よくある質問 - 置き換え

BigFix での Ubuntu パッチ適用における置き換えに関してよくある質問とそれに対する答えを以下に示します。

置き換えとは何ですか?

置き換えとは、古くなった Fixlet を最新の Fixlet に置き換えることに関するものです。

BigFix パッチ適用で置き換えはどのように機能しますか?

置き換えは、新規にリリースされた Fixlet を使用して、 BigFix アプリケーション Fixlet を最新バージョンに更新する場合に役立ちます。置き換えられる Fixlet は、バックトラッキングに関する以下の詳細が含まれている古い Fixlet と置き換わります。

注: Fixlet の x-Fixlet-Superseded フィールドは、新しいバージョン番号を示します。
1. 置き換え情報

置き換え先バージョン (新しいバージョン) は、Ubuntu Fixlet のサンプルのスクリーンショットに示すように「説明」タブに表示されます。

置き換え先とは何ですか?

置き換え先は、古くなったバージョンを置き換えるか更新する最新の Fixlet です。

置き換え元とは何ですか?

置き換え元は、最新の Fixlet に置き換えられる古くなった Fixlet です。

アプリケーションの最新のバージョンが使用可能である場合でも、置き換えられる Fixlet を使用して、その同じアプリケーションをデプロイできますか?

はい。アプリケーションを最新のバージョンに更新することもできます。また、置き換えられる Fixlet を使用して、アプリケーションをデプロイすることもできます。アプリケーションに使用可能な更新があることは、Fixlet の説明に示されます。

置き換えられる Fixlet を使用できない例外とはどのようなものですか?

Google Chrome などのアプリケーションでは、使用可能な最新バージョンのみをダウンロードできます。

  • ダウンロード可能なバージョン: このようなアプリケーションでは、置き換えられる Fixlet は使用可能な最新バージョンのみをデプロイします。
  • 理由: ダウンロード・リンクは、通常の Fixlet であるか置き換えられる Fixlet であるかに関係なく、すべての Fixlet で一定です。

パッケージのアーキテクチャーは、置き換えで役割を果たしていますか?

はい。例えば、amd64 アーキテクチャー Fixlet は、別の amd64 アーキテクチャー Fixlet にのみ置き換えることができ、それ以外のアーキテクチャー Fixlet に置き換えることはできません。

Ubuntu で置き換えはどのように機能しますか?

Ubuntu での Fixlet の置き換えは、パッケージ名とバージョン番号に基づいて機能します。

カーネル Fixlet とはどのようなもので、Ubuntu カーネル Fixlet では置き換えがどのように機能しますか?

カーネル Fixlet は、パッケージ名の前に linux-image が付与された Fixlet で、例えば、linux-image-<version>-<flavour> などです。

カーネル Fixlet での置き換え:
  • バージョン X.Y.Z-W のカーネル Fixlet の場合、X.Y はマイナー・バージョンと呼ばれます。置き換えが機能するためには、マイナー・バージョンが一致することが前提となります。つまり、Ubuntu カーネル Fixlet には HWE (ハードウェア有効化) シナリオが必要であるため、置き換え先のマイナー・バージョンが置き換え元のパッケージと一致する必要があります。

    例えば、linux-image-4.4.x が置き換わることができるのは別の linux-image-4.4.x のみであり、linux-image-4.8.x が置き換わることができるのは別の linux-image-4.8.x のみです。

  • 置き換えが発生するのは、それが同じタイプに属する場合のみです。つまり、linux-image-<バージョン>-generic が置き換わることができるのは別の linux-image-<バージョン>-generic のみです。これは、名前に extra フレーバー・タイプを持つものに適用されます。

    例えば、linux-image-extra-4.4.0-101-generic は、linux-image-extra-4.4.0-103-generic に置き換わりますが、linux-image-4.4.0-103-generic に置き換わることはできません。

USN Fixlet および未指定の Fixlet の置き換え先と置き換え元のパッケージ・バージョンが Ubuntu で類似していると、どうなりますか?

Ubuntu では、USN ID が指定されていないすべての Fixlet は未指定の Fixlet にグループ化されます。

  • USN Fixlet および未指定の Fixlet の置き換え先および置き換え元のパッケージ・バージョンが類似している場合は、USN Fixlet に優先権があります。つまり、USN Fixlet が未指定の Fixlet に置き換わります。
  • 両方の Fixlet でパッケージ・バージョンが類似している場合に、未指定の Fixlet が USN Fixlet に置き換わることはありません。

Ubuntu では未指定の Fixlet が USN Fixlet に置き換わることができますか?

はい。Ubuntu で未指定の Fixlet が USN Fixlet に置き換わることができるのは、未指定の Fixlet のパッケージ・バージョンが USN Fixlet のパッケージ・バージョンよりも大きい場合のみです。

同じ Fixlet が 2 回以上置き換わりますか?

いいえ。Fixlet が最新バージョンに置き換わると、Fixlet は再度置き換わることがないように対応する OS コードの seenfilesuperseded:True とマークされます。

置き換えられた Fixlet では関連度の変更がありますか?

はい。以下のように、置き換えられる Fixlet に対して追加で関連度の検査が必要です。 <Relevance>(value of setting "_BESClient_Ubuntu_EnableSupersededEval" of client as integer = 1) | false</Relevance>