Apple VPP アプリ

Apple VPP は、Apple Volume Purchase Program の略です。これは Apple が提供するプログラムで、企業および教育機関は、従業員や学生のために、Apple Store のアプリおよびブックを一括して購入、配信および管理することができます。このプログラムを通じて、組織は Apple Store のアプリおよびブックを管理している Apple デバイスまたは承認済みユーザーに直接配信することができ、どのユーザーまたはデバイスにどのコンテンツが割り当てられているのかを追跡することができます。

VPP に参加するには、組織はプログラムに登録する必要があります。登録が完了すると、Apple Business Manager または Apple School Manager ポータルを通じて、アプリやその他のコンテンツを購入できます。

MCM と BigFix Mobileは、Apple Business Manager の Apps and Books (VPP) 機能との統合を通じて、以下を提供します。

  • カスタム･アプリ
  • Apple Appstore アプリ
  • 企業ライセンスの Appstore アプリ
Note: ユーザー登録の場合、MDM 経由でデバイスにアプリを配信する唯一の方法は、Volume Purchase Program (VPP) を使用しかありません。

VPP トークン

VPP (Volume Purchase Program) トークンは、組織の MDM サーバーを Apple Business Manager または Apple School Manager に接続するために使用される、一意の識別子です。VPP トークンは、MDM サーバーと Apple Business Manager との通信に欠かすことができず、VPP オペレーションによって、VPP アプリの配置を管理するときのライセンスの割り振りとリリースが可能になります。

VPP トークンは、VPP 経由でアプリやその他のコンテンツを購入するときに、組織のアカウントを認証するために使用されます。組織がアプリまたはコンテンツを購入するときに VPP トークンが使用され、購入が組織のアカウントに関連付けされます。これにより、組織は購入したコンテンツを管理でき、従業員または学生に配信することができます。

VPP トークンは組織の VPP アカウントへのアクセス権限をもたらし、アプリとコンテンツの一括購入を可能にするため、安全な状態に保つことが重要です。トークンの紛失あるいは侵害があった場合は、トークンを無効にし、新しいトークンを生成する必要があります。

Apple Business Manager がサポートする、購入済みのアプリやカスタムアプリについての情報を交換するには、VPP トークンと Apple Business Manager との通信が必要となります。このトークンは MDM サーバーで利用できなければならず、MDM サーバーと ABM とのすべての通信で使用されなければなりません。

  • この方法により、無料と有料の両方のアプリケーションの割り当てと配信が可能になります。

  • VPP には、ユーザー登録 (BYOD) Apple デバイス用のアプリ配信メカニズムが備わっています。

ABM から VPP トークンをダウンロードする方法

VPP トークンを入手するには、組織は、Apple Business Manager または Apple School Manager ポータルのどちらかから Apple Volume Purchase Program (VPP) に登録する必要があります。VPP トークンを入手する手順は以下となります。
  1. Apple Business Manager または Apple School Manager ポータルにアクセスします (ビジネスまたは教育機関のいずれであるかによって異なります)。
  2. Apple ID とパスワードを使って、ログインします。
  3. サイドバーの「設定」をクリックします。
  4. 「アプリとブック」をクリックします。
  5. 「Volume Purchase Program」をクリックします。
  6. 「登録」をクリックし、プロンプトに従って登録プロセスを完了します。
  7. プロンプトが表示されたら、VPP トークンを作成します。このトークンは、VPP プログラムで組織を識別するための、一意の英数字コードになります。
  8. VPP トークンをダウンロードし、安全に保存します。

このあと、MCM 管理メニューの「Apple Volume Purchase Programを有効にする」の下にある「VPP の切り替え」オプションを使用して、VPP トークンを WebUI にアップロードすることができます。

Apple VPP のワークフロー

VPP 機能を有効にし、管理している Apple デバイスにアプリを配信するためのワークフローは、以下のとおりとなります。
  1. VPP トークンをダウンロードします。
    Note: ログインし、VPP トークンをダウンロードするには、Apple Business Manager アカウントが必要です。
  2. WebUI を通じて、Apple Volume Purchase Program を有効化する機能を有効にします。
  3. VPP をすぐに同期をクリックし、アプリ・カタログ で VPP アプリを同期させます。
  4. ポリシーで VPP アプリを含むApp Store アプリ・ポリシー を作成します。
  5. ポリシー・グループ にアプリ・ポリシーを追加し、必要に応じてデプロイします。

登録解除時の VPP ライセンスの割り当て解除

VPP またはカスタム・アプリがエンドポイントに配置されている場合、デバイス登録が MCM から解除されると、割り当てられていたライセンスは MDM サーバーによって自動的に解消され、再利用されます。