デバイスの信頼性
BigFix Mobile のデバイス信頼機能により、管理対象外のデバイスはエンタープライズ・サービスにアクセスできません。組織のアプリケーション・アクセスに追加のセキュリティー・レイヤーを提供し、侵害されたデバイスを潜在的な脅威から保護します。この追加のセキュリティにより、ユーザーは信頼性が確認されているデバイスからアプリケーションにアクセスできるようになります。
デバイス信頼機能により、管理者は機密性の高いアプリケーションへのアクセスを対象とした、デバイスレベルでのセキュリティ・ポリシーを適用することができます。この機能では、オペレーティング・システム、セキュリティ・ソフトウェアおよびネットワーク情報といったデバイス属性を使用して、保護されたリソースへのアクセスを許可する前に、デバイスの信頼性が評価されます。
BigFix Mobile は Okta をサポートおよび統合し、iOS および Android のモバイル・デバイスに対するデバイスの信頼性を確立します。Okta デバイスの信頼性についての詳しい情報は、Okta Device Trust solutions | Okta の公式文書をご参照ください。
アプリケーション・アクセスの流れ
ユーザーが企業アプリにアクセスしようとすると、BigFix Mobile が、 Okta によって、デバイスが登録および管理されているのかどうかを確認します。管理されている場合、企業アプリへのアクセスが許可されます。デバイスが登録されていない場合、そのデバイスは信頼されていないデバイスとして認識され、ユーザーは、企業アプリにアクセスする前に、BigFix Mobile に加入するよう求められます。

Okta 構成によって、デバイス・ユーザーは 1 度サインインするだけで、その後の実行ではサインインする必要なく、信頼を確立し、すべての MCM 管理アプリにアクセスできます。通常のワークフローは以下のとおりです。
- ユーザーが、MCM 登録済みのデバイスから、管理アプリに初めてアクセスしようとします。
- Okta にログインするように求められると、ユーザーは組織の資格情報を入力します。
- Okta Verify を通じて、認証情報が組織の識別情報サービスと比較対照されます。
- ユーザーが Okta に正常にサインインします。
- ユーザーは管理アプリにリダイレクトされ、アプリにアクセスします。
- その後は、信頼関係が確立されているため、同じアプリまたは別の管理アプリを使用しても、ユーザーは再度サインインする必要はありません。
サポートされるデバイス
- Android 10.0 以降のバージョンを実行している Android デバイス
- iOS 11 以降のバージョンを実行している iOS 11 デバイス
サポートされるアプリ
- iOS または Android SAML または WS-Fed クラウドアプリ
前提条件
- Okta テナント (アカウント) は、デバイスを信頼するように構成されなければなりません。信頼が確立されると、URL とヒントが表示されます。これらの項目は、デバイス信頼用にアプリケーションを構成するために、MCM にあります。
- デバイス信頼を有効化するための Okta 構成
- BigFix Mobile に Okta を構成します
- 管理されている構成で登録する際に、Okta Verify アプリをデバイスに追加しなければなりません
- Okta では Chrome がデフォルトのブラウザとして使用されるため、デバイス信頼機能を使用するデバイスでは Google Chrome をインストールしなければなりません。
管理対象の Okta アプリの構成
管理対象のアプリを構成することにより、該当する場合には、Android Okta Verify と iOS Okta Verify に組み込まれている機能を有効にすることができます。アプリ構成 ページから WebUI を通じて、管理対象の Okta の構成を設定することができます。
- バンドル ID
- この構成は必須です。
- Android Okta Verify 用バンドル ID:
com.okta.android.auth - iOS Okta Verify 用バンドル ID:
com.okta.mobile
- Android Okta Verify 用バンドル ID:
- DOMAIN_NAME
-
管理されている、この構成が、First, enter your sign-in URL (最初にサインイン URL を入力してください) のウィンドウに自動入力されます。この方法では、デバイスユーザーは、Okta Verify アカウントを追加するとき、この値を入力する必要はありません。
- managementHint
-
管理されている、この構成では、デバイスが管理されていることを示す秘密キーが指定されます。
「Okta と MDM ソフトウェアの統合」を参照してください。
| 管理されているアプリの構成 | キー | 値 | 値のタイプ | 例 |
|---|---|---|---|---|
| ドメイン名 | domainName |
<org_sign-in_URL> |
ストリング | example.okta.com |
|
管理のヒント |
managementHint |
<secret_key> |
ストリング | 3zr7Q~vw4C16FS2bH8UfS1gJ5cL6sj~x_U9PQ |
詳細については、「Android デバイス向けの、管理されているアプリの構成 | Okta」にある Okta の文書を参照してください。