グローバル・ゾーンおよび非グローバル・ゾーンでのパッチの削除

Solaris パッチ・ロールバック・ウィザードを使用して、グローバル・ゾーンまたは非グローバル・ゾーン、あるいはその両方で、パッチ・パッケージを削除し、以前に保存したファイルを復元します。このウィザードは、patchrm コマンドを使用してアクションを実行する Fixlet を作成します。

始める前に

  • 各非グローバル・ゾーンが個別のエンドポイントとしてコンソールに報告されていることを確認します。『非グローバル・ゾーンでのクライアントの構成』を参照してください。
  • 「Solaris ゾーン・サポート (Solaris Zone Support)」 タスク (ID #1) を実行します。このタスクは、クライアントが実行されているゾーンのタイプを識別します。次に、特定のパッチ・コンテンツが対象のゾーンに適用可能かどうかを判別します。
  • グローバル・ゾーンまたは非グローバル・ゾーンから削除する Solaris パッケージのパッチ ID とリビジョン番号を判別します。
  • SUNW_PKG_ALLZONES パッチ・パッケージがどのように設定されているかを確認します。このパッケージ・パラメーターについて詳しくは、『Oracle System Administration Guide』(http://docs.oracle.com/cd/E19044-01/sol.containers/817-1592/z.pkginst.ov-12/index.html) を参照してください。

このタスクについて

以下の要因間での相互作用により、グローバル・ゾーンおよび非グローバル・ゾーン内のパッチの削除が決まります。
  • SUNW_PKG_ALLZONES variable
  • patchrm -G オプション

これらのファクタリング・パラメーターについて詳しくは、『System Administration Command Guide』(http://docs.oracle.com/cd/E19253-01/816-5166/patchrm-1m/index.html) を参照してください。

注: 元のファイルをバックアップせずに、選択したパッチがインストールされた場合、またはそのパッチが他のインストール済みパッチで必要である場合、パッチはアンインストールされず、アクションは失敗します。

手順

  1. 「パッチ管理」ドメインから「OS ベンダー」 > 「Sun Microsystems Solaris」 > 「設定」 > 「Solaris パッチ・ロールバック・ウィザード」をクリックします。
  2. 詳細結果を表示するために使用する Patchrm Output プロパティーをアクティブ化するリンクをクリックします。
    1. Solaris パッチ・ロールバック・ウィザード
    Solaris パッチ・ロールバック・ウィザード
  3. 名前空間を入力し、出力を評価する間隔を選択します。次に「OK」をクリックします。
    2. Patchrm Output のアクティブ化
    Patchrm Output のアクティブ化
  4. 削除対象の Solaris パッチの パッチ ID を選択または入力して、「完了」をクリックします。「アクションの実行」ダイアログが開きます。
  5. 必要とする作業によって、適切な手順に従ってください。
    • グローバル・ゾーンおよび非グローバル・ゾーンからパッチを削除するには、以下の手順を実行します。
      1. 指定したパッチの SUNW_PKG_ALLZONES フラグが true に設定されていることを確認します。
      2. グローバル・ゾーンのインスタンスを表すエンドポイントをターゲットとして選択します。
    • グローバル・ゾーンのみからパッチを削除するには、以下の手順を実行します。
      1. 指定したパッチの SUNW_PKG_ALLZONES フラグが false に設定されていることを確認します。
      2. アクション・スクリプトに -G オプションを追加します。
        3. アクション・スクリプトでの patchrm -G オプションの追加
        アクション・スクリプトでの patchrm -G オプションの追加
      3. グローバル・ゾーンのインスタンスを表すエンドポイントをターゲットとして選択します。
    • 非グローバル・ゾーンのみからパッチを削除するには、以下の手順を実行します。
      1. 指定したパッチの SUNW_PKG_ALLZONES フラグが false に設定されていることを確認します。
      2. 非グローバル・ゾーンのインスタンスを表すエンドポイントをターゲットとして選択します。
  6. 「OK」をクリックします。