スキャナーのインストール

スキャナーは、ハードウェア情報とともに、インフラストラクチャー内のコンピューターに存在するファイルとパッケージに関する情報も収集します。ソフトウェアを検出する対象の各コンピューターにスキャナーをインストールしてください。デフォルトのスキャン構成を有効にした場合、スキャナーは自動的にインストールされるため、この構成は不要です。

始める前に

スキャナーをインストールする前に、次の考慮事項に注意してください。

  • BigFix クライアントが、ソフトウェアを検出する対象のコンピューターにインストールされており、実行中であること、およびそれらのコンピューターが BigFix Inventory サイトにサブスクライブされていることを確認します。
  • スキャナーを WPAR にインストールする場合、まず LPAR にインストールする必要があります。
  • 9.2.17 AIX AIX では、xlC.rte ライブラリー バージョン 13.1.0.0 以上がターゲット・コンピューターにインストールされていることを確認してください。
  • Linux
    • スキャナー・バージョン 9.2.17 および 10.0.0 の場合は、Red Hat Enterprise Linux 8.0 上の libnsl.so.1 がターゲット・コンピューターにインストールされていることを確認してください。
  • UNIX libstdc++.so.6 ライブラリーがターゲット・コンピューターにインストールされていることを確認してください。
  • Mac OS X Mac OS X では、ソフトウェア・ディスカバリーを実行するために、スキャナーをインストールしたり、スキャン結果の定期的なアップロードをスケジュールしたりする必要はありません。ディスカバリーを有効にするには、パッケージ・データのスキャンを実行するだけで十分です。

このタスクについて

スキャナーは、複数のアプリケーションで使用できます。デフォルトでは、BigFix Inventory と一緒に提供されるスキャナーは、シングル・ユーザー・モードでインストールされます。これは、スキャナーをその他のアプリケーションで使用する場合は root (UNIX) または SYSTEM (Windows) で実行する必要があることを意味します。
注: スキャナー・インスタンスが HCL 以外の利用者によって使用されている場合を除き、スキャナーのアップグレード中に以前にインストールされたすべてのスキャナーが削除されます。別個の Fixlet「スキャナー・インストール 11.0.0 (9.2.35) 以前のクリーンアップ」があります。これを使用すると、必要に応じて BigFix クライアントのインストール・フォルダーの外にインストールされている残りのスキャナー・インスタンスを完全に削除できます。

手順

  1. BigFix コンソールにログインします。
  2. ナビゲーション・バーで、「サイト」 > 「外部サイト」 > BigFix Inventory > 「Fixlets とタスク」をクリックします。
  3. 右上のペインで、「スキャナーのインストールまたはアップグレード」を選択します。
  4. 「アクションの実行」をクリックします。
  5. スキャナーをインストールする対象のコンピューターを選択し、「OK」をクリックします。

    イメージにはスキャナーをインストールする対象のコンピューターの選択方法が示されています。
    ヒント: To ensure that the action is applied on all computers that are added in the future, select Dynamically target by property.

タスクの結果

これで、インフラストラクチャー内のコンピューターにスキャナーをインストールしました。インストールされたスキャナーに関する情報 (例えば、スキャナーのバージョン) を表示するには、スキャナー情報分析をアクティブにして、「結果」タブを開きます。
スキャナーは、以下の場所にインストールされます。
  • : <BigFix Enterprise>\BES Client\tools\scanner
  • : /opt/BESClient/tools/scanner

次のタスク

スキャナーをインストールしたら、ソフトウェア・スキャンをスケジュールします

/var ディレクトリーの noexec オプションのサポート

11.0.1BigFix Inventory 11.0.1 より、インストール場所が変更されました。スキャナーの実行ファイルの場所が /var ディレクトリーではなくなったため、スキャナー 11.0.1 では、/var ディレクトリーに noexec オプションを設定できます。

バージョン 11.0.0 以前。「スキャナーのインストールまたはアップグレード」Fixlet は、デフォルトでは、エンドポイント上のパーティションである /var ディレクトリーから直接実行される実行可能ファイルを使用します。スキャナーを別の場所、特に「/var」の BESClient ディレクトリーの下にインストールすることを選択し、スキャナーのインストール後に「noexec」制限を追加すると、Fixlet のスキャンでも問題が発生する可能性があります。「/var」に「noexec」オプションが設定されている場合、Fixlet は機能しません。したがって、「/var」ディレクトリーに「nonexec」が設定されていないことを確認してください。
/varnoexec に設定されている場合は、以下のいずれかのアクションを実行します。
  • noexec マウント・オプションを解除する。
  • /var/opt/BESClientnoexec でない別のパーティションに移動し、そこへのシンボリック・リンクを元の場所に作成する。
注: Fixlet を使用し、BESClient を移動したりシンボリック・リンクを作成したりすることができます。Fixlet について詳しくは、https://bigfix.me/fixlet/details/3637を参照してください。