HTTP 接続を介したクライアントの接続

「HTTP プロトコルを使ったダイレクト接続」を指定して Sametime® Connect Client を開始すると、クライアントは、HTTP トンネリングと呼ばれるプロセスにおいて、標準の Sametime® プロトコル接続情報を HTTP 要求に組み込みます。プロキシサーバーがない場合にこの設定を使用すると、制限のあるファイアウォールの背後で稼働しているクライアントは、インターネットユーザーも使用できる Sametime® コミュニティー・サーバー に接続できるようになります。

始める前に

正常に接続するには、以下の前提条件を満たす必要があります。
  • サーバーコミュニティーのクライアントの設定には、有効なホストサーバーとサーバーコミュニティーポートを指定する必要があります。ファイアウォールでポート 80 の HTTP 接続が許可されていて、クライアントのファイアウォールまたはネットワーク環境に HTTP プロキシサーバーが存在しない場合は、ポートをデフォルトの 1533 から 80 に変更する必要があります。
  • マルチプレクサを使用していない場合、 Sametime® 構成で定義された「クライアント接続」Sametime® コミュニティー・サーバーの接続設定が、クライアントで指定されたホスト・サーバーとサーバー・コミュニティー・ポートに一致している必要があります。デフォルトポートは 1533 です。
  • マルチプレクサを使用している場合、 Sametime® 構成で定義された「HTTP トンネリング・クライアント接続」Sametime® コミュニティー・サーバーの接続設定が、クライアントで指定されたホスト・サーバーとサーバー・コミュニティー・ポートに一致している必要があります。クライアントは、デフォルトでは、ポート 80 とポート 8082 の両方で HTTP トンネリング接続を実行できます。管理者がポート 80 での HTTP トンネリングを手動で構成した場合、コミュニティー・サービス・マルチプレクサは HTTP トンネリング接続をポート 80 で listen します。トピック「ポート 80 での HTTP トンネリングの有効化」を参照してください。

手順

  1. Sametime® Connect Client で、「ファイル」 > 「設定」をクリックします。
  2. 以下のいずれかを実行します。
    • すべてのサーバー・コミュニティーについてこの接続方式を選択するには、[サーバー・コミュニティー] をクリックします。「グローバル接続設定」セクションで、「HTTP プロトコルを使ったダイレクト接続」をクリックして「OK」をクリックします。
    • この接続方式を 1 つのサーバー・コミュニティーのみのために選択する場合は、[サーバー・コミュニティー] をクリックし、サーバー・コミュニティー名を選択して、[接続] タブを開きます。「グローバル接続設定を使用する」を選択解除してから、「HTTP プロトコルを使ったダイレクト接続」をクリックして「OK」をクリックします。「OK」をクリックして、「設定」ウィンドウを閉じます。

タスクの結果

Sametime® Connect Client が開始すると、このクライアントは TCP/IP を介した、より効率的なダイレクト接続を確立しようとします。この接続が失敗した場合は、 HTTP トンネリング接続を確立しようとします。この接続は、Internet Explorer で HTTP プロキシ・サーバーを選択したユーザーが「Internet Explorer の HTTP 設定を使用」設定を行って接続する場合と同じです。