ID 同期をモニターする

最後に正常に完了した ID 同期時点の内容でユーザー文書を更新するには、Query Vault (qvault) コンソールコマンドまたは Domino Administrator を使用します。また、ユーザーボールト文書を手動でアーカイブする場合にも、qvault を使用します。これにより、ID 同期を再開し、アーカイブしたユーザーボールト文書を管理できます。

手順

ID ボールト管理サーバーから、以下のオプションの引数を指定した load qvault コマンドを使用します。引数を指定しないと、このコマンドはサーバー上のすべての ID ボールトをスキャンし、ユーザーの ID ボールト名およびユーザーの ID ボールト文書の最終変更時刻に一致したユーザーのユーザー文書を更新します。(最終変更時刻とは、ID ファイルがボールトと最後に同期した時刻のことです。)
表 1. qvault コマンドスイッチ
スイッチ 説明
-x <vaultname>

指定した ID ボールトのすべての文書をスキャンし、ボールト割り当ておよびユーザーの ID ボールト文書の最終変更時刻でディレクトリユーザー文書を更新します。

このタスクは、Domino Administrator から行うこともできます。
  1. [セキュリティ] > [ID ボールト] をクリックします。
  2. ID ボールト文書を選択します。
  3. [ツール] > [ID ボールト] > [ボールトのスキャン] をクリックします。
-x <vaultname> -u <username> 指定した ID ボールトにある指定した文書をスキャンし、ユーザーのボールト割り当ておよびユーザーの ID ボールト文書の最終変更時刻でディレクトリユーザー文書を更新します。
このタスクは、Domino Administrator から行うこともできます。
  1. [ユーザー] をクリックします。
  2. ユーザー文書を選択します。
  3. [ツール] > [ID ボールト] > [ボールトのスキャン] をクリックします。
-x <vaultname> -u <username> - a クライアントからボールトに ID を再度アップロードできるように名前を変更したうえで、ユーザーの ID ボールト文書をアーカイブします。クライアントとボールト間での停止した ID 同期を再開するために使用します。
-x <vaultname> -u <username> - r ユーザーのアーカイブ済み ID ボールト文書を元の名前に戻します。
-x <vaultname> -u <username> - d ユーザーのアーカイブ済み ID ボールト文書を削除します。
-x <vaultname> - d 特定の ID ボールトにあるすべてのアーカイブ済みユーザー ID ボールト文書を削除します。

load qvault -x O=Renovations -u "CN=Samantha Daryn/O=Renovations"