LDAP サービスがメール属性の値を構成する仕組み

LDAP サービスは、多数の場所で情報を検索することにより、mail 属性の値を構成します。

ユーザー文書、グループ文書、メール受信データベース文書、リソース文書の mail 属性に値を返すために、LDAP サービスは次の内容を検索します。

  1. 完全構成のインターネットアドレス。以下のフィールドのいずれかで設定されたアドレスを、この順序で検索します。
    1. [インターネットアドレス] (InternetAddress)
    2. [短縮名] (ShortName) -- グローバルドメイン文書の [変換] タブにある [インターネットアドレス検索] フィールドが無効になっている場合、LDAP サービスは短縮名を参照しません。
    3. [転送先アドレス] (MailAddress) -- [転送先アドレス] は、このフィールドの、Notes® メールユーザー用のラベルで、ユーザーに対して別のメールシステムが指定されている場合は、ラベルが異なります。
  2. グローバルドメイン文書の [変換] タブにある [SMTP アドレス変換] セクションで指定されたアドレス変換ルール。
    注: 組織が複数のグローバルドメイン文書を使用する場合、LDAP サービスは、[基本] タブの [デフォルトのグローバルドメインとして使用] フィールドで指定されたデフォルト文書で指定された変換ルールを参照します。
  3. LDAP サービスを実行しているコンピュータのオペレーティングシステムから取得した DNS ドメイン名。構文は次のとおりです。
    user's hierarchical name%notesdomain@hostname
    

    たとえば、Samantha Daryn/Marketing/East/Renovations%Renovations@renovations.com のようになります。

注: 拡張 ACL によって、LDAP サービスから LDAP の mail 属性またはそれに対応する Domino® InternetAdress フィールドへのアクセスが拒否されると、LDAP サービスは前述の処理を完了できず、mail 属性の値を返すことができません。