クライアント用の代替コミュニティーの構成

代替コミュニティーを構成すると、ユーザーが Notes® 用の Sametime® Connect Client と Sametime® 組み込み型クライアントからログインするときの選択肢を増やすことができます。例えば、デフォルトのコミュニティーを設定して、ユーザーが社内にいるときに直接接続を使用して接続できるようにし、代替コミュニティーを追加して、自宅からリバースプロキシサーバー経由で同じコミュニティーに接続できるようにすることができます。

このタスクについて

代替コミュニティーは、設定を使用して定義します。設定は、クライアントのインストール前に plugin_customization.ini ファイルで定義できます。このファイルは、クライアントがインストール後にログインしたときに発効します。また、インストール後に設定を定義し、ポリシーベースの managed-settings.xml ファイルを通じて配布することもできます。

手順

代替コミュニティーを定義するには、以下の手順に従います。これらのステップでは、コミュニティーをホストするサーバーのインストールとセットアップが既に完了していることを前提としています。
  1. 最初に、「com.ibm.collaboration.realtime.community/altCommunityConfig.managedIds」設定を使用して、各代替コミュニティーの管理 ID を定義します。これは、定義する ID のコンマ区切りセットの形で指定します。
  2. 次に、各 ID に対し、代替コミュニティー用に予約されたコミュニティー設定を追加します。
    例:
    com.ibm.collaboration.realtime.community/altCommunityConfig.managedIds=altHost1,altHost2
    com.ibm.collaboration.realtime.community/altCommunityConfig.altHost1.<attribute>=<attribute value>
    com.ibm.collaboration.realtime.community/altCommunityConfig.altHost2.<attribute>=<attribute value>

タスクの結果

代替コミュニティーを構成し、設定を通じてその代替コミュニティーを配布すると、ユーザーがデフォルトのコミュニティーにログインしようとしたときに、その代替コミュニティーが使用可能になります。デフォルトのコミュニティーが使用できない場合、クライアントはここで定義した代替コミュニティーへの接続を試行します。クライアントは、接続が成功するか、すべての試行が失敗するまで、代替コミュニティーのリストに従って処理を続行します。