TNEF 添付ファイルを Notes 添付ファイルに変換する

Transport Neutral Encapsulation Format (TNEF) は、インターネットを介して受信者にリッチデータをトンネリングするための Microsoft™ 標準です。リッチデータには、Microsoft Rich Text Format (RTF) テキスト、OLE オブジェクト、添付ファイル、Microsoft Outlook カレンダーデータなどの他のアプリケーションデータが含まれます。Microsoft Outlook クライアントと Microsoft Exchange は、Microsoft Outlook を使用している受信者に送信するために電子メールをフォーマットするように設定できます。このような設定では、Microsoft Outlook は RTF データをプレーンテキストとして送信し、その他のすべてのオブジェクトを TNEF ストリームに配置します。TNEF ストリームは、通常、winmail.dat という名前のファイルとして電子メールに添付されます。

このタスクについて

HCLDomino® では、TNEF コンバータ機能を使用して TNEF ストリームから添付ファイルを抽出し、これらのファイルを Notes® 添付ファイルとして HCLNotes 文書に添付します。TNEF コンバータは、Domino SMTP サーバー上で実行されます。TNEF コンバータ機能を有効にするには、サーバー上の NOTES.INI ファイルに次の設定を追加します。

TNEFEnableConversion=1

TNEF コンバータは S/MIME 署名付きメッセージの TNEF オブジェクトを処理できますが、その場合、署名が無効になります。デフォルトでは、TNEF コンバータは S/MIME 署名付きメッセージをサーバーで処理しません。次の NOTES.INI ファイル設定を使用すると、TNEF コンバータに S/MIME 署名付きメッセージをサーバーで処理させることができます。

TNEFBreakSMIME=1

TNEF コンバータはサーバー上でメッセージの暗号を解除できないため、S/MIME 暗号化されたメッセージのオブジェクトを処理できません。

TNEF コンバータはクリア署名付きメッセージのみ処理できます。S/MIME 方式のクリア署名付きメッセージは、マルチパート署名付きメッセージとして送信されます。マルチパート署名付きメッセージの最初の部分は、元のメッセージです。この最初の部分は、マルチパートになることがあります。マルチパート署名付きメッセージの 2 番目の部分は、署名です。不透明な署名付きメッセージとは異なり、クリア署名付きメッセージのデータは明快です。TNEF コンバータは TNEF ストリームを検出して開き、TNEF ストリーム内に含まれているすべての添付ファイルを抽出できます。