リモートユーザー向けにクラスタアクセスを設定する
リモートユーザーがパススルーサーバーを経由してクラスタにアクセスできるように設定すると、モバイルユーザーもクラスタの利点を手にすることができます。元のサーバーがビジーか使用できない場合は、ユーザーはパススルーサーバーによってクラスタ内の別のサーバーにリダイレクトされます。パススルーサーバーを使用しないかぎり、ユーザーは各クラスタサーバーに別々にダイヤルする必要があります。この場合、コール先のサーバーが使用できなくても、フェイルオーバーできません。
通常、リモートクライアントがコールできるサーバーは一度に 1 台だけであるため、パススルーサーバーのクラスタを利用することはできません。ただし、パススルーサーバーのハントグループを設定して、リモートクライアントがパススルーサーバーに対して高い可用性を得るようにすることができます。
クラスタサーバーが停止した場合、システム管理者がパススルーサーバーにアクセスできなくても、ユーザーは自分のレプリケータページを使用してフェイルオーバーをシミュレートできます。たとえば、メールデータベースを複製するには、ユーザーのメールサーバーをコールして複製を実行するようレプリケータページを設定し、次にユーザーのレプリカのメールデータベースを持つサーバーをコールして複製を実行します。このように、どちらかのサーバーが使用できれば、ユーザーはメールデータベースにアクセスできます。最初のコールに成功すれば、2 番目のサーバーのコールに要する時間はわずかです。