カスタム・リポジトリーを管理する

RHEL カスタム・リポジトリー管理ダッシュボードを使用して、標準リポジトリーとサテライト・リポジトリーを登録および管理します。

RHEL カスタム・リポジトリー管理サポートにより、Patch Management for Red Hat ネイティブ・ツール・サイトのユーザーは、次の作業を実行できます。

  • このダッシュボードを使用して、カスタム・リポジトリーと Red Hat Network サテライトを登録、登録解除、追加、削除、およびインポートします。
  • BigFix を使用してカスタム・ソフトウェアを配信します。カスタム・リポジトリーのサポートでは、既存のローカル・リポジトリーを使用して帯域幅を節約し、パフォーマンスを改善します。
現在の BigFix インフラストラクチャー (RHEL ネイティブ・ツール内の Fixlet は Red Hat サーバーからパッチを直接ダウンロードすることができる) に従う代わりに、Fixlet では、YUM によるローカル・リポジトリーからのダウンロードが可能になっています。
以下の要件を満たしていることを確認してください。
  • BigFix 9.2 以降のバージョン。
  • RHEL バージョン 6 以降。
  • 最小 YUM バージョン: YUM 3.2.19-18
  • 「パッチ・サポート」サイトをサブスクライブする。
  • 「パッチ・サポート」サイトから「リポジトリー構成 - Red Hat Enterprise Linux 分析」をアクティブ化して、ダッシュボードにアクセスする。
  • 以下のタスクを有効にする。
    • カスタム・リポジトリー・サポートの有効化 - Red Hat Enterprise Linux
    • カスタム・リポジトリー・サポートの無効化 - Red Hat Enterprise Linux
  • ダウンロード・エラーを回避するために、カスタム・リポジトリーのユーザーは RHSM ダウンロード・プラグインを登録する必要があります。登録が必要となるのは、ダウンロード・プラグインが生成するデータが使用されない場合です。「ダウンロード・プラグインの管理 (Manage Download Plug-ins)」ダッシュボードでダウンロード・プラグインを登録します。証明書を設定する必要はありません。
注: このダッシュボードは、ローカル・リポジトリーの作成および保守をサポートしません。ローカル・リポジトリーを別個に作成する必要があります。

カスタム・リポジトリーを使用すると、ご使用の適用環境のエンドポイントに適用できる内容を柔軟に制御できます。たとえば、カスタム・リポジトリーに自分がホストするカスタム・ソフトウェアを適用できます。

「パッチ・サポート」サイトから YUM タスクを使用することにより、インストール・パッケージを使用して、カスタム・リポジトリー内にあるカスタム・ソフトウェアをインストールします。

リポジトリーとサテライトの区別

ダッシュボードでは、標準リポジトリーと Red Hat Network サテライト・リポジトリーを使用できます。両方のタイプのリポジトリーについて、リポジトリーとサテライトが確実に更新されるようにしてください。パッケージが使用可能でない場合、アクションが失敗する可能性があります。

リポジトリー
このタイプは、ユーザーがパッケージを取り出すことができるストレージ・ロケーションである標準のソフトウェア・リポジトリーを指します。RHEL カスタム・リポジトリー・ダッシュボードは、物理的なリポジトリーを追加しません。これは、別途行う必要があります。リポジトリーの作成について詳しくは、Red Hat の資料 (https://access.redhat.com/site/documentation/en-US/) を参照してください。
サテライト
このタイプは、パッチとサブスクリプションを管理する Red Hat 製品である Red Hat Network (RHN) Satellite を指します。これらのサテライト・リポジトリーは、Red Hat からのパッチをミラーリングできます。サテライト・リポジトリーは、Red Hat Network と同期される Red Hat パッチ・コンテンツ・リポジトリーのローカル・コピーを提供します。
注: このダッシュボードは、ブートストラップ・チャネルを実行するだけです。サテライト・チャネルはダッシュボードから構成できません。エンドポイントが使用するチャネルは、サテライト・サーバーを介して構成する必要があります。