VMware 製品のメトリック計算の有効化 (拡張 VM 管理)

9.2.7 以降で使用可能。VMware 製品のライセンス・メトリック使用状況を計算することができます。VM マネージャーが別々のネットワークに分散している複雑な環境での vCenter および vSphere。データの取得を有効にするには、拡張 (分散型) VM 管理を使用します。

始める前に

VMware vCenter および vSphere のライセンス・メトリック使用状況に関する詳細な情報を収集するには、以下の手順を実行します。
  • VM Manager toolを最新バージョンに更新します。VMware 製品のメトリック計算は、バージョン 1.5.0.0 以降でサポートされています。
  • BigFix Inventory バージョン 9.2.1 以降がインストールされていることを確認します。
  • VMware 接続用に定義されたユーザーが Global.Licenses 権限を保持していることを確認します。
注: ライセンス・データを取得するための API は、vSphere API 4.0 以降で使用可能です。リソースの使用状況が収集されるのは、BigFix Inventory 用の VM マネージャーとして定義された VMware インストール済み環境だけです。

このタスクについて

VMware vCenter および vSphere のライセンス・メトリック計算を有効にすると、VM Manager toolが実行されているマシンに .slmtag ファイルがローカルに作成され、このファイルがリソース使用状況スキャンによって収集されます。

手順

  1. VM Manager tool がインストールされているコンピューターで、BES Client\LMT\VMMAN\config ディレクトリーに移動します。
  2. vmmmainconf.properties ファイルを開いて編集します。
  3. vmm_slm_tags_enabled パラメーターを true に設定します。
    vmm_slm_tags_enabled=true

    このパラメーターがプロパティー・ファイルにまだ追加されていない場合は、上記の行をファイルに追加します。詳しくは、こちらを参照してください:VM マネージャー・ツールの設定

  4. オプション: 各 VMware .slmtag ファイルの最大サイズを指定するには、vmm_slm_tags_file_size_limit パラメーター値を構成します。
  5. オプション: VMware インスタンスの下にある各ライセンス・キーについて、コンピューターに保管できる VMware .slmtag ファイルの最大数を指定するには、vmm_slm_tags_files_per_software パラメーター値を構成します。
  6. ファイルを保存します。
  7. BES Client\LMT\VMMAN に移動します。
  8. 以下のコマンドをコマンド・ライン・インターフェースで実行します。
    • Linux ./vmman.sh -reloadconfig
    • Windows vmman.bat -reloadconfig
    詳しくは、こちらを参照してください:VM Manager toolコマンド行オプション
  9. BigFix Inventory にデータが表示されるのは、次のリソース使用状況スキャンとデータのインポートが行われた後です。

タスクの結果

ライセンス・メトリック使用状況を表示するには、BigFix Inventory にログインし、「レポート」 > 「リソース使用状況」にナビゲートします。
VMware vCenter および vSphere のライセンス・メトリック使用状況データに固有の列は以下のとおりです。
  • 「コンピューター名」VM Manager tool がインストールされているコンピューターの名前が常に表示されます。
  • 「ソフトウェア名」ソフトウェアの名前およびバージョンとライセンスに関する追加情報が表示されます。
  • 「メトリック・サブタイプ」カウントがライセンス・メトリック使用状況と全体的なライセンス・キャパシティーのどちらを表しているのかが示されます。この列には 2 つの値のうちいずれかが表示されます。USED は、特定のマシンにおける指定されたライセンスのライセンス・メトリック使用状況を表します。CAPACITY は、このライセンスで同意された制限を反映します。数値は「最大トレンド値」列で指定されます。「リソース使用状況」パネルのライセンス・メトリック使用状況の例を示す画面。
    注: 無制限ライセンスの最大トレンド値は常に 999,999 に設定されます。
  • 「インスタンス」インスタンス ID が表示されます。以下の項目で構成されます。
    • ライセンス・キー。例: P142Q-08L40-H8041-013RP-CHPQ1
    • マシン・タイプ: Virtual Center または ESX box。

      Virtual Center は、VM マネージャー接続が定義されている vSphere インフラストラクチャー全体を指します。Virtual Center の使用済みライセンス数は、このセンター内のすべてのボックスのライセンス・メトリック使用状況を示します。Virtual Center は、複数の ESX ボックスまたは ESXi ボックスで構成されることがあります。VM マネージャーは、ESX ボックスまたは ESXi ボックスに直接接続できます。その場合、表示されるライセンス・メトリック使用状況は、各ボックスについて計算されます。

      ライセンス使用状況は、BigFix Inventory で定義されている VMware 接続に対して報告されます。このため、仮想センター接続を定義した場合、.slmtag ファイルは、個別の ESX ボックスまたは ESXi ボックスに対してではなく、このセンターに対して生成されます。
      注: 1 つのライセンス・キーが異なる仮想センター間で共有される場合があります。このため、ライセンス・メトリック使用状況がライセンス消費全体を表していない場合があります。
    • ホスト名。例: 198.51.100.0
    「インスタンス」列を有効にするには、「設定」アイコン 設定アイコン の上にカーソルを移動して、「ビューの設定」をクリックします。

次のタスク

VMware 製品のライセンス・メトリック計算を無効にするには、vmm_slm_tags_enabled パラメーター値を false に変更します。収集されたデータは取得されなくなりますが、「リソース使用状況」レポートには履歴データが引き続き表示されます。