Linux システムの場合
Web レポートを Linux システムにインストールした場合、レポートを PDF 文書としてエクスポートするために追加コンポーネントをインストールする必要はありませんが、ご使用の環境に該当する場合は構成手順を実行する必要があります。
- BigFix サーバーがプロキシー接続を使用してインターネットを介した通信を行っており、Web レポートをインストールした Linux システムでユーザーが Firefox を使用して Web レポートを実行する場合
- システムの完全修飾ホスト名に対して Firefox ブラウザーが構成されていないことを確認します。例えば、ネットワーク・ドメインが mynetwork.com の場合、 以下の画像で強調表示されているように Firefox の接続設定を構成してください。
- DISPLAY 変数が DISPLAY=:0.0 以外の値に設定されている場合
- /etc/init.d/beswereports ファイル内のエクスポート・ステートメントを手動で以下のように変更します。
- 次のコマンドを実行して Web レポート・サービスを停止します。
/etc/init.d/beswereports stop
- ファイル /etc/init.d/beswereports を編集します。
- DISPLAY 変数を、使用する X サーバーを正しくポイントするように設定します。
- ファイルを保存します。
- 次のコマンドを実行して Web レポート・サービスを再始動します。
/etc/init.d/beswereports start
- 次のコマンドを実行して Web レポート・サービスを停止します。
- Linux システムで設定されている runlevel が 5 でない場合
- runlevel を変更して 5 に設定するか、
xvfb
を使用します。xvfb
を使用する場合は、以下の手順を実行してください。- オプションのチャネルを以下のようにしてセットアップします。
rhn-channel --add --channel=rhel-x86_64-server-optional-6
- 以下のようにパッケージをインストールします。
ここで、XXX は、インストールされるパッケージの特定のバージョン番号に応じて異なります。例:gstreamer-plugins-base-0.10.36-10.e17.x86_64。yum install xorg-x11-server-Xvfb.x86_64 yum install gstreamer-plugins-base-XXX yum install urw-fonts-XXX
注: Red Hat Linux 8 でyum install
コマンドに使用するライブラリーはurw-base35-fonts-XXX
です。この「XXX」は、インストールされているパッケージのバージョン番号によって異なります。rpm -qa | grep urw-fonts rpm -qa | grep gstreamer
重要: BigFix 10.0.5 をインストールまたはアップグレードする場合、この手順は不要になりました。
PDF のエクスポートを管理するスクリプトを以下のように変更します。- /var/opt/BESWebReportsServer/BESReportsData/BESExe/generatepdf.sh スクリプトを編集します。
- 以下を付加します。
追加する場所は、以下のステートメントの前です。xvfb-run -a -s "-screen 0 1024x768x16"
これによって、次のように一意のコマンド行となります。$besexe_folder$athena_folder$athena_executable --ignore-certificate-errors --delay 5000 --no-cache $arg1 $arg2
xvfb-run -a -s "screen 0 1024x768x16" $besexe_folder$athena_folder$athena_executable --ignore-certificate-errors --delay 5000 --no-cache $arg1 $arg2
- スクリプト・ファイルを保存します。
- オプションのチャネルを以下のようにしてセットアップします。
- PDF を生成できない場合。
- PDF の生成が正常に完了せず、/var/log/BESWebReportsPdfExport.log ファイルに次のエラーが表示される場合:
error while loading shared libraries: libXss.so.1: cannot open shared object file: No such file or directory
コマンドを発行して、Red Hat で必要な次のライブラリーをインストールします。sudo yum install libXScrnSaver
- PDF の生成時にレンダリングが遅くなる場合。
- PDF の生成で、表示が 5 秒よりも長くかかる場合、Web レポートが PDF にエクスポートするのは、5 秒経過する前に使用可能であったデータのみです。この制約を回避するには、以下のようにして遅延を大きくします。
- /var/opt/BESWebReportsServer/BESReportsData/BESExe/generatepdf.sh スクリプトを編集します。
- 以下のステートメントで
–delay
に割り当てられている値を大きくします。
この値はミリ秒単位で表されており、5000 ミリ秒がデフォルト値です。$besexe_folder$athena_folder$athena_executable --ignore-certificate-errors --delay 5000 --no-cache $arg1 $arg2
- スクリプト・ファイルを保存します。