BigFix Inventory インフラストラクチャー

BigFix Inventory の完全なデプロイメントは、BigFix Inventory サーバーおよびそのデータベース、BigFix サーバーおよびそのデータベース、および BigFix コンソールで構成されています。さらに、ソフトウェア・インベントリー・データを収集するすべてのコンピューターに BigFix クライアントをインストールする必要があります。ご使用の環境の規模に応じて、単一のコンピューターにすべてのコンポーネントをインストールするか、複数のコンピューターにコンポーネントを分散させることができます。

1. BigFix Inventory infrastructure
BigFix Inventoryインフラストラクチャー
BigFix Inventory サーバー
BigFix Inventory サーバーは、BigFix で管理されているコンピューターから収集されたインベントリー・データ用のレポート・インターフェースを提供します。リアルタイムにデータを処理してレポートの正確性を確保するために、BigFix Inventory サーバーを常時実行する必要があります。ユーザーは、Web ユーザー・インターフェースを使用してアプリケーション・サーバーにアクセスします。

BigFix サーバー
BigFix サーバーは、BigFix インフラストラクチャーの中核を成します。このサーバーは、個々のコンピューター間のデータのフローを調整します。サーバーはキャパシティー・スキャンの結果を最大 5 日間保管するため、これより長い期間は停止しないでください。また、サーバーには、各コンピューターの最後の正常なソフトウェア・スキャンの結果も保管されます。サーバーの保守中に新しいソフトウェア・スキャンが複数回実行された場合、再始動後にそれらのスキャンのすべてが処理されるわけではありません。

BigFix コンソール
BigFix コンソールには、インフラストラクチャー内のすべてのコンピューターおよびそれらの構成についてのシステム規模のビューが用意されています。このコンソールは、スキャナーのインストールやソフトウェア・スキャンおよびキャパシティー・スキャンのスケジューリングなどの特定のアクションを伴うコンピューターを対象にするために使用されます。

Web レポート
Web レポートは、BigFix インフラストラクチャーから収集されたデータを視覚表示できるハイレベルの Web アプリケーションです。このレポートは、インフラストラクチャー内の VM マネージャーからデータを収集する VM マネージャー・ツールに接続するために、BigFix Inventory で必要です。

BigFix クライアント
BigFix クライアントは、BigFix プラットフォームに基づいたすべての製品に共通のものであり、監査の準備を確実に行うために、バックアップ・マシンやリカバリー・マシンを含むすべてのコンピューターにインストールする必要があります。このクライアントは、コンピューターのプロパティーに関する情報を提供し、コンピューターへのスキャナーのインストールなどのタスクを実行するために使用されます。BigFix クライアントは、BigFix Inventory でサポートされるすべてのオペレーティング・システムで動作します (このクライアントの代わりに接続切断スキャンを使用する IBM i は除きます)。

BigFix クライアントとは別に、スキャナーはモニター対象のすべてのコンピューターにもインストールする必要があります。スキャナーは、インフラストラクチャー内のコンピューターにインストールされているソフトウェアだけでなく、ハードウェアに関する情報を収集するために、BigFix Inventory で使用される独立したコンポーネントです。

Databases
BigFix サーバーと BigFix Inventory サーバーには、別個のデータベース・インスタンスが必要です。ご使用の環境の規模に応じて、これらのサーバーは、単一のデータベース・エンジンまたは 2 つの別個のデータベース・エンジンで 2 つのデータベース・インスタンスを実行できます。抽出、変換、およびロード (ETL) インポート・プロセス中に、BigFix サーバー・データベースからデータが抽出され、BigFix Inventory データベースにインポートされます。