BigFix サブキャパシティー・リージョン
9.2.2 から使用可能。BigFix サブキャパシティー・ライセンス・ルールでは、3 つのリージョンが定義されています。複数のリージョンでインストールされている製品のサブキャパシティー値を正しく計算するには、各リージョンの監査スナップショットを生成します。次に、製品ごとに、すべてのリージョンからのサブキャパシティー値を合計します。得られる値は、特定の製品の全体的なサブキャパシティー使用量です。
BigFix サブキャパシティー・リージョン
以下は、BigFix サブキャパシティー・ライセンス・ルールで定義されているリージョンです。
- リージョン 1: 北アメリカおよび南アメリカ
- リージョン 2: ヨーロッパおよびアフリカ
- リージョン 3: アジアおよびオーストラリア
サブキャパシティー値を計算するためのステップ
複数の BigFix サブキャパシティー・リージョンにまたがる環境でのサブキャパシティー値を正しく計算するには、以下の手順を実行します。
- インフラストラクチャー内のすべてのコンピューターを、BigFix サブキャパシティー・リージョンを表すグループに分割します。各グループには、1 つのリージョン内に位置するコンピューターのみが含まれるようにしてください。重なり合うコンピューター・グループを作成しないでください。これは得られる結果をゆがめる原因となります。
- オプション: 各リージョンのソフトウェアが異なる担当者によって管理されている場合は、それぞれが 1 つのリージョンのコンピューターのみへのアクセス権限を持つ専用の BigFix Inventory ユーザーを作成します。
- 各コンピューター・グループの部品番号をインポートし、各リージョン内のソフトウェアをバンドルします。
- 各リージョンの監査スナップショットを生成します。これらのスナップショットは、同じ (またはほぼ同じ) 期間をカバーするようにしてください。
- 製品ごとに、すべてのリージョンからのサブキャパシティー値を合計します。得られる値は、特定の製品の全体的なサブキャパシティー使用量です。重要: すべてのコンピューター・グループを対象に監査スナップショットを生成した場合、PVU 使用量が、各リージョンについて生成されたスナップショットからの PVU 値を合計して得られた値と異なる可能性があります。すべてのコンピューター・グループの PVU 使用量は、すべてのリージョンの PVU 値の合計が最大であるときに測定されます。しかし、この値が、各リージョンの PVU 使用量の最大値を表していない可能性があります。サブキャパシティー・ライセンス・ルールに従うには、各リージョンの PVU 使用量の最大値を知った上で、これらの値を合計して、製品の全体的な PVU 使用量を求める必要があります。このロジックをよりよく理解するために、以下の例を参照してください。
例
ある国際的な大企業が、オーストラリア、ヨーロッパ、および北アメリカにオフィスを構えています。サブキャパシティー・ライセンス要件を満たすために、この会社のコンピューターを 3 つのグループに分割します。コンピューター・グループ階層は、以下のようになります。
- すべてのコンピューター
- リージョン 1: 北アメリカ
- リージョン 2: ヨーロッパ
- リージョン 3: オーストラリア
生成されたスナップショットによると、PVU 使用量の最大値は以下のとおりです。
- 140 PVU (リージョン 1)
- 200 PVU (リージョン 2)
- 140 PVU (リージョン 3)
- 140 + 200 + 140 = 480 PVU
製品 A の正しい PVU 値は、3 つのリージョンの PVU 値を合計して得られた値、つまり、480 PVU です。
考えられる BigFix インフラストラクチャーのセットアップ
インフラストラクチャー管理およびコンピューター・グループの作成を容易にするために、以下のいずれかの方法で BigFix インフラストラクチャーをセットアップできます。
重要: これらのセットアップは、単に例として示しています。ニーズに応じて、任意の方法で BigFix インフラストラクチャーをセットアップできます。
1 台の BigFix サーバーと 3 台のリレー
このケースでは、1 台の BigFix サーバーがインフラストラクチャー内のすべてのコンピューターをモニターします。3 台のリレーをセットアップし、各リレーは、1 つの BigFix サブキャパシティー・リージョン内のコンピューターからのトラフィックの処理専用とします。次に、BigFix コンソールで、BigFix サブキャパシティー・リージョンを表すコンピューター・グループを作成します。後で、これらのグループを使用して、BigFix Inventory のコンピューター・グループを簡単に作成できます。
注: BigFix コンソールで作成した コンピューター・グループを使用して、インフラストラクチャーの管理と、選択したコンピューターに対する Fixlet の実行を行います。これらのコンピューター・グループは、BigFix Inventory に自動的にはコピーされません。ただし、これらのグループを、BigFix Inventoryでレポートのスコープを定義するコンピューター・グループを作成する際のベースとして使用できます。
3 台の BigFix サーバー
このケースでは、3 台の BigFix サーバーのあるインフラストラクチャーをセットアップします。各サーバーは 1 つの BigFix サブキャパシティー・リージョン専用であり、そのリージョン内のコンピューターからのデータのみを収集します。すべての BigFix サーバーからのデータが、1 つの BigFix Inventory インスタンスにインポートされます。このインスタンスで、3 つのコンピューター・グループを作成します。各コンピューター・グループは、1 台の BigFix サーバーを表します。