メモリー不足エラー

症状
BigFix® Remote Control Server の開始時にログ・ファイルにメモリー不足エラーが報告されます。ログ・ファイルには、「ヒープのインスタンス化に失敗しました」と報告されます。
原因
アプリケーションを実行するために使用可能なメモリーが不足しています。このエラーが発生した理由は、ヒープに割り振られた最大メモリーが大きすぎることです。また、実行中またはインストールされている他のアプリケーションの影響を受けている可能性があります。

インストール中に、インストーラーは Remote Control アプリケーションが使用可能 RAM の 70% までを使用するようにセットアップしようとします。Java virtual machine (JVM) を開始できない場合、この割合は低くなります。ただし、他のソフトウェアもインストールされている場合は、メモリー不足エラーが発生し、Remote Control のログ・ファイルに報告される場合もあります。

解決方法

この問題を解決するには、付属のスクリプトを使用して、 手動でメモリー・パラメーターを低い値に設定してください。このスクリプトは、Remote Control インストール・ディレクトリーにあります。このスクリプトを使用して、メモリー・パラメーター、およびスレッド と Web 接続の数を設定します。

  • tmem.cmd - Windows®システムの場合。
  • tmem.sh - UNIX ベースのシステムの場合。
Remote Control のインストール・ディレクトリーから以下のコマンドを実行します。
tmem.cmd minmem maxmem 
注: UNIX ベースのシステムの場合は tmem.sh を使用します。
minmem; maxmem
割り振るメモリーの最小値および最大値を設定します。
注: 32 ビットの eWAS で提供される 32 ビット Java で使用できるのは、使用可能な RAM の量にかかわらず、最大で 2.7 GB のみに制限されます。

tmem.cmd コマンドおよび tmem.sh コマンドを使用して、以下のパラメーターを調整することもできます。

maxwebconn
許可する Web 接続の数を設定します。デフォルトは 85 であり、175 まで増加することができます。
maxthreads; minthreads
許可するスレッドの最小数および最大数を設定します。最大スレッド数は 50 であり、150 まで増やすことができます。

バージョン 10.x.x でこれらのパラメーターを編集するには、以下のステップを実行します。

  1. trcsetup.cmdまたは trcsetup.sh を編集します。
  2. memory.cmd ファイルに対する呼び出しを含む行を編集します。例えば、次のようになります。 C:\TRC\server\tools\memory.cmd 163 49 135 1

    ここで、
    • maxwebconn = パラメーター 1 (163)
    • minthreads = パラメーター 2 (49)
    • maxthreads = パラメーター 3 (135)

    パラメーター 4 は編集しないでください。値 1 はそのままにしておきます。

  3. 必要な値を変更します。
  4. trcsetup ファイルを保存します。
  5. 以下のコマンドを入力します。
    trcsetup userid password certpassword
    ここで、userid および password は、データベース接続資格情報であり、certpassword は使用する認証ファイルのパスワードです。
    注: Derby にはデータベース資格情報はないため、資格情報としてユーザー ID およびパスワードが使用されます。Derby を使用している場合は、以下のコマンドを入力します。

    trcsetup userid password certpassword