフォルト値は No です。
    LOGLEVEL
    ロギング・レベルを設定します。ロギング・レベルによって、エントリーのタイプと、ターゲット・ログ・ファイルに追加される情報量が決定されます。有効な値は 0、1、2、または 4 のいずれかです。ただし、LOGLEVEL=4 は IBM ソフトウェア・サポートからの要請があった場合にのみ使用してください。デフォルト値は 2 です。
    例えば、LOGLEVEL=2 です。
    LOGROTATION
    古いログ・ファイルが上書きされるようになるまでの期間を制御します。「毎日」「毎週」、または 「毎月」 のいずれかに設定します。デフォルト値は Weekly です。
    例えば、LOGROTATION=Monthly です。

    Disabled の値を使用して、ログのローテーションを無効にすることもできます。

    LOGROLLOVER
    新しいログ・ファイルが開始されるまでの期間を制御します。この期間は LOGROTATION 期間より短くなければならないため、すべての組み合わせが有効とは限りません。LOGROLLOVER を無効にすることはできません。「毎日」 または 「毎時」 に設定します。デフォルト値は Daily です。
    例えば、LOGROLLOVER=Daily です。
    VSC
    仮想スマート・カード・リーダーのデバイス・ドライバーをインストールする場合に、このパラメーターを使用します。ドライバーをインストールするには、パラメーター・リストに VSC=1 を追加します。
    注: パラメーター・リスト内に、パラメーターの値ではなく、VSC が存在するかどうかによって、ドライバーをインストールするかどうかが決定されます。パラメーター・リストに VSC が指定されている場合、ドライバーがインストールされます。パラメーター・リストに VSC が指定されていない場合、ドライバーはインストールされません。VSC には、任意の値を指定することができます。ただし、推奨値は VSC=1 です。
    サイレント・インストール中に仮想スマート・カード・リーダーのデバイス・ドライバーをインストールする方法について詳しくは、「サイレント・インストールの実行による仮想スマート・カード・リーダー・ドライバーのインストール」を参照してください。
    REGISTRATIONTOKEN
    このパラメーターを使用して、ターゲットに対して登録トークンを提供します。このトークンは、ターゲットが最初にサーバーに接続するときに、サーバーでターゲットを認証するために使用されます。このプロパティーの値は登録トークンに設定されます。サイレント・インストールの実行によるセキュアな登録トークンを使用したターゲットのインストールについて詳しくは、セキュア登録トークンを伴うターゲットのサイレント・インストールの実行を参照してください。

タスクの結果

注: ターゲットの既存のインストール済み環境についてのパラメーターを再構成する場合は、REINSTALL=ALL パラメーターを使用します。ただし、ターゲットのアップグレード時にこのパラメーターを使用した場合、このパラメーターは無視されます。

例えば、コマンド・ラインで、以下のコマンドを入力することができます。

trc_target_setup.exe /s /v"/qn REINSTALL=ALL"

ターゲット構成を変更してアップグレードを適用する場合は、以下のステップを実行します。

  1. ターゲット・ソフトウェアの新しいバージョンを使用して、サイレント・インストールを実行します。パラメーターは使用しないでください。パラメーターを指定した場合、ターゲットはアップグレードされますが、指定したパラメーターは無視され、更新されません。
  2. REINSTALL=ALL と任意の新しいパラメーターを指定して、サイレント再インストールを実行します。

オーバーライドするパラメーターを指定することもできます。

例えば、ターゲット・ポートを 2222 に変更するには、以下のコマンドを入力します。

trc_target_setup.exe /s /v"/qn TRC_TARGET_PORT=2222 REINSTALL=ALL"
注: インストール中にヘルプ・オプションを表示するには、コマンド・ラインで以下のコマンドを入力します。trc_target_setup.exe --help