Domino サーバーのパフォーマンスに影響する NOTES.INI 設定

このトピックに示す NOTES.INI 設定は、Domino® サーバーのパフォーマンスに影響を与えます。

DBDIR_CACHE_SAVE_TO_DB_INTERVAL

秒単位で指定します。この設定は、データベースの変更を実行時データベースのディレクトリキャッシュに適用する頻度を制御します。間隔を短くすると再起動時間を短縮できますが、CPU と I/O の使用率は増加します。デフォルト値は 900 秒 (15 分) です。この設定は DBDIR_REFRESH_INTERVAL を置き換えます。

DBDIR_DIRECTORY_SCAN_INTERVAL

秒単位で指定します。この設定は、実行時データベースのディレクトリキャッシュと物理ディスクを検証し、Notes® の外部から変更、追加、削除されたファイルがあるかどうかを確認する頻度を制御します。間隔を短くすると、I/O 使用率が増加します。デフォルト値は 900 秒 (15 分) です。この設定は DBDIR_REFRESH_INTERVAL を置き換えます。

DBDIR_REFRESH_FROM_DISK

秒単位で指定します。この設定は、実行時データベースのディレクトリキャッシュと物理ディスクを検証し、Notes の外部から変更、追加、削除されたファイルがあるかどうかを確認する頻度を制御します。間隔を短くすると、I/O 使用率が増加します。デフォルト値は 900 秒 (15 分) です。この設定は DBDIR_REFRESH_INTERVAL を置き換えます。

Replicators

この設定では、サーバーで同時に実行するレプリケータタスクの数を指定します。デフォルトは 1 です。通常、レプリケータ数は、サーバーのプロセッサ数と同じにしてください。ただし、ハブサーバーでは、これより多くレプリケータを実行できます。

Server_Availability_Threshold

この設定では、サーバーが使用できるシステムリソースの受け入れレベルを割合で指定します。クラスタ内の各サーバーの値を設定することにより、クラスタのメンバー内でどのようにワークロードを分散させるかを決定することができます。デフォルトは 0 で、完全に使用できる状態を示しています (ワークロードは均衡化できません) 。100 の値は、サーバーがビジー状態であることを示します。ビジーの場合、クラスタマネージャは、使用可能なクラスタメンバーにユーザー要求をリダイレクトします。

Server_MaxUsers

この設定では、サーバーにアクセスできる最大ユーザー数を設定します。この数値に達すると、サーバーの状態は MaxUsers となり、サーバーは新たな Database Open 要求の受け付けを停止します。デフォルトは、0 (サーバーへのユーザーアクセスは無制限) です。サーバーが受け付ける最大ユーザー数を設定すると、サーバーに負荷がかかり過ぎることによるパフォーマンスの低下を防ぐことができます。

Server_Session_Timeout

この設定では、サーバーが自動的にネットワークやリモート接続を終了した後に休止する時間を分単位で指定します。最小設定値としては 15 分を推奨します。これより短い時間を指定すると、サーバーはデータベースのサーバーセッションを頻繁に再開することになるため、サーバーのパフォーマンスが低下します。最適なパフォーマンスが得られる推奨時間は 45 分です。

ServerTasks

この設定では、サーバーが実行するタスクを制御します。これらのタスクはサーバーの起動時に自動的に起動され、サーバーがシャットダウンされるまで続行されます。サーバーに対して不適切なタスクを削除すると、パフォーマンスが向上します。Update タスクは、サーバーから削除しないでください。削除すると、Domino ディレクトリが更新されなくなります。

Translog_Status

この設定では、サーバーの R5 以降のデータベースすべてに対してトランザクションログを有効にできます。デフォルトは、0 (トランザクションログは無効) です。この変数を 1 に設定すると、トランザクションログが有効になります。トランザクションログは、サーバーの可用性と信頼性を向上させます。