メッセージタイムアウト時間を設定する
ルーターは、最初の試行でメッセージを転送できない場合は一定の間隔で配信を試行し続けます。試行間隔は、サーバー設定文書の [転送再試行間隔の初期値] フィールドで指定します。指定したタイムアウト時間内にメッセージを配信できない場合 (またはユーザーのメールサーバーへの経路上の次のサーバーに転送できない場合)、ルーターは送信者に送信エラーレポートを返します。デフォルトでは、メッセージタイムアウト値は 24 時間です。
このタスクについて
特定のサーバーのメールファイルにさらに長い時間アクセスできなくなった場合、他のサーバーのデフォルトのタイムアウト値を増やすことを検討してください。タイムアウト値を大きくすると、転送および配信エラーのために重要なメールが返される可能性が少なくなります。
インターネットでは、メッセージ転送のタイムアウト値は、通常 5 日間です。つまり、次の中継サーバーにアクセスできない場合、接続側サーバーは、送信を中止して送信エラーレポートを生成する前に 5 日間転送を試行し続けます。
タイムアウト値を n 日間に増やすと、送信者はメッセージを送信してから n 日後に配信不能メールの送信エラーレポートを受信します。
連続する再試行のそれぞれがサーバーリソースを消費するため、配信不能メールが多数存在すると、サーバーに非常に大きな負荷がかかります。MAIL.BOX 内の配信待ちメールの量が増えていることに気がついたら、メッセージを調べてその発信元と送信先の有効性を判別します。処理待ちメッセージの大部分が存在しないユーザー宛てであるか、既知のスパムメール発信元またはその可能性のある発信元から送信されている場合は、タイムアウト間隔を短くすることを検討してください。タイムアウト値を小さくすると、サーバーがメッセージを配信不能とマークするまでの時間が短くなり、再試行数が減少します。