メッセージのサイズに応じてメールの配信を制限する
メッセージにサイズ制限を設定し、大きなサイズのメッセージがネットワーク帯域幅を消費するのを防止できます。メッセージサイズの制限には 2 つの種類があります。最大メッセージサイズと、低優先度のサイズ範囲です。最大メッセージサイズを超えるメッセージは、配信不能として送信者に返されます。最大サイズよりも小さく、指定されたサイズ範囲に該当するメッセージは、低優先度とマークされ、ピーク時以外の時間帯 (デフォルトでは午前 0 時から 6 時) に配信されます。
このタスクについて
Domino® では、指定した最大メッセージサイズが、低優先度のサイズ範囲の上限として使用されます。低優先度のサイズ範囲を指定する前に、最大メッセージサイズを設定する必要があります。
サーバー設定文書で設定したサイズ制限は、ルーターによって処理されるすべてのメッセージに適用されます。メッセージがインバウンドであるかアウトバウンドであるか、Notes® 配信であるか SMTP であるかは関係ありません。メッセージトラフィックの一部に固有のサイズ制限を設定するには、そのトラフィックに固有の配信パスを設定し、それらの経路上のサーバー用に別のサーバー設定文書を作成します。たとえば、インバウンドの SMTP メールに 500 KB の制限を設定し、内部メールに 1000 KB のサイズ制限を設定する場合は、2 つのサーバー設定文書を作成します。500 KB のサイズ制限を指定するインターネットからのメールを受信するサーバー用と、1000 KB の制限を指定する内部メールサーバー用です。
サイズ制限を設定する際には、次の点に注意してください。
- 合計メッセージサイズは、メッセージテキストとすべての添付ファイルのサイズの合計になります。
- 低優先度メールを配信する時間のデフォルト設定は変更できます。
- 送信エラーメッセージをカスタマイズできます。
- Domino SMTP サーバーでは、ESMTP SIZE 拡張を使用して、指定した最大メッセージサイズを超えるメッセージのインバウンド転送を防止できます。アウトバウンド ESMTP SIZE 拡張を使用して、アウトバウンド SMTP メールの転送時に対象のサーバーでサイズ制限を適用するように Domino を設定することもできます。注: メッセージの SMTP 転送エンコードサイズが、Notes のメッセージのサイズより大きくなっています。たとえば、バイナリ添付ファイルを含むメッセージが base64 でエンコードされている場合、転送時に約 25% サイズが大きくなります。そして、このより大きいサイズが最大サイズ計算で使用されます。