.msi セットアップを使用したクライアントのインストール
.exe セットアップまたは .msi セットアップを使用すると、BigFix クライアントをサイレントでインストールできます。
BigFix クライアントのインストーラーを MSI 形式で取得するには、次の手順を実行します。
- インストール・ジェネレーターを https://support.bigfix.com/bes/release/ からダウンロードします。
- Windows マシンでインストール・ジェネレーターを実行します。
- C:\Program Files (x86)\BigFix Enterprise\BES Installers\ClientMSI フォルダー内を検索します。
- RHEL 用の BigFix サーバー・インストーラーを https://support.bigfix.com/bes/release/ からダウンロードします。
- .tgz アーカイブを抽出します。
- ServerInstaller_10.0.0.133-rhe6.x86_64/repos/ClientMSI-10.0.0.133 フォルダー内を検索します。
- BESClientSetupMSI.exe: .msi をカスタマイズするためのツール (オプション)
- BigFixAgent.msi: メインのセットアップ・ファイル (必須)
- 1028.mst ~ 2052.mst: セットアップ用の変換ファイル (必須)
BigFix クライアントをインストールするには、マストヘッド・ファイルも必要です。このファイルは、BigFix サーバーをインストールしたコンピューターで確認できます。
- Windows でのファイル名は masthead.afxm (フォルダー: C:\Program Files (x86)\BigFix Enterprise\BES Installers\Client)
- Linux でのファイル名は actionsite.afxm (フォルダー: /var/opt/BESInstallers/Client)
コマンド行を使用する
サイレントのクライアント・インストールを実行するには、以下の手順を実行します。
- BigFixAgent.msi セットアップ、その .mst ファイルおよび actionsite.afxm マストヘッド・ファイルをターゲット・コンピューターのフォルダー (例えば、C:\ClientMSI) にコピーします。
- BigFixAgent.msi セットアップを実行します。
以下のように、コマンド・ラインから .msi を実行できます。
msiexec.exe /i BigFixAgent.msi /L*vx! "PathToLogFile" INSTALLDIR="PathToInstallationFolder" TRANSFORMS=1033.mst REBOOT=ReallySuppress MSIRESTARTMANAGERCONTROL=Disable /qn
L*vx! 「PathToLogFile」は、ログ・オプションの後にログ・ファイルのカスタム・ファイル・パスを続けたものです。
INSTALLDIR は、インストール・フォルダーを指定するためのプロパティーです。これを省略すると、クライアントをデフォルト・フォルダーにインストールできます。
TRANSFORMS=transform.mst は、セットアップに適用する変換ファイルを指定するためのプロパティーです。各 .mst ファイルには、セットアップの変換が含まれています。このプロパティーについて詳しくは、「https://docs.microsoft.com/en-us/windows/win32/msi/transforms」を参照してください。
以下の表では、提供されている変換ファイルを言語別に示しています。
言語 トランスフォーム・ファイル名 米国英語 1033.mst ドイツ語 1031.mst フランス語 1036.mst スペイン語 1034.mst イタリア語 1040.mst ブラジルポルトガル語 1046.mst 日本語 1041.mst 韓国語 1042.mst 中国語 (簡体字) 2052.mst 中国語 (繁体字) 1028.mst REBOOT=ReallySuppress および MSIRESTARTMANAGERCONTROL=Disable は、インストール後にシステムを再起動しないようにするために設定されたプロパティーです。
/qn は、サイレント・インストールを実行するオプションです。これを省略すると、インストールを対話形式で実行できます。
以下の例は、BigFix クライアントを英語のデフォルト・フォルダーにサイレント・インストールする方法を示しています。
msiexec.exe /i "BigFixAgent.msi" TRANSFORMS="1033.mst" REBOOT=ReallySuppress MSIRESTARTMANAGERCONTROL=Disable /qn
MSI エンジンのコマンド・ライン・オプションについて詳しくは、「https://docs.microsoft.com/en-us/windows/win32/msi/command-line-options」を参照してください。
セットアップでのインストール終了時に BES クライアント・サービスを開始しない場合、コマンドに「STARTAGENTSERVICE=0」を追加します。
グループ・ポリシーの使用
Active Directory グループ・ポリシー・オブジェクト (GPO) を使用して、特定のグループ (組織単位やドメインなど) 内のすべてのマシンにクライアントをインストールすることを必須とするポリシーを定義できます。
GPO が有効である場合、このポリシーは、ユーザーが指定のドメインにログインするたびに適用されます。このため、このポリシーは、クライアントをインストールする非常に効果的な方法です。詳しくは、Active Directory 管理者にお問い合わせください。
グループ・ポリシー・オブジェクト (GPO) について詳しくは、「GPO を使用した BigFix クライアントのデプロイ」を参照してください。