インプレース・アップグレードを使用した Windows 10/11 または Windows Server のインストール
既存の Windows システムを Windows 10/11 または Windows Server にアップグレードするには、インプレース・アップグレードの Fixlet を使用します。
Windows クライアント・クラスの場合、BigFix OS デプロイメントは、Windows 7 Service Pack 1、Windows 8、Windows 8.1 Update から Windows 10へ、Windows 10 からそれ以降のビルドへ、および Windows 8、Windows 8.1 Update、Windows 10から Windows 11 へのインプレース・アップグレード・インストールをサポートしています。
Windows Server クラスの場合、BigFix OS デプロイメントは、Windows Server 2012 および Windows Server 2012 R2 から Windows Server 2016、Windows Server 2012 R2 および Windows Server 2016 から Windows Server 2019、および Windows Server 2016 と Windows Server 2019 から Windows Server 2022 へのインプレース・アップグレード・インストールをサポートしています。
- 以下のタスクを使用することにより、最終的なオペレーティング・システムの Microsoft エンド・ユーザー・ライセンス契約に同意したと見なされます。
- Windows 11 にアップグレードする前に、Windows 11 の仕様でシステム要件を確認してください。
- インプレース・アップグレード Fixlet によって起動されるアクションの実行設定が変更されると、失敗など予期しない結果につながることがあります。
- Windows 10/11 または Windows Server セットアップ・イメージを初めて BigFix OS デプロイメント環境にインポートする場合。
- Windows 10/11 または Windows Server へのインプレース・アップグレードを実行するには、インストール・メディアから該当するイメージをインポートする必要があります。プロセスを正常に実行するためには、アップグレードを予定しているシステムに有効な Windows ライセンスがなければなりません。あるいは、アップグレード・タスクでイメージのプロダクト・キー・フィールドにそれを指定する必要があります。
- BigFix OS Deployment 環境に 1 つ以上の Windows 10 セットアップ・イメージが既にある場合。
- イメージ・ライブラリーに Windows 10 セットアップ・イメージが既にある場合は、以下のステップを実行してください。
- OS Deployment バージョン 3.8 を使用して既にインポート済みの Windows 10 セットアップ・イメージを使用する予定の場合、それらのセットアップ・イメージをインプレース・アップグレードで使用できるように再度インポートする必要があります。
- 選択されたイメージの使用可能なタスクの 1 つ以上を使用して、インプレース・アップグレードを実行します。必要に応じて、イメージのプロダクト・キーを指定します。
- タスク 202: Windows のインプレース・アップグレード
- コマンド・タイプ: 「コマンド・オプション」セクションで、以下の処理オプションからコマンド・タイプを選択します。
- Upgrade - 選択されたターゲットでアップグレード・プロセスを実行します。
- Check only - 必要なバイナリーをダウンロードし、プレビュー・モードでアップグレード・プロセスを開始して、実際にアップグレードを実行せずに、発生する可能性のある問題を検出します。その後、タスク 204 を実行して、アップグレードを完了できます。
- Prepare only - 必要なバイナリーをダウンロードし、アップグレードの準備をしますが、実際にアップグレードは実行しません。その後、タスク 204 を実行して、アップグレードを完了できます。
警告を無視: インプレース・アップグレードの場合は「はい」を選択し、互換性に関するメッセージを無視します。
イメージ・インデックス: イメージ内の複数のエディションが適用可能な場合に適用するエディションのインデックスを指定します。
追加オプション: セットアップ・フェーズ中に使用される追加オプションを指定します。セットアップ・フェーズ用に指定できるコマンドのリストについては、オペレーティング・システム製造元サイトを参照してください。

- タスク 203: Windows のインプレース・アップグレード - ターゲットの検証
- このタスクは、選択されたターゲットで、選択されたイメージについてインプレース・アップグレードを正常に完了できるかどうかを判断するために有用です。このタスクは、一連の検証ステップを実行し、アップグレードに必要なファイルをダウンロードします。検証が正常に行われた場合、タスク 202 を使用して実際のアップグレードを完了できます。タスクが失敗した場合は、実際のアップグレードを実行する前に、失敗の理由を調査してください。オプションで、以下のターゲット準備オプションを指定できます。
- クライアントの PreCacheStageDiskLimit を増やす:
- クライアントの PreCacheStageDiskLimit のデフォルト値は、アップグレード用の Windows 10/11 または Windows Server イメージに対応するには小さすぎる可能性があります。この制限を 7 ギガバイトに増やすことを選択できます。
- クライアントの CPU 使用率を増やす:
- クライアント CPU 使用率を増やすことにより、ダウンロードおよびアップグレード処理の所要時間を削減できます。
- タスク 204: Windows のインプレース・アップグレード - アップグレードのみ実行
- このタスクは、検証を実行せずに、選択されたターゲットでインプレース・アップグレード・プロセスを開始します。「チェックのみ」または「準備のみ」処理オプションを指定してタスク 202 を実行した後に、このタスクを実行できます。
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クライアント・システムに現在インストールされている基本オペレーティング・システムのシステム言語が、アップグレードされる言語になります。追加の言語パックがクライアントにインストールされていた場合、それらの言語はアップグレード中にアンインストールされます。
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BitLocker ディスク暗号化が有効になっているターゲットのインプレース・アップグレードはサポートされています。BitLocker は、アップグレード・プロセス中に一時的に無効になり、アップグレードが完了したときに自動的に有効になります。
- タスク 205: Windows のインプレース・アップグレード - マルチキャスト
- このタスクでは、タスク 202 と同じ処理オプションが提供されますが、イメージはマルチキャストでデプロイされます。このタスクを使用するには、デプロイするイメージのイメージ再作成プロファイルを作成し、選択されたターゲットを管理するベア・メタル・サーバーに送信する必要があります。「Windows システムのマルチキャストでのイメージの再作成」を参照してください。OS Deployment 3.9 以降を使用してインポートした Windows 10/11 または Windows Server セットアップ・イメージを選択する必要があります。インプレース・アップグレードのターゲットは、使用可能な最新のビルド・レベルのバージョン 7.1.1.20 のベア・メタル・サーバーに接続されていなければなりません。
pause while {pending restart}新しい OS を構成するためにこのアクション中にコンピューターが再起動されるため、「失敗」として表示されます。この表示によって、アップグレードの成功が無効になることはありません。要件および制限
- Windows 10 にアップグレードする場合、クライアントのソース・オペレーティング・システムは、最終の OS (x86 または x64) と同じアーキテクチャーでなければなりません。
- Windows 11 にアップグレードする場合、クライアントのソース・オペレーティング・システムは x64 アーキテクチャーでなければなりません。
- アップグレードするクライアントの基本言語とは異なる基本言語のイメージをデプロイすることはできません。
- アップグレードするイメージのオペレーティング・システム・エディションおよび言語は、基本オペレーティング・システムの言語とエディションに一致していなければなりません。アップグレード・プロセスは、現在クライアントにインストールされているエディションを検査して、アップグレードを実行します。
- インプレース・インストールでアップグレードされたコンピューターをキャプチャー (sysprep) することはできません。
- アップグレード・プロセスは、クライアント上の組み込み管理者アカウントを無効にします。
- デプロイメントの前に、ターゲットのファイアウォールおよびアンチウィルス・プログラムをすべて無効にする必要があります。
インプレース・アップグレードのトラブルシューティングについては、次の BigFix Wiki ページを参照してください: