Windows クラスターでの Microsoft Exchange 2007 のパッチ適用
Server Automation Fixlets を使用して、Windows® Server 2003 または Windows® Server 2008 で Microsoft Exchange 2007 を実行している Windows® クラスターのパッチ適用ができます。業界標準に従い、まずパッシブ・ノードにパッチを適用します。これにより、パッチ適用シナリオでメールボックス・サーバーを 2 度移動せずにすみます。Server Automation Fixlets をプランに追加し、パッチ適用プロセスを自動化します。Fixlet 121 Move Exchange 2007 Mailbox Server from Node を使用してアクティブなノードを識別できます。この Fixlet はメールボックス・サーバーを実行するノード上にのみ関連します。
始める前に
- パッチ適用のステップを実行する前に、制御スクリプトをインストールする必要があります。タスク
110-Install Windows Cluster Control Applicationを使用して、制御スクリプトをインストールします。 - IBM Exchange Cluster Manager サービスがインストールされている必要があります。タスク
123 Install IBM Exchange Cluster Manager Serviceを使用して、サービスをインストールします。 - .Net Framework 4.0 が各ノードにインストールされている必要があります。Fixlet
40301 UPDATE: Microsoft .NET Framework 4.0 Available -Site-Patches for Windowsを使用して、各ノードで .Net Framework 4.0 をインストールまたは更新します。
このタスクについて
IBM クラスターのパッチ・ソリューションは、いくつかの Fixlets とサービスを使用して、Exchange クラスター環境のパッチ適用を可能にします。Exchange メールボックス・サーバーをノード間で移動するには、ドメイン・レベルのユーザーである必要があります。そのために、ドメイン・レベルの資格情報で実行される各ノードにサービスをインストールします。クラスター化メールボックスの移動は、Microsoft シェル・コマンドによって制御され、メールボックスの移動が常に正常に完了するとは限りません。
パッチ適用プロセスをパッシブ・ノードのパッチ適用から開始します。その後、アクティブ・ノードで手順を繰り返します。
手順
-
オプション: Fixlet
121 Move Exchange 2007 MailboxServer from Nodeを使用して、ノードからメールボックス・サーバーを移動します。 -
パッチを適用するクラスター内のノードを一時停止します。次のいずれかの Fixlet を実行します。
- Fixlet ID 112 Windows® 2003 Server 用ノードの一時停止。
- Fixlet ID 116 Windows® 2008 Server 用ノードの一時停止。
-
次のいずれかの Fixlets を使用して、ノード上の任意のグループを別のノードに移動します。
- Fixlet ID 111 Windows® 2003 Server 用グループの移動。
- Fixlet ID 114 Windows® 2008 Server 用グループの移動。
-
必要に応じて、ノードにパッチを適用またはノードを更新します。ノードのパッチ適用にベースラインを使用する場合は、ノードが
Pending Restartの状態を報告するaction requires restartといったアクション・スクリプトがベースラインに含まれるかどうかを確認します。ノードがPending Restart状態を返した場合、システムはこの状態をwait状態とみなし、ステップを完了しません。これを修正するには、ベースラインの一部として再始動 Fixlet を含める必要があります。 -
使用しているオペレーティング・システムに基づき、次のいずれかの Fixlets を使用して、ノードを再開します。
- Fixlet ID 113 Windows® 2003 Server 用ノードの再開
- Fixlet ID 115 Windows® 2008 Server 用ノードの再開
- クラスターのアクティブ・ノードに対してこのプロセスを繰り返します。