Windows クラスターの Microsoft® SQL Server 2008 リリース 2 のミドルウェアのパッチ適用自動化

Server Automation タスクを使用して、SQL Server 2008 リリース 2 クラスターへのパッチ適用を、クラスターの可用性への影響を最小限に抑えつつ自動化できます。他の一部の Server Automation クラスター・パッチ適用ソリューションとは異なり、このソリューションがパッチを適用するのは Microsoft® SQL Server であり、基盤となる Microsoft® Windows® オペレーティング・システムではありません。

始める前に

  • Windows クラスター制御スクリプトを、クラスター内の各ノードにインストールする必要があります。Server Automation タスク ID 110 を使用して、クラスター内の各ノードにスクリプトをインストールします。
  • このクラスター・パッチ適用ソリューションは Microsoft® Windows® Server 2008 リリース 2 以降でのみサポートされています。
  • このクラスターのパッチ適用は Microsoft® Windows® 、Windows フェイルオーバークラスタモジュール機能がインストールされているサーバークラスタ上でのみ実行されます。

このタスクについて

Automation Plan を使用してパッチ・プロセスを自動化します。パッチ適用を自動化するには、Server Automation サンプル・プラン ID 350 が使用できます。これは 3 つのノード・クラスターのパッチ適用自動化のために作られています。このプランをコピーし、必要に応じて異なる数のノードを有するクラスター向けにコピーを変更できます。サンプル・プランに関する情報は、「サンプル計画: Microsoft SQL Server 2008 Release 2 クラスター - ミドルウェアのパッチ適用」をご参照ください。新しいサンプル・プランを作成してパッチ適用を自動化するには、以下の手順を実行します。

手順

  1. 新しい Automation Plan を作成し、最初のステップにタスク ID 342 Add cluster nodes to Administrators group を追加します。アクションを実行する際に、クラスター内のすべてのノードを対象にします。
  2. 2 番目のステップをプランに追加し、2 番目のステップとして Server Automation タスク 138 Pre Patching Task for Non Hyper-V Clustered Microsoft Servers (Version 2008 R2 onwards) を選択します。アクションを実行する際に、クラスター内の最初のノードを対象にします。
  3. 3 番目のステップをプランに追加し、3 番目のステップとして Server Automation タスク ID 340 Make node unavailable as a possible owner of resources in a cluster を選択します。アクションを実行する際に、クラスター内の最初のノードを対象にします。
  4. プランの 4 番目のステップには、Server Automation タスク ID 115 Resume Node (Windows 2008-2012) を追加します。アクションを実行する際に、クラスター内の最初のノードを対象にします。
  5. プランの 5 番目のステップには、FixletTaskBaseline を追加して、SQL Server にパッチを適用します。アクションを実行する際に、クラスター内の最初のノードを対象にします。
  6. プランの 6 番目のステップには、Server Automation タスク ID 126 Restart Endpoint and Wait for Restart to Complete を追加します。アクションを実行する際に、クラスター内の最初のノードを対象にします。
  7. プランの 7 番目のステップには、Server Automation タスク ID 341 Make node available as possible owner of resources in cluster を追加します。アクションを実行する際に、クラスター内の最初のノードを対象にします。
  8. プランの 8 番目のステップには、Server Automation タスク ID 129 Post Patching task for Microsoft Server Clusters (Server 2008 R2 onwards including Hyper-V Clusters) を追加します。アクションを実行する際に、クラスター内の最初のノードを対象にします。
  9. クラスター内の 2 番目のノード用に、ステップ 2 から 8 までと同じ 7 つのステップをさらにプランに追加します。プラン実行のアクションを行う際に、2 番目のノードを対象にします。クラスター内に 3 つ以上のノードがある場合は、ステップ 2 から 8 と同じ 7 つのステップをさらに追加します。
  10. 最後のステップをプランに追加し、最後のステップに Server Automation タスク ID 343 Remove cluster nodes from Administrators group を選択します。アクションを実行する際には、クラスター内のすべてのノードを対象にします。