アップグレードの前提条件のチェック
BigFix サーバーのアップグレード・プロシージャーにより、次の前提条件チェックが自動的に実行されます。
これらのチェックのいずれかが失敗した場合、アップグレードは開始されず、プロシージャーは終了し、エラー・メッセージが表示されます。失敗した条件がすべて満たされていることを確認した後、アップグレードを再実行できます。アップグレード・プロシージャーにより、以下がチェックされます。
- Upload Manager のバッファー・ディレクトリーのサイズ、およびそこに含まれるファイルの数が、次の設定で指定されている値の 90% を超えていないかチェックされます。
チェックが失敗した場合: BES サポート・サイトで入手できる次の Fixlet を実行して問題を解決し、アップグレードを再実行します。_BESRelay_UploadManager_BufferDirectoryMaxSize _BESRelay_UploadManager_BufferDirectoryMaxCount
2695: WARNING: Upload Manager Directory exceeds file max number - BES Server 2696: WARNING: Upload Manager Directory Full - BES Server
- データベースの次の列にリストされているサイト名に ASCII 文字のみ含まれるかチェックされます。
LOCAL_OBJECT_DEFS.Name LOCAL_OBJECT_DEFS.Sitename
チェックが失敗した場合: サイト名を変更し、それらを参照するコンテンツを修正します。
ACTION_DEFS.Fields
フィールドおよびLOCAL_OBJECT_DEFS.Fields
フィールドに含まれるカスタム・コンテンツおよびアクションに関連するデータのサイズが、新しいデータベース・スキーマで許可される最大サイズを超えていないかチェックされます。チェックが失敗した場合: 超過したデータ長を削減します。
- トランスコーディング後、データベース内の
VARGRAPHIC
フィールドが最大サイズを超えていないかチェックされます。チェックが失敗した場合: アップグレード・プロシージャーが返すエラー・メッセージの指示に従います。失敗の重大度によっては、アップグレードを再実行する前にフィールドの内容を必要な分だけ削減するように要求される場合があります。または、BigFix のアップグレードを 2 段階 (最初に V9.5.4 にアップグレードし、次に V9.5.5 にアップグレードする) で実行するよう要求される場合があります。
- 次のテーブルをホストするテーブル・スペースに、WebUI インデックスを保存するのに十分なディスク・スペースがあるかチェックされます。
COMPUTERS VERSIONS DASHBOARDDATA EXTERNAL_ANALYSIS_PROPERTY_TRANSLATIONS EXTERNAL_ANALYSIS_TRANSLATIONS EXTERNAL_FIXLET_ACTION_SETTINGS_USER_GROUPS EXTERNAL_FIXLET_TRANSLATIONS
チェックが失敗した場合: テーブルを USERSPACE1 に移動します。このタスクの実行方法については、https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/en/SSEPGG_10.5.0/com.ibm.db2.luw.sql.rtn.doc/doc/r0055069.html を参照してください。
DBINFO
データベース・テーブルに含まれる行数は、1 を超えません。チェックが失敗した場合: テーブルから不要な行を削除します。
DSA 環境を使用しており、プライマリー・サーバー (アップグレードされる最初のサーバー) で前提条件チェックのいずれかが失敗した場合、次のステップを実行します。
- プライマリー・サーバーで必要な修正措置を実行します。
- セカンダリー・サーバーへの完全複製を待機し、それらのデータベースに対しても同じ修正措置が適用されたことを確認します。
- 完全複製が完了した後、プライマリー・サーバーでアップグレードを再実行し、その後、セカンダリー・サーバーでアップグレードを再実行します。