Solaris Live Upgrade のサポート

Solaris 9 および 10 のコンピューターの代替ブート環境へのパッチ・インストール時に、システムのダウン時間およびリスクを管理するには、Solaris Live Upgrade ツールを使用します。

はじめに

通常、Solaris コンピューターの代替ブート環境は、ルート・ファイル・システム全体をコピーすることによって作成されます。Solaris Live Upgrade を使用すると、元のブート環境が稼働している間に、非アクティブ状態の複製ブート環境にパッチが適用されます。パッチ処理が完了した後、コンピューターを再始動して、代替ブート環境を使用できます。Solaris Live Upgrade についての詳細は、次の Oracle 製品関連資料の『Solaris Live Upgrade 2.0 Guide』を参照してください。http://www.oracle.com/technetwork/indexes/documentation/index.html.
1. Solaris Live Upgrade の概要
Solaris Live Upgrade の概要

Solaris Live Upgrade は、セキュリティー・パッチ、推奨パッチ、および重要パッチ更新のパッチ管理をサポートします。関連 Fixlet は、Patches for Solaris Live Upgrade サイトに用意されています。

ロードマップ

Solaris Live Upgrade を使用するには、以下のステップを実行します。
  1. ダウンロード・プラグインが有効であることを確認します。
  2. 「Solaris ライブ・アップグレードを使用可能にする」タスクを実行します。『「Solaris ライブ・アップグレードを使用可能にする」タスクの実行』のステップを参照してください。
  3. パッチの適用先の非アクティブなブート環境に BigFix クライアントがインストール済みであることを確認します。詳しくは、『BigFix クライアントのインストール』を参照してください。
  4. ブート環境へのパッチ適用のプロセスは、次のように、システム環境によって異なります。
  5. 新たにパッチを適用したブート環境をアクティブにします。詳しくは、『非アクティブなブート環境のアクティブ化』を参照してください。
    注: コンピューターをリブートする直前に選択したブート環境をアクティブにする必要があります。
  6. 代替ブート環境へリブートします。詳しくは、『代替ブート環境へのリブート』を参照してください。