Windows 実行可能ファイルの追加プロパティーの収集を有効にする

BigFix Inventory 10.0.1 から使用可能。 Fixlet を実行することで、Windows 実行可能ファイルの追加プロパティーの収集を有効にできます。Fixlet により、BigFix Inventory のソフトウェア・スキャンの構成が変更されます。これらのプロパティーを収集し、選択したエンドポイントに対して Fixlet を実行することを選択すると、ソフトウェア・スキャンで、エンドポイントから追加データを収集する必要があることを認識できます。この設定を元に戻すことを選択した場合、「コレクション」チェック・ボックスを無効にして Fixlet を再実行する必要があります。

始める前に

  • BigFix Inventory サーバーを 10.0.1 以上にアップグレードします。
  • 「スキャナーのインストールまたはアップグレード」Fixlet を使用して、スキャナーを HCL スキャナーにアップグレードします。このスキャナーへのアップグレードは、BigFix Inventory がスキャナーの唯一の利用者である場合に使用できます。または、「Windows のプライベート・モードでのスキャナーのインストールまたはアップグレード」Fixlet を使用できます。
  • BigFix Inventory を前のバージョンからアップグレードする場合、すべての「ソフトウェア・スキャンの開始」アクションを停止し、エンドポイントに対してソフトウェア・スキャンを再実行します。アップグレード後、BigFix Inventory は追加情報を収集するため、スキャンを再起動する必要があります。
    重要: この設定を、50000 を超えるエンドポイントに対して有効にすることはできません。
小規模なコンピューター・グループ (最大 1000 個のエンドポイント) でテストのアクティブ化を実行し、BigFix Inventory データ・インポートへの影響を確認します。最初のグループのデータをインポートしたら、次のグループに移ります。1 つのグループに 10000 を超えるエンドポイントは含めないでください。一度に複数またはすべてのエンドポイントのデータをインポートする場合、オーバーロードがパフォーマンスに影響する可能性があります。データ・インポート・スキャンが累積された場合は、処理を進めるためにそれをリカバリーする必要があります。このアクティベーション・プロセスは、コレクションを初めて有効にし、以降のすべての変更も有効にする場合に適用できます。コレクションを無効にする場合も適用できます。

データ収集を有効にすることの影響

収集を有効にした後、10000 個の各エンドポイントの初期データ・インポートに要する時間は、通常の 3 倍以上の長さになる場合があります。DB2 データベースの場合、データ・インポート時のトランザクション・ログの使用量が 80 GB 増加する場合があります。50000 個のエンドポイントがある環境での後続のインポートに要する時間は、通常より 25% 長くなります。

DB2 データベースと SQL Server データベースに対してデータ収集インポートを有効にすると、BigFix Inventory でのディスク使用量が 25% 増加する場合があります。

追加のプロパティーがソフトウェア・スキャン中に収集され、結果がエンドポイントに保存されます。検出されたファイルが 3000 個ある平均的なエンドポイントでは、ディスク・スペースが追加で 0.5 MB 消費される場合があります。追加データは圧縮され、BigFix サーバーに転送されます。したがって、50000 個のエンドポイントの環境では、ディスク使用量が 1 GB 増加します。

手順

  1. BigFix コンソールにログインします。
  2. ナビゲーション・バーで、「サイト」>「外部サイト」>「BigFix Inventory v10」>「Fixlet とタスク」をクリックします。
  3. 右上のペインで、「Windows 実行可能ファイルの追加プロパティーのコレクションの構成」を選択します。

  4. 「Windows 実行可能ファイルの追加プロパティーの収集」チェック・ボックスを有効にします。
  5. 「アクションの実行」をクリックします。

  6. チェックサムを収集するコンピューターを選択し、 「OK」をクリックします。
  7. オプション: ナビゲーション・バーで、「分析」に移動し 「Windows 実行可能ファイルの追加プロパティーのコレクション設定」を選択し、「アクティブ化」をクリックします。分析では、エンドポイントでの追加データ収集の現在の状況が示されます。

タスクの結果

新しい「ソフトウェア・スキャンの開始」「ソフトウェア・スキャン結果のアップロード」を待機します。BigFix Inventoryデータ・インポートを実行します。その後、未加工のスキャン済みファイル・データ用の REST API を使用して、Windows 実行可能ファイルの追加プロパティーを取得できます。詳しくは、「未加工のスキャン済みファイル・データの取得」を参照してください。