この情報を使用して、ネットワーク、ユーザー、サーバー (Web サーバーを含む)、ディレクトリサービス、セキュリティ、メッセージング、ウィジェットと Live Text、サーバークラスタを設定します。
このセクションでは、メッセージングの概要を示し、メール配信の設定方法、メールサーバーのカスタマイズ方法、メールのトラッキング方法について説明します。
Domino® サーバーは、RFC 2060 で定義されたメールを読み取るための Internet Mail Access Protocol (IMAP4rev1) をサポートしています。Domino IMAP サービスを使用すると、ユーザーは IMAP メールクライアントを使用して Domino サーバーのメールファイルにアクセスできます。IMAP サービスは、メッセージの読み取りと処理のためにローカルコンピュータにメッセージをダウンロードする必要がないという点で、POP3 サービスとは異なります。ユーザーはネットワークを経由してサーバーにあるメッセージを処理できます。
IMAP サービスをカスタマイズするには、サーバー文書とサーバー設定文書を編集します。
このセクションでは、ネットワーク上に適切に HCLDomino® を導入する際に必要なプランニングコンセプトと設定手順を示します。ここでは、ネットワークプロトコルについて Domino を使用する観点から説明しますが、ネットワークに関する一般的な情報については説明しません。
この節のトピックでは、ユーザーとサーバーを設定する方法について説明します。
サーバーやクライアントの NOTES.INI ファイルを変更する必要はほとんどありません。NOTES.INI ファイルには、Domino® や Notes® が正常に動作するために必要な多くの設定が含まれています。このファイルを誤って変更すると Domino や Notes が予期しない動作をすることがあります。このため、特別な状況で使用したり、サポートサービスが推奨したりする場合のみ、NOTES.INI ファイルを編集してください。
このセクションでは、HCLDomino® ディレクトリサービスの計画、設定、使用方法について説明します。
Domino® メールルーター (ルーター) は、MAIL.BOX 内のメッセージの配信と転送を行う特別なサーバータスクです。配信とは、メッセージを MAIL.BOX からローカルメールファイルまたはデータベースに送信することで、転送とは、メッセージを MAIL.BOX からネットワークを介して別のサーバーに送信することです。
POP3 (Post Office Protocol Version 3) とは、Notes® POP3 クライアント、Eudora Pro、Microsoft™ Outlook Express® などの POP3 クライアントを実行しているユーザーが、POP3 サービスを実行しているサーバーからメールを取得できるようにするインターネットメールプロトコルのことです。Domino® サーバーを POP3 サービスを実行するように設定できます。Domino サーバーは POP3 ユーザーのメールを受信して保存するため、POP3 ユーザーは Domino サーバーに接続してメールを取得できます。
IMAP クライアントは、IMAP が使用できるよう特別に設定された標準の Domino® メールファイルを使用します。登録されている Notes® ユーザーのメールファイルへの IMAP アクセスを有効にすると、そのユーザーは Notes クライアントまたは IMAP クライアントからメールファイルにアクセスできます。
Domino® IMAP サービスは、TCP/IP ポートが設定されているすべての Domino サーバーで実行できます。
IMAP タスクは、手動でロードすることも、Domino® サーバーの起動時に自動的に開始することもできます。
IMAP TCP/IP または SSL ポートの有効化/無効化に加え、ポート番号を変更したり、TCP/IP または SSL 認証オプションを有効化/無効化することもできます。
IMAP セッションの最大数を設定したり、デフォルトのタイムアウト値を設定することにより、IMAP セッションに制限を設定できます。
ユーザーのメールファイルは IMAP を使用するために特別に有効にする必要があります。メールファイルが有効になると、Domino® により、メールファイル内の各メッセージに関するメッセージ ID やフォルダのロケーションなどの情報が一連の IMAP 属性に変換されます。IMAP クライアントはこれらの属性を使用して表示するメッセージを分類します。属性が追加されると、メールファイルに新規メッセージが配信される際に、IMAP 属性を追加するようにルーターに通知されます。
Domino® IMAP サービスは、RFC 2342 に準拠しています。RFC 2342 により、IMAP サービスがクライアントに対して現在のユーザーがアクセス権を持つメールファイルを自動的に表示する方法が定義されます。
IMAP クライアントにパブリックメールデータベースへのアクセス権を与えるには、まずデータベース有効にして IMAP を使用できるようにし、次にユーザー用にデータベースへの適切なアクセスを指定します。最後に、データベースを IMAP パブリックフォルダとして割り当てます。この手順では、データベースを IMAP パブリックフォルダとして構成する手順説明を提供します。
サーバーで NAMESPACE のサポートが有効な場合、現在のユーザーの 1 次個人メールフォルダの表示に加えて、IMAP クライアントでは、独自の個人メールファイルへのアクセス権を、現在認証されているユーザーに明示的に与えている他のユーザーの個人名前空間も表示されます。
IMAP サービスは、メッセージを取得しようとする IMAP クライアントと HCLDomino® メールサーバー間の媒介として機能します。IMAP クライアントは Domino サーバーのメールファイルには直接アクセスできません。代わりに IMAP サービスがプロキシとして機能し、各クライアントからのメッセージ取得の要求をメールサーバーに中継して送ります。メッセージデータをクライアントに返すために、Domino はメールデータベースを開き、要求された情報を IMAP サービスに回します。次に IMAP サービスは要求されたメッセージ情報をクライアントに送信します。
サーバー文書には、IMAP クライアントが IMAP サービスへの接続に使用できるポートを設定できます。IMAP クライアントは TCP/IP ポートまたは SSL ポートを経由して接続できます。サーバーに SSL を設定している場合、TCP/IP ポートを設定して SSL ポートに接続をリダイレクトできます。
IMAP ユーザーを設定するために、IMAP ユーザーがファイルの情報を検索できるよう、メールファイルの全文索引を作成できます。
基本的なメール配信の設定が完了したら、パフォーマンスを向上させ、組織のニーズに合うように HCLDomino® メッセージングシステムをカスタマイズすることができます。
HCLiNotes® は、HCLNotes® ユーザーに対して、Notes メールと、Notes のカレンダー機能とスケジュール機能へのブラウザベースのアクセスを提供します。HCLiNotes の完全な実装を行うため、管理者は、notes.ini ファイル設定以外にも、メールポリシーとセキュリティポリシー設定を指定します。
このセクションでは、HCLDomino® Web サーバー、および Domino Web ナビゲータを設定する方法について説明します。
クラスタの設定では、タスクの作成、正しい動作の確認に加え、ユーザーアクセス、メール、複製、サイズの制限値、ディレクトリアシスタント、ローミング、Web ナビゲーション、プライベート LAN の利用などの設定も行います。
変更を設定するには、関連トピックにリストされる次の手順に従ってください。