共有オブジェクトの使用を確認する
サーバー間でオブジェクトを共有することが正しく構成されていることの確認に使用するオプションの手順は以下のとおりです。
手順
- 参加しているサーバーの 1 つに新しいデータベースを作成します (たとえば、ディスカッション・テンプレートからデータベースを作成します)。
- データベースを閉じます。
-
次のコンソール・コマンドを入力して、DAOS のデータベースを有効にします。
load compact -c -daos on <db-path>
- HCL Notes® または別のクライアントからデータベースを開きます。
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以下の特性を持つファイルを検索、または作成します。
- サーバー文書の [DAOS] タブの [IBM Domino がオブジェクトを DAOS に格納する最小サイズ:] の設定で指定されたサイズを超えています。
- DAOS によってまだ格納されていない一意のコンテンツが含まれています。
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データベースに文書を作成し、前の手順のファイルを添付して、文書を保存します。
注: を選択した場合は、ダイアログ・ボックスの下部に表示され、デフォルトで選択されている 圧縮] オプションをオフにします。
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Domino コンソールで次のコマンドを入力します。このコマンドは、Domino データ・ディレクトリーにある listnlo.txt という名前のファイルに書き込みます。
tell daosmgr listnlo <db-path>
<db-path>
は、作成したデータベースへのファイル・パスです。パスは、データ・ディレクトリーまたは完全パスに対する相対パスです。 - listnlo.txt をテキスト・エディターで開きます。単一の DAOS オブジェクト (.NLO ファイル) が新しいデータベースによって参照されます。パスのファイル名部分をコピーします (次のステップで貼り付ける 9438A54B6C349D15A86161D266D8AFA9A8D9F91D000053FA.nlo など)。
-
Domino コンソールで、前のステップのファイル名を指定して、次のコマンドを入力します。
tell daosmgr objectinfo <NLO-filename> -v
このコマンドでは、以下のような出力を生成します。次の値が表示されていることを確認します。TIER: T1 MASTER KEY: Shared AES-128 OR MASTER KEY: Shared AES-256 MASTER KEY HASH <hash of the configured shared key>
[44DC:0002-5D1C] 08/25/2020 10:38:50 AM NLO_KEY: 9438A54B6C349D15A86161D266D8AFA9A8D9F91D000053FA [44DC:0002-5D1C] 08/25/2020 10:38:50 AM TIER: T1 [44DC:0002-5D1C] 08/25/2020 10:38:50 AM SUBCONTAINER: 0 [44DC:0002-5D1C] 08/25/2020 10:38:50 AM STATE: Shared [44DC:0002-5D1C] 08/25/2020 10:38:50 AM REFCOUNT: 1 [44DC:0002-5D1C] 08/25/2020 10:38:50 AM IN DOUBT: FALSE [44DC:0002-5D1C] 08/25/2020 10:38:50 AM LAST ACCESSED: 08/25/2020 10:38:19 AM [44DC:0002-5D1C] 08/25/2020 10:38:50 AM AGE: 0 [44DC:0002-5D1C] 08/25/2020 10:38:50 AM KEY PATH: 0000000000000000000000000000000000000000 [44DC:0002-5D1C] 08/25/2020 10:38:50 AM LENGTH: 21498 [44DC:0002-5D1C] 08/25/2020 10:38:50 AM ENCRYPTED: Yes [44DC:0002-5D1C] 08/25/2020 10:38:50 AM MASTER KEY: Shared AES-128 [44DC:0002-5D1C] 08/25/2020 10:38:50 AM MASTER KEY HASH: 4DBA5BDC7F30C327C54DA6D3C317E87D4B5F71EE7230B2C03DDA362BC2C4FF91 [44DC:0002-5D1C] 08/25/2020 10:38:50 AM MASTER HASH TYPE: SHA-256 [44DC:0002-5D1C] 08/25/2020 10:38:50 AM DATA KEY: AES-128
-
(tier 2 ストレージを使用する場合) Domino コンソールで次のコマンドを入力して、オブジェクトを手動で tier 2 にプッシュします (通常ではありません)。
tell daosmgr objectpush <NLO-filename>
ファイルに .NLO 拡張子を含める必要があります。例は以下のとおりです。tell daosmgr objectpush 9438A54B6C349D15A86161D266D8AFA9A8D9F91D000053FA.nlo
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ステップ 9 で入力したコマンドを繰り返します。
tell daosmgr objectinfo <NLO-filename> -v
出力値に次の変更が表示され、オブジェクトがすべてのサーバーで共有できる場所に格納されていることを確認します。TIER: T2 T2 OBJECT TYPE: Shared KEY PATH: <first 40 characters of the MASTER KEY HASH>
[44DC:0002-5D1C] 08/25/2020 10:41:00 AM NLO_KEY: 9438A54B6C349D15A86161D266D8AFA9A8D9F91D000053FA [44DC:0002-5D1C] 08/25/2020 10:41:00 AM TIER: T2 [44DC:0002-5D1C] 08/25/2020 10:41:00 AM T2 OBJECT TYPE: Shared [44DC:0002-5D1C] 08/25/2020 10:41:00 AM STATE: Shared [44DC:0002-5D1C] 08/25/2020 10:41:00 AM REFCOUNT: 1 [44DC:0002-5D1C] 08/25/2020 10:41:00 AM IN DOUBT: FALSE [44DC:0002-5D1C] 08/25/2020 10:41:00 AM LAST ACCESSED: 08/25/2020 10:38:19 AM [44DC:0002-5D1C] 08/25/2020 10:41:00 AM AGE: 0 [44DC:0002-5D1C] 08/25/2020 10:41:00 AM KEY PATH: 4DBA5BDC7F30C327C54DA6D3C317E87D4B5F71EE [44DC:0002-5D1C] 08/25/2020 10:41:00 AM LENGTH: 21498 [44DC:0002-5D1C] 08/25/2020 10:41:00 AM ENCRYPTED: Yes [44DC:0002-5D1C] 08/25/2020 10:41:00 AM MASTER KEY: Shared AES-128 [44DC:0002-5D1C] 08/25/2020 10:41:00 AM MASTER KEY HASH: 4DBA5BDC7F30C327C54DA6D3C317E87D4B5F71EE7230B2C03DDA362BC2C4FF91 [44DC:0002-5D1C] 08/25/2020 10:41:00 AM MASTER HASH TYPE: SHA-256 [44DC:0002-5D1C] 08/25/2020 10:41:00 AM DATA KEY: AES-128
- 同じ添付ファイルを使用して、参加している別のサーバーで手順 1 から 11 を繰り返します。正しく構成されている場合は、.NLO ファイル名は最初のサーバーのファイル名と同じになります。