ウィジェットカタログを作成する
ウィジェットカタログは、使用可能なウィジェットを一元的に格納するための場所です。カタログは、XPages アプリケーションとして使用できる HCLNotes® アプリケーションです。
始める前に
このタスクについて
管理者とパワーユーザーは、提供されたカタログテンプレートを使用して、サーバー上でウィジェットカタログを作成することができます。ウィジェットカタログサーバーとウィジェットカタログアプリケーションのプリファレンスが適用されると、カタログのローカルコピーがユーザーのクライアントシステム上に自動的に作成されます。ローカルレプリカは、標準優先度のアプリケーションに対して設定された複製スケジュールに基づいて定期的に更新されます。
手順
- HCLDomino® サーバーとともにインストールされたウィジェットカタログテンプレート (toolbox.ntf) を取得します。アプリケーションタイトルは、[ウィジェットカタログ (9)] です。
- 製品に用意された toolbox.ntf テンプレートを使用して、ウィジェットカタログを toolbox.nsf などという名前で作成します。
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管理者、パワーユーザー、エンドユーザーに対して、カタログアプリケーションへのアクセス権限を制御するためのアクセ制御リストを割り当てます。
管理者とパワーユーザーの場合、カタログに対する読み取りアクセス権と書き込みアクセス権が必要です。
管理者の場合、カタログのアクセス制御リスト (ACL) で [Admins] ロールを設定する必要があります。また管理者には、カタログに対する以下のいずれかのアクセス権限を設定する必要があります。
- マネージャー
- 設計者
- 編集者
エンドユーザーの場合、カタログを直接参照してアクセスするように設定することはできません。特定のウィジェットカテゴリ内のメンバーシップにより、ウィジェットアクションを自動的に取得するように設定します。ウィジェットの作成と設定が許可されていないエンドユーザーの場合、カタログに対する読者アクセス権限が必要です。読者アクセス権限を設定しない場合は、カタログに対する作成者アクセス権限を設定することをお勧めします。
ウィジェットカタログでのウィジェットの作成が許可されているすべてのユーザーには、[WidgetAuthor] ロールを付与する必要があります。
- オプション:
カタログを作成したら、カタログのカテゴリの初期セットを作成できます。
カタログには、「管理者カテゴリ」と「カテゴリ」の 2 種類のカテゴリが事前に定義されています。どちらのカテゴリも、[管理] ビューまたは [キーワード] ビューで定義できます。管理者カテゴリは [ADMIN-Categories] という名前で定義され、管理者のみがこれらのカテゴリにウィジェットを入れることができます。その他のカテゴリキーワードは [カテゴリ] という名前で定義され、ウィジェット作成者であればだれでもこれらのカテゴリにウィジェットを追加することができます。
注: ポリシーまたはプリファレンスを割り当てることにより、カタログへのユーザーアクセスを指定することができます。 - オプション: ツールボックススイーパーエージェント (ToolSweeper) を有効にします。これは、新規文書や変更された文書に対して実行するようにスケジュール設定されたエージェントです。このエージェントにより、ウィジェット文書が正しく作成され、文書内にデータが取り込まれるようになります。各ウィジェット文書には、タイトルと xml 形式の添付ファイルが必要です。問題が検出された場合は、原因となっている文書がユーザービューから削除され、管理キューまたは文書キューに格納されます。さらに、問題を通知するメールがこの文書の作成者に送信されます。スイーパーエージェントを有効にするには、[有効化] を選択します。エージェントを実行するサーバーを選択するプロンプトが表示されたら、カタログをデプロイしたサーバーを選択します。 を選択し、ツールボックススイーパーエージェントを強調表示して、
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ウィジェットカタログを XPage アプリケーションとして使用している場合は、アクセス制御リスト (ACL) に以下のロールを構成します。
- [TagAuthor] - ユーザーに対して、ウィジェット文書へのタグの追加を許可します。
- [CommentAuthor] - ユーザーに対して、ウィジェット文書へのコメントの追加を許可します。
- [RatingAuthor] - ユーザーに対して、ウィジェットの評価を許可します。
その後、以下の表に示すエージェントを有効にします。ウィジェットカタログアプリケーションがデプロイされているサーバーを指定します。エージェントはすべて同じサーバーで実行する必要があります。
表 1. エージェント エージェント 説明 CalcDownloads ウィジェット文書に、更新されたユーザーダウンロードの数を表示します。デフォルトでは、このエージェントは 5 分ごとに実行されます。 CalcRatings ウィジェット文書に、更新された平均ユーザー評価を表示します。デフォルトでは、このエージェントは 5 分ごとに実行されます。 CalcTags ウィジェット文書に、更新されたユーザー作成のタグのリストを表示します。デフォルトでは、このエージェントは 5 分ごとに実行されます。 CreateStatisticRDoc ウィジェットごとに統計応答文書が作成されるようにします。デフォルトでは、このエージェント毎日実行されます。 RmDupRatingR2R 同じユーザーからの評価の返答に対する返答文書で、重複する文書を削除します。デフォルトでは、このエージェント毎日実行されます。 注: 返答への返答文書は、ユーザーがウィジェット文書 XPages ユーザーインターフェースでウィジェットを評価するときに作成されます。特定のユーザーにおいて (複製の競合などにより) 該当する文書が複数ある場合、エージェントは 1 つの文書を削除します。注: クラスター環境では、スケジュールされたエージェントを実行する単一のマスターサーバーのみを選択します。 -
ウィジェットカタログアプリケーションの起動オプションを、ウィジェットの優先インターフェースである XPages ユーザーインターフェースに設定します。
注: XPages ユーザーインターフェースを使用したくない場合は、Notes クライアントでカタログを開き、プロパティの [指定したフレームセットを開く] を Toolbox-MainFrameset に設定します。
- [新規データベース] を選択し、右クリックして [プロパティ] を選択します。
- [起動オプション] のアイコンをクリックします。
- [Notes クライアントで開いたとき] で、[指定したフレームセットを開く] を選択してから Toolbox-MainFrameset-XPage frameset を選択します。
- [ブラウザで開いたとき] で、[home.xsp] を XPage として選択します。
注: カタログアプリケーションには、ウィジェットの承認と署名を行うための XPages ユーザーインターフェースはありません。ただし、以下の手順に従って起動オプションを変更すると、管理者は、クラシックモードのユーザーインターフェースのままで、ウィジェットの承認と署名を行うための [レビュー] ボタンを使用できるようになります。これを行うには、Notes® クライアントを実行せずに、Domino® Administrator クライアントでカタログを開きます。