アップグレードの前に
BigFix コンポーネントをアップグレードする前に、以下の手順を実行します。
- BigFix コンポーネントのアップグレードを開始する前に、BigFix WebUI サービスが停止していることを確認してください。また、アップグレード手順全体が正常に完了するまでこのサービスを再起動しないでください。
- すべての BigFix コンソールを閉じてください。
- サーバー・バックアップの説明に従って、BigFix サーバーとデータベースをバックアップします。
license.pvk
、license.crt
、およびmasthead.afxm
を、BigFix サーバーまたは USB キー上の別の場所にバックアップします。- BigFix データベースのために十分な空き領域があることを確認します。空き領域の見積もりには、特定の表の行数、表と索引を格納するデータ・ページの密度、ログ管理と表の圧縮のための特定のデータベース・オプションなどの、いくつかの要素があります。9.5 にアップグレードするための基本的な考慮事項は、V9.2 からアップグレードする場合に、データベースのサイズ (現在の 2 倍の大きさ)が 100% 増加しても対応できるようにすることです。BigFixデータベース内でのデータ移動のための一時領域の割り当てを含む、UTF-8トランスコーディング用のテーブルの増加を管理するために、追加の領域が必要です。データベースのサイズは get_dbsize_info プロシージャーを使用して決定できます。
- ご使用のサーバーが DSA 環境内で構成されている場合、レプリケーション間隔を増やして、 アップグレード中にレプリケーションが繰り返し失敗することを防いでください。詳しくは、Linux システムでのレプリケーション間隔の変更を参照してください。
- 次の順序で BigFix コンポーネントをアップグレードします。
- サーバーおよびコンソール。コンソールとサーバーは同じバージョンである必要があり、また、同時にアップグレードする必要があります。
- リレー
- クライアント
注: 既存の BigFix プロキシー構成は、V9.5 プロキシー構成の設定と動作に自動的にマイグレーションされます。BigFix V9.5 プロキシー構成の設定について詳しくは、プロキシー接続のセットアップを参照してください。 - DSA 環境では、最初にプライマリー・サーバーで BigFix サーバーのアップグレードを実行します。次にセカンダリー・サーバーをアップグレードします。
注:
- 大規模な適用環境の場合、サーバーのアップグレードに数分かかる場合があります。
- アップグレード後に当初、適用環境の応答が遅くなる場合があります。これは、アップグレードのダウン時間にクライアント・レポートのバックログが作成され、アップグレードが完了した後に BigFix サーバーがこのバックログを処理するために数時間かかる場合があるためです。
- パスワードの文字を確認します。アップグレード後、ASCII 以外の文字が含まれているパスワードは破損するため、ユーザーはログインできなくなります。この場合、製品を使用する前に、このタイプのパスワードを ASCII 文字のみの同じパスワードまたは新しいパスワードにリセットする必要があります。