ベア・メタル・デプロイメント用の WinPE TFTP 設定のチューニング
ベア・メタル・デプロイメント中に、タスク 360 を実行して、WinPE ダウンロード速度をチューニングできます。
「ベア・メタル WinPE TFTP 設定」タスク (360) を実行して、ブロック・サイズやウィンドウ・サイズなどのパラメーターを変更し、ベア・メタル・デプロイメント・シナリオにおける WinPE ダウンロード速度とパフォーマンスを向上させます。このタスクは、ビルド・レベル 290.02 以降のベア・メタル・サーバーで実行できます。このタスクは、それらのパラメーターの構成を簡素化するものです。この領域でパフォーマンスおよび信頼性に大きな問題がある場合のみ使用してください。ブロック・サイズおよびウィンドウ・サイズを増やすことで、ネットワークの条件が許せば、ダウンロードのパフォーマンスを向上させることができます。
このタスクを実行する前に、TFTP パラメーターのチューニングを柔軟に行うことができるようにするため、ベア・メタル・サーバーで構成ステップを 1 回のみ実行する必要があります。
- BigFix Bare Metal Server WebUI から、を選択します。
- 「最大 TFTP セグメント・サイズ 」フィールドで、デフォルト値の
512を最大値16384に置き換えます。 - サーバーを再始動します。

重要:
- TFTP 設定は、特にネットワーク速度、トポロジー、およびベア・メタル・サーバーのパフォーマンスに関して、特定の環境の影響を受けます。TFTP パラメーター設定を変更すると、予期しない動作をする可能性があります。ベスト・プラクティスとして、変更を実稼働環境に適用する前に、テスト環境で徹底的に検証する必要があります。テスト環境でブロック・サイズとウィンドウ・サイズを徐々に増やして、最適なサイズを判別するという手順が推奨されます。
- これらは Microsoft WinPE の設定です。追加情報については、提供されている Microsoft の資料を参照してください。
タスク 360 でのパラメーター設定
ベア・メタル・サーバーで「ベア・メタル WinPE TFTP 設定」タスクを実行して、以下の設定を変更します。

アクションが完了したら、影響を受けるベア・メタル・サーバーを再起動して、選択された WinPE に確実に設定が適用されるようにする必要があります。

アクションが完了したら、影響を受けるベア・メタル・サーバーを再起動して、選択された WinPE に確実に設定が適用されるようにする必要があります。
以下の 4 つの必須パラメーターがあります。
- ramdiskTftpWindowSize
- 以下のいずれかの値を選択します。
- 4, 6, 8, 12, 16, 24, 32
- 無視: この設定は変更されていません
- 削除: 現在の設定が削除され、初期の動作が復元されます。
- ramdiskTftpBlockSize
- 以下のいずれかの値を選択します。
- 1432、4096、8192、16384、32678
- 無視: この設定は変更されていません
- 削除: 現在の設定が削除され、初期の動作が復元されます。
- WinPE タイプ
- 設定の適用先の WinPE。有効な値は 3、4、5、および 10 です。MDT Bundle が使用可能である WinPE タイプのみが表示されます。
- 永続 TFTP
- 指定できる値は以下のとおりです。
- True
- ベア・メタル・サーバーで後続の同期アクションが完了し、指定されたタイプの WinPE が作成されると、同じ設定が新規 WinPE に再適用されます。この値を選択すると、WinPE タイプごとに、以下の 3 つのパラメーターがベア・メタル・サーバーのコンピューター設定に追加されます。
タスクが実行されたベア・メタル・サーバーを選択することによって、サブスクライブしたコンピューターのリストから設定を表示できます。ramdiskftpwindowsize_PE<WinPE type> ramdiskftpblocksize_PE<WinPE type> restoreftpparam_PE<WinPE type> - False
- これを選択すると、既存のコンピューター設定がすべて削除されます。
注:
ramdiskTftpWindowSize=delete と ramdiskTftpBlockSize=delete を permanent tftp=true と組み合わせると、設定が 1 回適用されます。ただし、permanent=true は無視されるため、後続の同期アクションが完了したときにコンピューター設定は削除され、再適用されません。ログ・ファイル内の TFTP パラメーター値の確認
ベア・メタル・サーバー上の、デバッグ・レベルが 4 に設定されたトレース・ファイル boot.trc 内で、選択された WinPE をダウンロードするために TFTP サーバーが使用するブロック・サイズとウィンドウ・サイズの設定に関する情報を参照できます。この例では、WinPE "global/engines/winpe<....>.ramd" のダウンロード中に、ターゲットの 10.10.50.142 上で、WinPE をダウンロードするために TFTP サーバーが使用するブロック・サイズとウィンドウ・サイズを表示できます。この場合、値はそれぞれ 1432 および 4 です。
