ID ファイル同期の自動再開を有効にする
Notes クライアント ID のパスワードがボールトの ID のパスワードに一致しないと、クライアントとボールト間の ID 同期が失敗します。ID 同期が失敗すると、新しい暗号キーの追加などクライアント ID に加えた変更がボールトの ID に反映されません。この状況が 7 日を超えて続いた場合、ID ボールトユーザー文書を自動的にアーカイブできます。アーカイブでは、ID ボールトユーザー文書の名前が変更されるため、クライアント上の ID ファイルを ID ボールトに再度アップロードできます。これにより、ローカル ID ファイルに格納されている最新の情報がボールトの ID に格納されるようになります。
始める前に
このタスクについて
- 管理者が ID ボールトのユーザーのパスワードを再設定したのに、ユーザーがクライアントでその新しいパスワードを使用していない。
- ユーザーがクライアント ID のパスワードを変更し、その ID が正常に ID ボールトに同期する。その後、ユーザーが同じコンピュータかパスワードの異なる別のコンピュータで古い ID ファイルを使用する。
手順
同期が 7 日を超えて停止したままであるときに、ID ボールトの ID ファイルを Notes クライアント上の現在の ID に自動的に置き換えるには、サーバー notes.ini ファイルに以下の設定を追加します。
ENABLE_AUTORECOVERY_FROMBADPASSWORD=1
タスクの結果
- パスワードの不一致のために Notes クライアントと ID ボールトとの同期が失敗したときは、ユーザーの ID ボールト文書で不一致のパスワードにフラグが設定されます。
- 7 日を超えて ID ボールト同期が正常に完了しない場合は、ユーザーの ID ボールト文書がチルダ (~) で始まる名前に変更されたうえでアーカイブされます。
- このアーカイブにより、次回の ID ボールト同期時に、ユーザーの ID ボールト文書が見つからないため、ID ファイルがクライアントから ID ボールトに再度アップロードされ、パスワードが再度同期されます。