リレー・チェーンのクライアントでの表示
パッチ 13 以降、特定の BigFix クライアントでリレー・チェーンを表示する機能が製品に追加されました。
この機能を使用するには、クライアントおよびリレー/サーバーがパッチ 13 レベルである必要があります。この機能の目的は、クライアントが登録ごとにリレー・チェーンを追跡できるようにすることです。
リレー・チェーン情報は、BESClient/_BESData/_Global クライアント・ディレクトリーにある RelayChain という新規クライアント・フォルダーに保存されています。
リレー・チェーン情報は毎日テキスト・ファイルに保存され、各ファイルは、「yyyymmdd.txt」という命名規則に従います。
各部の意味は以下のとおりです。
- yyyymmdd
- は、リレー・チェーン情報が保存された年月日を表します。
At 05:05:13 +0100 - S - s:11668927(server_hostname) - r:6843826(relay1_hostname)
- r:1083414982(relay2_hostname) - c:12183892(client_hostname)
At 11:05:10 +0100 - S - s:11668927(server_hostname) - r:6843826(relay1_hostname)
- r:1083414982(relay2_hostname) - c:12183892(client_hostname)
At 12:13:34 +0100 - S - s:11668927(server_hostname) - r:1083414982(relay2_hostname)
- c:12183892(client_hostname)
- コンピューター ID がサーバーに関連している場合は、先頭に s: が付きます。
- コンピューター ID がリレーに関連している場合は、先頭に r: が付きます。
- コンピューター ID がクライアントに関連している場合は、先頭に c: が付きます。
computerID(computer_hostname)
At [hh:mm:ss] [local_zone] - [registration_response] - [computerID_1(hostname)]
-[computerID_2(hostname)] - ... - [computerID_3(hostname)]
各部の意味は以下のとおりです。
- hh:mm:ss
- 登録が行われた時間。
- local_zone
- 関連のタイム・ゾーン。
- registration_response
- 登録のステータスこれには次の 2 通りの値があります。登録が成功した場合、S。登録が失敗した場合、F。
- computerID_1(hostname)
- (登録成功) BigFix サーバーです。
- computerID_2(hostname)
- (登録成功) BigFix サーバーに直接接続している最上位レベルのリレーです。
- ...
- (登録成功) ご使用の環境に子リレーがある場合、それが続きます。
- computerID_3(hostname)
- (登録成功) リレーまたは子リレー (ご使用の環境にある場合) に接続しているクライアント。
RelayChain という新規クライアント・フォルダーに保存される TXT ファイルの最大数は、_BESClient_Relay_Chain_Days
という新規設定を使用して指定できます。
設定についての詳細は、「リレーの管理」を参照してください。
登録失敗のシナリオ 1
次の例では、リレー・チェーンが使用できない場合、文字列 N/A
がコンピューター ID の代わりに表示されます。このエラーは、例えばクライアントがパッチ 13 レベルで、リレー/サーバーがこれより前のレベルである場合に発生します。
At 23:36:01 +0100 - F - N/A
登録失敗のシナリオ 2
次の例では、エラー GetURL Failed
は、リレー・チェーン内の 2 つのコンポーネント間における通信の問題が原因の登録失敗を示しています。
At 08:04:55 +0100 - F - GetURL Failed
登録失敗のシナリオ 3
次の例では、ID 6843826 のリレーで登録が失敗しています。
At 16:25:44 +0100 - F - r:6843826(relay1_hostname)
- r:1083414982(relay2_hostname) - c:12183892(client_hostname)
リレー・チェーンの BigFix サーバーでの表示
「トラブルシューティング: BES クライアント診断の実行」 (Windows) および「トラブルシューティング: BES クライアント診断の実行 (Linux/UNIX/Mac)」 (Linux および macOS) という Fixlet を実行後、BESClient データはUpload Manager ディレクトリーの BigFix サーバーにアップロードされます。その他のデータの中では、クライアントのリレー・チェーン情報もアップロードされます。
- Windows
- BigFix_Server_installation_path\UploadManagerData
サーバーのデフォルトのインストール・パスは次のとおりです。 C:\Program Files (x86)\BigFix Enterprise\BES Server
- Linux
- BigFix_Server_installation_path/UploadManagerData
サーバーのデフォルトのインストール・パスは次のとおりです。 /var/opt/BESServer