IBM_TECHNICAL_SUPPORT ディレクトリを使用する
IBM_TECHNICAL_SUPPORT データベースには、設定コレクタ (Domino® Configuration Collector) と自動診断データ収集ツールを使用して収集されたデータが格納されます。また、このデータベースには、Domino® ディレクトリからエクスポートされ、Domino® サーバーコンソールで入力された Save コマンドによって .dxl 文書として保存されたシステム情報ファイルと文書が格納されます。
システム情報ファイルは、Domino® が起動して Domino® が Notes® System Diagnostics (NSD) コマンドを発行するたびに自動的に生成されます。設定コレクタが Domino® サーバー設定に関する情報を収集するのに対して、Domino® は、システム設定に関する各種情報を収集します。使用可能なメモリ、使用可能なディスク容量、オペレーティングシステムのバージョン、その他の関連データなどの情報が収集されます。これにより、サーバーに問題が発生したときに、どの情報が変更されたかを判断することができます。ファイルは、次のような標準のファイル名規則に従って保存されます。
type_platform_systemname_date@time.log
例えば、次のようになります。 sysinfo_W32I_SystemA_06_11@17_25.log
Disable_SaveNSDConfig=value
を使用すると、NSD コマンドを無効にすることができます。 ディスク容量を使用しすぎないようにするには、定期的に IBM_TECHNICAL_SUPPORT データベースのサイズを確認します。デフォルトでは、Domino® では各ファイルタイプあたり最大 10 ファイルが保存されます。文書の種類ごとに保存されるファイルの数を変更するには、NOTES.INI 設定の MAX_CONFIG_FILES
の設定を使用します。保存可能なファイルの数を減らす場合は、ファイルタイプごとの適切な数を削除します。この NOTES.INI 設定は、サーバーが起動するたびに、または構成の変更が行われるたびにチェックされます。IBM_TECHNICAL_SUPPORT データベースに保存される NSD ファイルの数のみを変更するには、NOTES.INI 設定の MAX_NSDINFO_FILES
を使用します。この設定が NOTES.INI ファイルに含まれるときは、MAX_CONFIG_FILES
の代わりにこの設定が、NSD ファイルの数の制御に使用されます。
Domino® サーバーからのデータの自動収集を無効にするには、NOTES.INI 設定の DISABLE_SAVESERVERCONFIG
を使用します。
NSD 情報の収集のみを有効または無効に設定するには、NOTES.INI 設定の DISABLE_SAVENSDCONFIG
を使用します。
DISABLE_SAVENSDCONFIG
値が存在する場合は、この値が適用され、それ以外の場合は、値 DISABLE_SAVESERVERCONFIG
が適用されます。
次の表は、NSD が有効になる場合と NOTES.INI 設定が適用される場合を示したものです。
DISABLE_SAVESERVERCONFIG |
DISABLE_SAVENSDCONFIG |
NSD 自動収集 |
---|---|---|
値 = 0、または設定が存在しない |
値 = 0 |
有効 |
値 = 0、または設定が存在しない |
値 = 1 |
無効 |
値 = 0、または設定が存在しない |
設定が存在しない |
有効 |
値 = 1 |
値 = 0 |
有効 |
値 = 1 |
値 = 1 |
無効 |
値 = 1 |
設定が存在しない |
無効 |