DAOS Tier 2 ストレージ
DAOS (Domino Attachment Object Service) tier 2 ストレージでは、S3 互換のストレージ・サービスを使用して、指定した日数アクセスがない古い添付ファイル・オブジェクトを保存できます。この機能により、DAOS を使用する Domino® サーバーに保存されるデータの量を減らすことができます。また、DAOS で実行されるファイルの増分バックアップのパフォーマンスを向上させることができます。
S3 互換のストレージサービスは、Amazon Web Services (AWS) の Simple Storage Service (S3) API を使用します。以下の S3 互換のストレージサービスがテストおよびサポートされています。
- AWS S3
- IBM Cloud Object Storage
- MinIO
- OVHcloud
DAOSmgr のタスクは、Domino サーバー (tier 1) からストレージ・サービスの指定の場所 (tier 2) へ古い添付ファイル・オブジェクトを移動します。オブジェクトは、バックグラウンドスレッドによって都合の良いように S3 オブジェクトストアにプッシュされます。
DAOS オブジェクトは、各サーバーで最後にアクセスされた時期に応じてサーバー間で独立して「経過」するため、1 つの添付ファイル オブジェクトは一部のサーバーでは tier 1、他のサーバーでは tier 2 になります。
Domino 12 以降では、関係する DAOS サーバー間で共有される暗号鍵を作成できます。共有キーを使用すると、一意の DAOS 添付オブジェクトは、すべての参加サーバーが共有する、tier 2 ストレージ内の 1 つのオブジェクトに解決されます。
注: Domino® DAOS Tier 2 ストレージは、Windows および Linux プラットフォームで実行されている Domino サーバーで使用できます。