スクリプトを使用したセットアップで Notes® のインストールを設定する
スクリプトを使用してセットアップするオプションでは、NOTES.INI ファイルの CONFIGFILE=
設定を使用して、Notes® のインストールプログラムのセットアップフェーズで使用する情報を提供します。
NOTES.INI ファイル内の CONFIGFILE=
設定は、インストール完了後のユーザー設定で使用するためにインストーラに渡す必要のある Notes® ユーザーのセットアップパラメーターを含むテキストファイル (例えば、ConfigFile=C:\Program Files\HCL\Notes\Data\setup.txt
) を示します。Notes® インストーラーは、このファイルの内容を処理して、ユーザーのセットアップを完了します。setup.txt ファイルで提供されたパラメーターに関しては、ユーザーはインストール画面やプロンプトに応答する必要がありません。
テキストファイルに設定できるのは、次の設定です。
設定 | 説明 |
---|---|
ユーザー名 |
ユーザーの階層名 -- 例: John Smith/Acme |
KeyfileName |
ユーザーの ID ファイル名のディレクトリパス -- 例: c:\program files\ibm\notes\data\jsmith.id |
Domino®.Name |
Domino® サーバー (ユーザー名と同一ドメインにある)。階層名を入力する必要はありません。 |
Domino®.Address |
必要に応じて、サーバーに接続するための Domino® サーバーのアドレス (サーバーの IP アドレスなど)。例: server.acme.com または 123.124.xxx.xxx |
Domino®.Port |
TCPIP などのポートの種類。 |
Domino®.Server |
1 を選択すると Domino® サーバーに接続され、0 を選択すると何も行われません。 |
AdditionalServices |
1 を設定すると、十分な情報が提供されている場合でも、[追加のサービス] パネルが強制的に表示されます。[追加のサービス] パネルには、インターネット、プロキシ、複製の設定が表示されます。 |
AdditionalServices.NetworkDial |
[追加のサービス] ダイアログボックスで作成されたインターネットアカウントへネットワークダイヤルアップ接続するための設定用。 |
Mail.Incoming.Name |
受信メールアカウント名。これらの設定を参照するために使用する親しみのある名前。 |
Mail.Incoming.Server |
受信メール (POP または IMAP) サーバー名。 |
Mail.Incoming.Protocol |
POP の場合は 1、IMAP の場合は 2。 |
Mail.Incoming.Username |
メールアカウントユーザー名またはログイン名。 |
Mail.Incoming.Password |
メールアカウントのパスワード。 |
Mail.Incoming.SSL |
受信インターネットメールの TLS プロトコルを使用不可にする場合は、0。使用可能にする場合は、1。 |
Mail.Outgoing.Name |
送信メールアカウント名。これらの設定を参照するために使用する親しみのある名前。 |
Mail.Outgoing.Server |
送信メール (SMTP) サーバー名。 |
Mail.Outgoing.Address |
user@isp.com などの、ユーザーのインターネットメールアドレス。 |
Mail.InternetDomain |
isp.com などのインターネットメールドメイン名。 |
Directory.Name |
ディレクトリアカウント名。これらの設定を参照するために使用する親しみのある名前。 |
Directory.Server |
ディレクトリ (LDAP) サーバー名。 |
News.Name |
ニュースアカウント名。これらの設定を参照するために使用する親しみのある名前。 |
NetworkDial.EntryName |
リモートネットワークダイヤルアップ電話帳のエントリ名。 |
NetworkDial.Phonenumber |
ダイヤルイン番号。 |
NetworkDial.Username |
リモートネットワークのユーザー名。 |
NetworkDial.Password |
リモートネットワークのパスワード。 |
NetworkDial.Domain |
リモートネットワークのドメイン。 |
DirectDial.Phonenumber |
Domino® サーバーの電話番号。 |
DirectDial.Prefix |
ダイヤルアップの接頭辞 (必要な場合)。たとえば、外線にアクセスするには 9 を使用します。 |
DirectDial.Port |
モデムの接続先の COM ポート。 |
DirectDial.Modem |
モデムファイルのファイル仕様。 |
Proxy.HTTP |
HTTP プロキシサーバーとポート - 例: proxy.isp.com:8080 など |
Proxy.FTP |
FTP プロキシサーバーとポート - 例: proxy.isp.com:8080 など |
Proxy.Gopher |
Gopher プロキシサーバーとポート - 例: proxy.isp.com:8080 など |
Proxy.SSL |
TLS プロキシ サーバーとポート -- proxy.isp.com:8080 など |
Proxy.HTTPTunnel |
HTTP トンネルプロキシサーバーとポート - 例: proxy.isp.com:8080 など |
Proxy.SOCKS |
SOCKS プロキシサーバーとポート - 例: proxy.isp.com:8080 など |
Proxy.None |
これらのホストまたはドメインにはプロキシを使用しません。 |
Proxy.UseHTTP |
HTTP プロキシサーバーを FTP、Gopher、TLS セキュリティーのプロキシとして使用します。 |
Proxy.Username |
ログオンが必要な場合のユーザー名。 |
Proxy.Password |
ユーザーのパスワード。 |
Replication.Threshold |
この数のメッセージがローカルのメールボックスにある場合、送信メールを転送します。 |
Replication.Schedule |
複製スケジュールを有効にします。 |
IM.Server |
NOTES.INI 変数を この変数を 1 に設定すると、新しいクライアントの設定中またはアップブレード中に [IM 設定] ダイアログボックスが表示されません。スクリプトを使用したクライアントセットアップの IM 変数はすべて無視されます。IM を設定したい場合は、NOTES.INI 変数を NOTES.INI ファイルから外に出したままにするか、0 に設定します ( |
IM.Port |
Instant Messaging サーバーポート (任意の正数) |
IM.ConnectWhen |
(オプション設定) Instant Messaging に接続するタイミングを定義します。
|
IM.Protocol |
次の中から 1 つを使用します。
|
IM.ProxyType |
IM.Protocol が 3 に設定されている場合に必要です。次の中から 1 つを使用します。
|
IM.ProxyServer |
IM.Protocol が 3 に設定されている場合に必要です。Instant Messaging プロキシサーバーの名前。 |
IM.ProxyPort |
IM.Protocol が 3 に設定されている場合に必要です。Instant Messaging プロキシサーバーのポート (任意の正数)。 |
IM.ServerNameResolve |
IM.ProxyType が 1 の場合にのみ使用されますが、必須ではありません。次の値のいずれかを使用します。
|
IM.ProxyUsername |
IM.Protocol が 3 に設定され、IM.ProxyType が SOCKS4 でない場合に必要です。 |
スクリプトを使用したセットアップファイルのサンプル
これは、LAN 接続用のスクリプトを使用したセットアップファイルのサンプルです。このサンプルファイルでは、すべてのオプションが使用されています。Username = Joe Employee
KeyFileName=G:shareddriveuseridjemployee.id
Domino.Server=1
Domino.Name=servername/domain (For example, server1/sales/enterprise)
Domino.Port=TCP/IP
IM.Server=servername.misc.domain.com
IM.Port=12345
IM.ConnectWhen=2
IM.Protocol=3
IM.ProxyType=2
IM.ProxyServer=sametimeproxy.domain.com
IM.ProxyPort=789
IM.ServerNameResolve=0
IM.ProxyUsername=joeemployee
AdditionalServices=0
Mail.Incoming.Protocol=2
Mail.Incoming.Name=INCOMING INET MAIL
Mail.Incoming.Server=servername.misc.domain.com
Mail.Incoming.Username=jemployee
Mail.Incoming.Password=xyz123
Mail.Incoming.SSL=0
Mail.Outgoing.Name=OUTGOING INET MAIL
Mail.Outgoing.Server=servername.misc.domain.com
Mail.Outgoing.Address=joeemployee@domain.com
Mail.InternetDomain=misc.domain.com
AdditionalServices.NetworkDial=1
NetworkDial.EntryName=TEST 1 Dial-up Connection
NetworkDial.Username=jemployee
NetworkDial.Password=xyz123
NetworkDial.Phonenumber=area code-phone-number (For example, 508-123-4567)
NetworkDial.Domain=domainname
News.Name=NEWS SERVER ACCOUNT
News.Server=server.domain.com
Directory.Name=LDAP DIRECTORY SERVER ACCOUNT
Directory.Server=name.misc.domain.com
Proxy.UseHTTP=0
Proxy.HTTP=proxy.domain.com:8080
Proxy.FTP=proxy.fake.com:8080
Proxy.Gopher=proxy.fake.com:8080
Proxy.SSL=proxy.fake.com:8080
Proxy.SOCKS=proxy.domain.com:1080
Proxy.HTTPTunnel=proxy.domain.com:8080
Proxy.None=domain.com
Replication.Threshold=3
Replication.Schedule=1